JAみはら9月号270
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6JAみはら 2015 SEPTEMBERしなくて済むため、施肥回数の省力化が図れます。カルシウム剤の散布カルビタはカルシウムと微量要素が入った葉面散布剤です。中晩柑類の果皮強化を目的に、8月下旬、9月中旬、10月上旬の3回散布します。中晩柑類のかん水干ばつなどで土壌が極端に乾燥すると果実肥大や減酸に悪影響を及ぼします。特にデコポンやはるみは水分が不足し、乾燥すると酸が高くなり食味不良になります。土壌が乾燥する前に、10日間隔で20~30㎜程度のかん水を実施してください。少ない水で効率よく利用するには、点滴かん水やかん注器によるかん水が効果的です。また、水分の蒸発を防止するため敷き草などで水分保持をおこないましょう。病害虫防除炭そ病秋に降雨が多いと八朔を中心に炭そ病が発生しやすくなります。炭そ病は、黒点病と同様に枯れ枝が発生の要因となります。薬剤散布と合わせて、枯れ枝の除去を行ってください。かいよう病台風の襲来を受けると強風と雨により、かいよう病が多発します。かいよう病は、一旦園地に蔓延すると撲滅が困難な病害です。かいよう病に罹病しやすい品種は、台風襲来前に、コサイド2,000倍、クレフノン200倍を混用散布します。また、防除と合わせて罹病した枝葉・果実は、除去し園外へ持ち出し菌密度を低く抑えることが重要です。台風対策台風の接近が予想される場合、施設や防風網の補強や点検、排水溝の整備、苗木や高接ぎ樹の支柱へ結束してください。台風通過後、葉に塩分が付着した場合、早めに(六時間以内)水で十分に洗い流します。今年の夏は、異常気象をもたらすエルニーニョ現象の発生の予測が出ていますが、日本では冷夏になる事が多く、冬は逆に暖冬傾向となりやすくなります。気象予報では、8月は平年に比べ晴れの日が少なく、曇天が多く、気温はやや低く推移し、降水量は平年より多めと予想されていましたが、一転して干ばつ気味となっています。イチジクは乾燥に弱い品種です。かん水を実施しましょう。気象の情報に注意し、防除等の早めな対応をせざるを得ない年といえます。●ブドウ結果量調整着果量が多いと、1房あたりの葉面積が不足し、着色不良果となります。次の表の適正着房数を参考にして最終点検をしてください。着色が飛び玉状でなく、全体的にぼんやりと来る場合は、着果過多の状態です。房型が悪い房、果実肥大が悪い房、弱い結果枝の房などを思い切って摘房します。枝管理棚下が暗い場合は、副梢、徒長枝などの間引きを行い、木漏れ日が入る程度の明るさを確保します。伸びすぎる新梢は、先端を摘心し、副梢は1枚残して摘心します。●イチジク8月半ばから、収穫期に入ります。新梢管理徒長した枝が多く、枝が過繁茂の園も多くみられます。枝が込むと、日照条件、風通し、作業性が悪くなり、着色不良果、病害虫被害果が増え、成品率が低下します。園内を見回り。込み合っている部分は枝を間引き、樹冠下に木漏れ日が入る程度に枝を整理します。病害虫防除収穫目前に大雨に見舞われると出荷品の収穫はできず、傷んだ果実の処理を行わなくてはなりません。被害果を少なくするため、収穫が始まる前に、さび病などの防除をしておきます。収穫直前にそうか病、サビ病を対象に防除する場合、アミスター10フロアブル1,000倍は、収穫前日まで使えます。散布しましたら、翌日は収穫を休みます。収 穫イチジクは、収穫適期幅が短い果樹です。収穫が早すぎると、青果や糖度の低い果実となり、逆に、収穫が遅いと過熟となり、日持ちの悪い果実となります。さらに、収穫が遅すぎると腐敗果となり、ショウジョウバエ、黒かび病など病害虫の発生を助長します。収穫期に入ったら、毎日、圃場を見回り、適期に採収します。もぎ忘れて、樹上で腐敗している果実は、病気や害虫の発生源になりますから、早急に園外に出します。●カ キ枝つり・枝支え果実の肥大とともに枝が下垂します。大玉果生産のためにも枝つり、枝落 葉 果 樹担当 高橋 敏行(広果連)品 種葉 数(枚)房 数(房)長梢3.3㎡(短梢主枝2m)あたり房数1房当り粒数(粒)デラウェア12~151房25~3075~8515~20220~253ベリーA18~20120~2260~7020~252キャンベル14~20120~2260~7020~252種なしピオーネ10~12010~2035位12~251今月の運勢 双子座5/21~6/21【全体運】つまらないことで身近な人たちともめてしまう暗示。悪いと思ったら、素直に謝って。開運には玄関掃除が有効【健康運】ベストな健康法が見つかり、改善の兆し【幸運を呼ぶ食べ物】イチジク

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