JAみはら11月号272
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4JAみはら 2015 NOVEMBER柑 橘担当 石川 祐介(広果連)今月から早生温州の収穫が始まり忙しい時期になりますが、健康管理に留意して、効率よく作業を進めましょう。●共通管理栽培管理履歴書の提出各品種、出荷前には栽培管理履歴書を提出してください。提出が確認された後に荷受となりますので宜しくお願いいたします。秋肥の施用秋肥は、樹勢回復と冬期の耐寒性の強化と翌年の貯蔵養分蓄積のため重要な肥料です。貯蔵養分を蓄積させることで翌年の充実した春芽の確保、花芽の発達が得られます。施肥時期が遅れると地温が低下し根の活動が緩慢となり樹体への吸収が悪くなります。遅れないよう適期に基準量を施用してください。夏秋梢の処理(温州みかん)着果させる場合は、夏秋梢の先端を1本に間引き利用します。春芽を発生させる場合は、春枝と夏枝の節(境目)の上で切り返します。なお、年冠上部摘果した樹は次年度の結果母枝となるので、処理せずそのままの状態にしておいてください。直立した強い夏秋梢は樹形を乱すため、春芽も含め基部から間引きます。(中晩柑類)夏秋梢の処理は、かいよう病の感染防止、芽と果実の養分競合を避け果実肥大を促すため、翌春に充実した春芽を確保するため行います。夏秋梢処理後に晩秋芽が発生したら、その都度除去します。デコポン、はるみは、夏秋梢を翌年の結実に利用するため、弱い枝を間引き強い枝を残し充実を図ります。中晩柑類の夏秋梢処理(デコポンを除く)デコポンの夏秋梢処理●温州みかん病害虫防除腐敗防止対策市場、小売店での腐敗果の発生は産地の信用を落とします。収穫前には必ず全園、腐敗防止剤を散布しましょう。(ベフトップジンフロアブル1,500倍…収穫7日前まで)アザミウマ類極早生温州・早生温州を中心に発生します。着色期のアザミウマは、主に果実と果実や果実と葉が接している部分を加害し、果皮色が白く抜け、数日すると褐変し腐敗してきます。特に着色が早い園地は、集中して被害を受けることが多いので注意してください。防除薬剤は、コテツフロアブル6,000倍(収穫前日まで…2回以内)スピノエースフロアブル(収穫7日前…2回以内)などで防除します。ハダニハダニの被害を受けると緑色が抜けて白っぽくなり、果実の着色(紅)が低下します。園地でハダニの発生を確認したら、防除をおこないます。収穫および選別収穫は分割採収が基本です。同じ1本の樹の中でも結果部位により果実の熟度は異なります。着色基準に従い熟度の進んだ外成りで着色の良い果実から順次収穫を始めましょう。収穫時の果実の取り扱いは丁寧に行い、ハサミ傷、生傷、打ち身をなくし、腐敗果の発生を防いでください。収穫した果実は、荷受け基準に沿って家庭選別を行います。選別する場所は明るくして、腐敗に繋がるはさみ傷や着色期のスリップス被害果は完全に排除しましょう。樹勢回復対策早期に樹勢を回復させることが重要です。マルチ被覆や着果過多、樹勢が衰弱している園地は、樹勢回復を図ります。収穫終了後に2~3回、尿素200倍で葉面散布してください。●中晩柑樹上選果再度園地を見回り、小玉果や傷果を摘果します。天成り果は果梗枝の元から摘果します。腐敗防止剤の散布貯蔵中の腐敗を防止するため、腐敗防止剤は必ず散布してください。また、ハダニの防除薬剤も混用して散布します。ハダニが発生したまま、収穫すると貯蔵中にハダニの被害を受けて、果皮の紅が薄くなり黄ボケした果実となり、商品性が低下します。マデックの散布中晩柑類は、樹上になるべく遅くまで成らせておくことで食味が向上し夏秋梢処理後夏秋梢処理前夏秋梢処理後夏秋梢処理前【全体運】ネガティブな発想をしやすい月。意識してプラスに考えてみましょう。日記や手帳を読み返すと参考になりそう【健康運】何かと心配し過ぎる暗示。自然体が一番【幸運を呼ぶ食べ物】シュンギク今月の運勢 牡羊座3/21~4/19営農コーナーAgriculture Information11月

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