JAみはら6月号267
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5JAみはら 2015 JUNE5柑 橘担当 石川 祐介(広果連)かんきつの果実は細胞分裂し、肥大が始まります。生理落果が起こり、春枝の伸長は停止し、葉は緑化します。緑化が完了すると地下部では新根の発生が始まります。梅雨時期の作業は計画通りにならないことが多いですが、優先順位を立てて行いましょう。●温州みかん生産量確保対策①夏肥の施用肥料吸収率が高い時期です。夏肥の施用により樹勢の強化が図られ、光合成を活発に行うことにより、連年結果につながります。まだ、施用していない園は、早急に基準量を施用してください。②樹冠上部1/3全摘果着果量が多い樹は、隔年結果是正を目的に樹冠上部1/3全摘果に取り組んでください。摘果の方法は6月上旬~7月上旬までに樹冠上部1/3以上の果実を全て落とすことで、夏芽を発生させ、翌年の結果母枝を確保します。仕上げ摘果は、9月以降に2S以下と2L以上になる果実を摘果します。●デコポン・はるみの摘果樹勢を維持し果実肥大、減酸を促すため早めに摘果し、着果負担を軽くします。デコポンは主枝の先端を全摘果し、樹冠下部は葉果比100、はるみは葉果比80になるように7月中旬頃までには仕上げます。摘果する果実は、奇形果や直花果を摘果し5~8枚の有葉果を残します。また、はるみの隔年結果が激しい樹では、主枝別・接ぎ穂別などの大きい単位の枝別摘果を実施し、隔年結果是正をはかりましょう。●中晩柑類の荒もぎ摘果中晩柑類は大玉生産が基本です。大玉生産のため生理落果終了後から早めに摘果に取り掛かりましょう。6月下旬頃から傷果、小玉果、扁平果を中心に荒もぎ摘果します。病害虫防除黒点病黒点病の感染源は枯れ枝です。降雨により果実へ感染します。梅雨時期は降雨が多く、湿度も高くなることから、黒点病が発病しやすくなります。薬剤防除は、前回の防除から、30日を目安に散布を行います。天気予報を参考にして、防除が遅れないようにしてください。あわせて感染源である枯れ枝の除去に努めてください。なお、散布後200~250ミリの降雨があると再散布が必要となります。かいよう病黒点病と同様に梅雨期は、かいよう病が感染しやすい時期です。かいよう病は、薬剤防除だけでは抑えることが難しい病害です。 薬剤防除と合わせて、罹病した枝葉の除去および防風対策を徹底してください。ミカンハダニ夏以降のハダニの発生を抑えるため、薬剤のかけムラがないように丁寧に散布します。ヤノネカイガラムシカイガラムシ類の中でも特にヤノネカイガラムシの被害が多い状況です。第一世代幼虫が発生する6月中下旬に樹の内部まで薬剤がかかるよう丁寧に防除してください。落 葉 果 樹担当 高橋 敏行(広果連)今年の発芽期は、気温がやや高め・多雨で経過し、発芽はそろっていましたが、今後の病気の発生が懸念されるため園地の状況を把握して対策を実年次別梅雨入り・明け日(中国地方)梅雨入梅雨明平成26年6/27/20平成25年5/277/8平成24年6/87/17平成23年5/217/8平成22年6/137/17【全体運】リラックスでき、落ち着いて行動できる1カ月。任された仕事を完璧にこなし、周りから一目置かれそうです【健康運】食べ過ぎてしまいがち。自己節制が必須【幸運を呼ぶ食べ物】ビワ今月の運勢 牡牛座4/20~5/20

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