JAみはら8月号269
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4JAみはら 2015 AUGUST水 稲担当 大美  寛●早期コシヒカリ収 穫8月の中旬から収穫期を迎えます。収穫の目安は、籾の熟れ具合を見て判断します。籾の熟れ具合の平均的な個所を見て、まだ熟れていない青い籾が5~10%程度となった頃が収穫時期となります。なお、バインダーでの収穫は、青い籾が10%の頃です。収穫が遅くなると、胴割粒、着色粒が増加し、玄米にツヤが無くなり、品質低下の原因となりますので遅れないようにしましょう。特に早期栽培は登熟期間が高温となるため、早期落水は乳白粒や胴割粒が発生しやすくなるので、晴天が続くようであれば、収穫作業に支障がない程度まで水のかけ流しを行いましょう。●普通期栽培水管理幼穂形成期(出穂30日前~)から出穂期、開花期は、水稲が最も「水」を必要とする時期です。しかし、水分を十分に供給できるようであれば、必ずしも常時湛水にしておく必要はありません。むしろ間断かんがいを行うことで、根への酸素供給を図り、少しでも根の老化を防ぐようにしましょう。なお、極端な乾燥は、収量、品質ともに大きく影響します。特に穂ばらみ期~穂ぞろい期の間は、土壌が湿っている状態を保つようにしましょう。また、台風の接近が予想される場合は、通過前後にはしっかりと水を溜めて、風による倒伏や脱水の被害を軽減しましょう。施 肥生育後半になってからの施肥は、病害虫の発生を助長し、熟期の遅れや食味の低下の要因にもなります。葉色が極端に薄く、登熟期間に栄養不足となる場合を除き、むやみな施肥は避けましょう。病害虫防除これからの防除は、収量や品質に大きく影響する病害虫の発生があり、年によって種類や発生程度に差が出てきます。主要な病害虫の基本的な防除は、穂ばらみ期(穂が出る直前)と穂ぞろい期(全体の8~9割の穂がのぞいた頃)となります。粒剤で防除する場合は、穂ばらみ期一回の散布となります。使用する薬剤は、稲作ごよみを参考にしてください。近年、カメムシの発生が多くなっています。カメムシによる斑点米の被害を減らすためには、穂ぞろい期の防除が重要となってきます。また、発生量が多い場合は、穂ぞろい期の防除7日後にもう一回の追加防除が必要な場合があります。耕種的な防除方法としては、ほ場周辺の草刈りを、遅くても出穂の2週間前までに終了しておきましょう。生育と作業の目安早生品種(あきたこまち、コシヒカリ、キヌヒカリ等)7月下旬から随時出穂期を迎えます。水管理、病害虫防除を徹底しましょう。中生種(ヒノヒカリ、あきろまん等)7月下旬から8月上旬に幼穂形成期、8月中旬に出穂期を迎えます。ただし、田植え時期が6月中旬以降では9月以降になる場合もあります。慣行型の施肥を行っている場合は、穂肥の時期(7月下旬~8月初め)となり、水管理、病害虫防除とも重要となりますので、作業が遅れないようにしましょう。季節予報広島地方気象台 季節予報より8 月平年に比べ晴れの日が少ないでしょう。降水量は、平年並または多い確率ともに40%です。9 月天気は数日の周期で変わるでしょう。柑 橘担当 石川 祐介(広果連)温州みかんは、高品質な中玉生産目的に、中晩柑類は大玉生産を目的に管理しましょう。台風の襲来や集中豪雨などの気象災害が近年多発していますので、天気予報を参考にして十分注意をしましょう。●温州みかん品質向上透湿性マルチ被覆美味しいみかんを求める消費者ニーズが高まり、味の良い高品質なみかんは需要が伸びています。透湿性マルチ(タイベック・OH甘マルチ)の被覆をおこなうことで果実の糖度を上げ、着色を良好にします。昨年のように8月上旬に異常気象による集中豪雨があると、その後の水分コントロールが難しくなり、糖度が予定通りに上がらないことがあります。被覆が遅れないようにしましょう。なお、干ばつで降雨が無く、過度に乾燥する場合は、減酸や果実肥大に影響するため、かん水が必要となります。フィガロン散布による品質向上品質向上(増糖)、着色促進を目的に、①満開後60~70日(7月19~29日)【全体運】おおらかな気持ちになれる月。未体験のことにも意欲的に挑戦できそう。レジャーに出掛けるなら遠出につきあり【健康運】上昇傾向。スポーツを始めるのも大賛成【幸運を呼ぶ食べ物】エダマメ今月の運勢 牡羊座3/21~4/19営農コーナーAgriculture Information8月

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