JAみはら7月号268
4/16

4JAみはら 2015 JULY水 稲担当 大美  寛●早期コシヒカリ4月中旬までに田植えが行われたコシヒカリは、6月下旬には幼穂形成期に入り、7月中旬に出穂期を迎えます。水管理としては、幼穂が成長しているこの時期、稲の水分要求量が非常に大きいので、出穂期にかけて特に乾きすぎない(大きくひび割れない)ように注意することが大切です。落水期(出穂25~30日後頃)まで間断かんがいを行いましょう。穂ばらみ期~穂ぞろい期は、病害虫防除を徹底しましょう。特に早期コシヒカリでは、カメムシによる斑点米が等級落ちの大きな原因の一つとなっています。ほ場を良く見回り、カメムシの発生が多い場合は、穂ぞろい期以降2回防除を実施しましょう。普通期栽培水管理分げつ期の水管理は、土壌中に酸素を供給することを目的として、間断かんがい(水があったりなかったり)を行います。出穂40~30日前(茎が1株あたり20本程度になった頃)に、根の健全化や無効な分げつ(穂にならない茎)を抑えるために中干しを行います。中干しには、田面を硬くすることによって収穫作業の効率化が図れます。中干しは、土質に合わせた調整を行うことが大切です。水持ちが良く、耕土の深い水田では、割り箸が入る程度の割れ目ができるまで行い、水持ちが悪く、耕土が浅い砂地の水田では、表面が軽くひび割れる程度の中干しとします。また、水が抜けにくい部分がある場合は、あらかじめ溝切り機等を利用して、溝をきることで、水の流れやすい道をつくり、天候に左右されずに中干しが行えます。排水対策も水管理のひとつとして取り組みましょう。中干し後は、再び間断かんがいを行います。間断かんがいに戻る時に1度に水を溜めてしまうと、中干しにより乾燥した根が、急激な環境の変化に対応できず、一時的に根や葉先が傷んでしまうことがあります。このため、最初は根への負担を軽減させるために、走り水を行った後に浅水・湛水状態とするようにしましょう。中間追肥・穂肥の施用稲の生育は、田植えの時期や圃場条件、肥料の施用量等によって異なります。南部地域の田植えが遅い地域では、中間追肥が遅くならないようにしましょう。穂肥は、施用時期の診断として、幼穂長を調査する方法が一般的に行われます。各品種のおおまかな目安を記載しますので、幼穂長を確認して穂肥の時期を決定しましょう。  過剰な穂肥は、収穫の遅れや食味の低下につながります。葉色が濃い場合は、穂肥の量を調整し、時期を少し遅らせるようにしましょう。あきたこまち7月7日頃~(出穂20日前)コシヒカリ7月16日頃~(出穂18日前)あきろまん7月20日頃~(出穂25日前)早期コシヒカリ6月27日頃~(出穂18日前)キヌヒカリ7月7日頃~(出穂25日前)ヒノヒカリ7月28日頃~(出穂25日前)なお、基肥一発型を使用しているほ場は、穂肥の施用は行わないようにします。病害虫防除基本的な防除の時期は、穂ばらみ期(穂が出る直前)と穂ぞろい期(全体の8~9割穂が出た頃)となります。これ以外で、病害虫が発生する場合もありますので、ほ場を良く見まわるようにしましょう。防除剤は、稲作ごよみを参考にしてください。また、防除する際には周囲に飛散しないよう風のない時間帯を選び、防除着・帽子・ゴーグル・マスク・手袋・長靴・長袖作業着を着用し行いましょう。ほ場周辺の草刈りは、カメムシの耕種的防除として有効です。出穂間近の草刈りは、カメムシをほ場に追い込むことになるので、出穂2週間前までには終了しておきましょう。季節予報広島地方気象台 季節予報より7 月平年に比べ曇りや雨の日が多いでしょう。降水量は、平年並または多い確率ともに40%です。8 月平年に比べ晴れの日が少ないでしょう。降水量は、平年並または多い確率ともに40%です。柑 橘担当 石川 祐介(広果連)今月は生理落果が終了し、緑化した新梢は光合成を活発におこないます。また、養水分の吸収も盛んな時期となり果実の肥大が急激に進んできます。【全体運】取るに足りないことでイライラしやすいかもしれません。一人の時間を持てば、リラックスできるはず。趣味に励んで【健康運】けがに注意して。慎重に行動しましょう【幸運を呼ぶ食べ物】カボチャ今月の運勢 牡羊座3/21~4/19営農コーナーAgriculture Information7月

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です