JAみはら12月号273
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5JAみはら 2015 DECEMBER5剤を必ず散布してください。また、ハダニの防除薬剤も混用して散布します。ハダニが果実に付いた状態で収穫すると、貯蔵中にハダニの被害を受けて、果皮の紅が薄くなり白けた果皮となり、商品性が低下します。マデックの散布樹になるべく遅くまで成らせておくことで食味が向上しますが、品種によってはヘタ部が老化して果実が落果しやすくなります。ヘタ部の老化を遅らせ果実の落果を防ぐためマデックEW3,000倍を散布します。登録内容が変わり年1回しか散布出来ないので注意してください。越冬果実の防寒・防鳥デコポン、清見など越冬果実は防寒・防鳥対策が必要です。温暖化傾向であっても寒波が来ると一夜にして多大な被害を受けます。寒波が来てからでは手遅れになるので早い時期から行いましょう。防寒は、三重袋、サンテ、サニーセブンなどをそれぞれの園地条件、労力に合わせて行います。①外成り果は三重袋、内成り果はサンテ掛けとする。②樹全体をサニーセブンで被覆し、外成り果はスレ傷防止に袋掛けまたはサンテ掛けとする。落 葉 果 樹担当 高橋 敏行(広果連)●園内清掃(落葉の処置)病虫害の発生予防11月号でも説明したとおり、落葉、未収穫の果実などを園内に放置すると、翌年の病害虫の発生源となります。特に今年度は生育期間中の曇天・多雨の影響により例年以上に病害虫の発生が多く発生しております。果樹の病気はカビ菌由来のものが多く、高温多湿が発生を助長します。園内の菌密度を増やさないことが来年度の発生を抑える防除のスタートとなります。落葉、ミイラ果、せん定枝などは、集めて園外に持ち出してください。粗皮削り粗皮の隙間はカイガラムシ類など害虫の越冬場所になっています。翌年の発生を少なくするために、特に枝の分岐部などの盛り上がった粗皮を削りましょう。密植園の間伐樹が光合成をするためには、樹全体、下枝の葉にも光が当たることが大切です。隣の樹と横に伸びた枝が触れ合う前に間伐します。間伐の目安はコウモリ傘をさして通れるくらいの間隔です。せん定落葉が終わったら冬期せん定の時期になります。そして、春先に樹液が動き出す前に完了させます。時期が早すぎて樹液流動を行っているうちに開始すると、貯蔵養分を切り捨ててしまうことになりますし、反対にせん定時期が遅れると、切り口から樹液が流出して、切り口の癒合が悪くなったり、発芽が遅れます。普通2月頃までが適期です。ただし、ウメなどは自発休眠が12月に終わると、根が動き出しますので、12月のうちにせん定を済ますのが樹にとっていいようです。また、モモは、冬季せん定より、9月中旬頃のせん定で、残した枝の充実や、切り口の癒合が確実な秋期せん定を取り入れているところがあります。●せん定に当って⑴結果習性の確認①モモやウメは今年発生した枝に来年花が咲く花芽を持っています。②カキやクリ、イチジク、キウイフルーツなどは、今年の枝から翌年春に発生する枝に花を着けます。今年の枝は結果母枝といいます。(モモ・ウメ)・花芽と葉芽が別々に形成・結果枝の先端は葉芽で、その下に葉芽や花芽が単芽、副芽で存在します。(カ キ)・今年発生し伸びた枝の先端とそれに続く数芽が花芽になります。・来春その先の数芽から発生した新梢の基部から3~5の蕾が着きます。・せん定の時、枝の半分を切るような切り方をすると、花芽がなくなり来年蕾を付ける新梢が発生しません。(イチジク)・春に発芽伸長する新梢の各葉腋に基部から先端に向かって順次花芽分化(着果)します。・頂芽優勢…頂芽は腋芽に比べて大きく、発芽が1週間ほど早く、果実の熟期も1番早くなります。(キウイフルーツ)今年実を着けた芽からは出る新梢には花芽を持ちません。結果母枝は、基芽から7~8先の芽まで残します。⑵樹を構成する枝①主幹…地際の土台となっている幹部分②主枝…2~3本③亜主枝…1主枝に2~3本④側枝…主枝や亜主枝から発生し結果母枝や結果枝を発生。⑤側枝は3年をめどに更新。⑶せん定の順序①主枝、亜主枝、側枝の順に処理します。②徒長枝(発育枝)の処理 主枝背面や亜主枝の分岐点近くに発生した強勢な枝は除去します。 ウメの徒長枝は、太枝の側面部に発生した枝は全部除去せず、そのまま残し、翌年短果枝を発生させます。③主枝、亜主枝、側枝の先端は1本にして切り返します。④側枝は亜主枝より強くしないよう整理しましょう。【全体運】試す前から失敗したときの心配ばかりしそう。あれこれ考え過ぎず開き直るのが正解。開運には鏡を磨くと吉【健康運】暴飲暴食に注意。腹八分目が健康の秘訣(ひけつ)【幸運を呼ぶ食べ物】水菜今月の運勢 牡牛座4/20~5/20

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