JAみはら9月号270
5/16

5JAみはら 2015 SEPTEMBER温州みかんは高品質果実生産のため、仕上げ摘果に取り組みましょう。中晩柑は大玉生産に向けて、管理作業に努めます。また秋雨や台風の襲来に備え、施設の対策や園地の排水管理、防風ネットなど確認しておきましょう。●温州みかんの管理表年対策樹冠上部1/3全摘果の仕上げ摘果樹冠上部1/3を全て摘果した樹は、9月に入って2L以上の大玉果と2S以下になる小玉果を摘果します。露地園地の仕上げ摘果仕上げ摘果では、規格外の小玉果や傷果を摘果し、果皮が滑らかでおいしそうな果実を残します。適正葉果比(表)まで摘果することで、残った果実に糖が集中します。成らせ過ぎると、糖度が十分上がらず、翌年の着花が極端に減少し、隔年結果の原因となります。なお、収穫開始する1カ月前までに仕上げ摘果を終わらせましょう。マルチ被覆園の管理透湿性マルチ(タイベックなど)を被覆することで、着色促進・増糖をはかることができます。効果を上げるため、周りから余分な水がマルチ被覆下に侵入しないよう溝切等で排水性を確保してください。また、果汁分析により品質を確認し、果実品質基準(表)に合わせた管理を行います。《基準より酸が著しく高い場合》マルチ被覆下にかん水を行う。《基準より糖が低い場合》晴天が続く時に、マルチを開放し、土壌を乾かす。カルシウム・リン酸剤の散布秋季の気温が高く、降水量が多くなると浮皮が多発します。また果実の品質向上の時期にもなります。カルビタPはリン酸とカルシウム、微量要素が入った葉面散布剤です。浮皮軽減、食味向上を目的に、8月下旬、9月中旬、10月上旬の3回、散布します。温州みかんのかん水着色遅れや酸高防止のため、果実が軟化するころから、かん水を行います。10日間隔で5㎜程度のかん水を実施します。効率よく利用するには、点滴かん水やかん注器によるかん水が効果的です。病害虫防除腐敗防止極早生温州を収穫する時期は気温が高く、腐敗果が発生しやすい条件となります。収穫7日前までに、ベフトップジンフロアブル剤1,500倍を散布します。薬剤を散布した後、栽培管理履歴書に記帳し、出荷前に必ず提出してください。アザミウマ類アザミウマ類は植物の組織を吸汁・加害します。加害された部分は最初白っぽく、のちには褐色に変化し、ひどい場合は腐敗します。着色時期の早い極早生温州、早生温州の順に被害を受けます。また、隙間を好む性質があり果実と果実、果実と葉が重なった部分で多く加害します。着色が早い園地は、集中して被害を受けることが多いので注意してください。防除薬剤は、コテツフロアブル:6000倍(収穫前日まで2回以内)、スピノエースフロアブル:6000倍(収穫7日前まで、2回以内)などで防除します。クズやセイタカアワダチソウなどでアザミウマ類は増殖します。園地の周辺に群落があると発生密度が高まり被害を大きくしますので取り除くようにしましょう。ミカンハダニ着色期での被害は着色不良の要因となり商品価値を低下させます。発生が見られたら早めに防除を行います。●中晩柑類の管理仕上げ摘果商品性の高い果実に揃えるため、遅れ花の果実や小玉果、傷果、奇形果などを摘果し、肥大を促進させます。中晩柑類の初秋肥施用樹勢を維持し、果実肥大を促すため9月上旬に初秋肥を施用します。気温が高く根の活動が活発な時期に施用する初秋肥は効率良く樹体に吸収されます。緩効性肥料の「フルーツ元気200」を9月上旬に施用すると、秋肥を施用柑 橘担当 石川 祐介(広果連)表1 仕上げ摘果 適正葉果比品種名極早生早生・中生晩生葉果比202525※新梢発生の少ない樹は、葉果比30とする表2 マルチ被覆園の管理 果実品質基準品種系統時 期糖度(Brix)酸度(クエン酸含量)早 生温 州満開後100日(8月下旬ごろ)8.5度3.00%満開後120日(9月中旬ごろ)9.5度2.50%クズの花【全体運】アートに関心を持ちたい期間。絵を描いてみるなど、積極的にチャレンジを。文化祭のような行事への参加も◎【健康運】疲れをため込まないよう睡眠は十分に【幸運を呼ぶ食べ物】シイタケ今月の運勢 牡牛座4/20~5/20

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です