JAみはら10月号271
4/16

4JAみはら 2015 OCTOBER水 稲担当 大美  寛●良質米の生産は土づくりから今年は、5月が好天に恵まれ、早生品種の分げつは多くなったが、5月下旬の高温とそれ以降の雨により湛水状態が続いたため、赤枯れ発生田が多く見られました。また、中生品種は6月の梅雨らしい曇雨天により日照不足となり、茎数が昨年に比べ少ない傾向となりました。「稲は土で作れ」といわれるように、稲作にとって地力はなくてはならないものです。水稲の収量は地力に依存する割合が60%前後と大きく、中でも土壌有機物の割合が大きくなっています。地力を高め、天候に左右されない健康な稲をつくるためにも、土づくり肥料や有機物を施用し、計画的な土づくりに取り組みましょう。※地力とは 肥料養分を蓄える力 + 肥料養分を徐々に供給する力こんな土は赤信号!!⑴作土が浅く、土が硬くなっている。⑵排水・透水性が悪い。⑶毎年収量が上がらない。収量が変動しやすい。⑷秋落ちを起こしやすい。⑸ごま葉枯れ病等の病害を起こしやすい。●土づくり対策荒起こし荒起こしは、土壌を乾燥させ、鋤き込まれた稲わらなどの腐熟促進を図るために重要で、収穫後の気温が温かいうちに行う方が効率的です。また、水はけの悪いほ場では、荒起こしが遅くなると気温が低くなり、少量の水でも土壌や稲わらが乾きにくくなるため、腐熟が遅れ、翌春、田植え後の初期生育阻害の原因にもつながります。排水を心掛けて、排水溝(溝など)の整備も併せて行いましょう。有機物を施用しよう有機物が不足してくると、土が硬くなって、容易に耕運できなくなります。有機物は、土壌の微生物を増やし、土壌を団粒化させる等、良い土壌をつくる大事な要素です。土づくり肥料と併せて稲わらなど有機物を施用することで、地力が向上し、保肥力も強くなります。土づくり肥料について土づくり肥料は、健全な稲をつくるために必要な微量要素で構成されており、酸性土壌を中和するアルカリ性資材となっています。中性に近づけることで腐熟を促進させる効果も期待出来ます。成分の特徴と効果を知っておきましょう。・けい酸…茎葉を丈夫にし、根の活性を高めます。いもち病やごま葉枯れ病の抵抗性が強くなります。・鉄分…秋落ちを防ぐ効果があり、土壌のガスや酸素欠乏による障害から根を守ります。・石灰…根の発達に重要であり、土壌の酸性を中和するとともに、植物体内で生じた有機酸を中和し、健全な生育に役立ちます。・苦土…葉緑素を構成し、不足すると作物が黄化しやすくなります。・マンガン…秋落ちを防ぐ効果があり、ごま葉枯れ病の軽減に役立ちます。・窒素…「石灰窒素」や「けいふん」が主な資材で、窒素分は有機物の腐熟を早める効果があります。ただし、多量に入れ過ぎると春まで窒素成分が残りやすいので早めに鋤き込みましょう。特にけい酸と鉄は、水稲を栽培するうえでとても重要になりますので、不足しないように土づくり肥料で、補給しましょう。●季節予報広島地方気象台 季節予報より10 月天気は数日の周期で変わりますが、平年に比べ晴れの日が多いでしょう。降水量は、平年並または少ない確率ともに40%です。11 月山陰では、平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。山陽では、平年に比べ晴れの日が少ないでしょう。気温は、高い確率50%です。降水量は、山陽で平年並または多い確率ともに40%です。今月から極早生温州やレモンの収穫・出荷が始まります。早生以降の仕上げ管理などと重なりますので計画的に作業を進めましょう。また収穫の際には、家庭選別を徹底し高品質果実を出荷しましょう。●共通管理(温州みかん・中晩柑類)仕上げ摘果(温州みかん)早生以降の品種で仕上げ摘果がまだ終了していない園地は、早急に摘果に取り組みましょう。適正葉果比(25~30)になるまで摘果すると、残った果実に糖が集中します。樹に果実を多く成らせすぎると糖度の上昇が鈍り、翌年の着花も極端に減少し隔年結果の原因となります。小玉果、大玉果、傷果を摘果します。日焼け果や天成り果(果梗枝の太い上向きの大玉果)は採収直前に摘果します。(中晩柑)仕上げ摘果が終わった後も見残した果実が無いか再度確認をしましょう。小玉果や傷果、日焼け果を摘果します。柑 橘担当 石川 祐介(広果連)(日焼け果)【全体運】気分の浮き沈みが激しくなるかも。周囲に八つ当たりせず、一人の時間を大切に。趣味や好きなことに励んで【健康運】適度な休憩が健康の秘訣(ひけつ)に。無理はNG【幸運を呼ぶ食べ物】ナメコ今月の運勢 牡羊座3/21~4/19営農コーナーAgriculture Information10月

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です