JAみはら5月号266
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3JAみはら 2015 MAY水 稲担当 中新 夏男●本田の準備田植の前に田の土を水とこねて柔らかくし、凸凹をなくす作業を代かきといいます。代かきは、田面を均一にし、水を張った時に高低差が無いように注意します。肥料は、肥効の長さによって、慣行型、省力型、一発型がありますので、「稲作ごよみ」を参考にして、皆様にあった肥料を散布します。施用量は、ほ場条件に合わせて、基準量に加減しますが、基盤整備後一年目や、堆肥を多く施したほ場では、基肥を減肥する必要があります。施肥は、生育にムラが出ないようバランスよく散布しましょう。箱苗では、「苗箱処理剤」を使用する事で、長期にわたり病害虫を防除する事ができます。「苗箱処理剤」を使用する前に、使用時期と使用量、対象病害虫を再度確認してください。また、散布後は、葉に付着した薬剤を払い落とし、軽く散水して薬剤が箱からこぼれないようにしましょう。●田植え後の管理田植は、地域や品種に合わせて適期に行いましょう。南部では、近年、「白未熟粒」や「乳白粒」等による品質低下が、問題となっています。ケイ酸の補給や、出穂前後の水管理に加え、早植えをしないようにしましょう。除草剤は、①体形処理、②一発処理、③藻類表層剥離対策の3タイプを「稲作ごよみ」に掲載しています。使用する除草剤によって、使用量や使用時期が違いますので、十分注意して使用しましょう。特に、除草剤の1㎏粒剤を「苗箱処理剤」と間違わないようにしましょう。除草効果を発揮させるために、水管理を徹底しましょう。◎除草剤散布後、3~4日間は3~5㎝の湛水状態を保つ。◎河川等の水質汚染防止の為、散布後7日間は「落水」や「かけ流し」は行わない。◎粒剤を使用する場合、水持ちの悪いほ場で、差し水を行う場合、水尻を止めてゆっくり行う。除草剤の初期剤は、田植直後または、植代後~移植7日前までに使用します。水が落ち着いてすんだ状態になってから散布してください。また、初中期一発剤は、一発処理と体系処理で使用する適期が違ってきますので、ご注意ください。田植え後の水管理は、植え傷みや寒害を防ぐためにやや深水(3~5㎝)とします。その後、苗が活着したら間断かんがいに切り替え、土中に空気が入るようにし、根が健全に伸長するようにしましょう。肥料で、慣行型を選択された方は中間追肥が必要となります。田植え後20日までに行います。稲の状態をよく観察して、基準量に加減しましょう。柑 橘担当 石川 祐介(広果連)本年の温州みかんは豊作の園地(樹)が多い傾向にあります。来年、裏年にならないように隔年結果是正対策として、花肥、摘蕾、夏肥、樹冠上部摘果をおこない、翌年の生産量を確保しましょう。作業は遅れないよう、適期作業を心がけましょう。●温州みかん隔年結果防止対策①花 肥着花過多による樹勢低下を防ぐため、花肥を施用します。4月下旬に、10aあたり硫安20㎏(1袋)を施用してください。②摘 蕾着花負担の軽減、翌年の結果量確保のため、蕾が膨らみかけてから満開までを目安に、主枝先端や春芽が発生している周辺の花や樹冠外周の花を取り除きましょう。主枝先端50㎝と外周部の側枝の蕾または花を落とす。営農コーナーAgriculture Information5月

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