JAみはら1月号274
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5JAみはら 2016 JANUARY柑 橘担当 石川 祐介(広果連)●共通管理土づくり有機物の施用堆肥などの有機物を施用することにより、樹の細根を増やし、健全な樹づくりにつながります。1樹1袋を目安に施用してください。石灰質資材の施用酸性土壌では、微量要素の欠乏症や過剰症の障害が発生しやすくなります。土壌㏗の維持・矯正のために10a当り100㎏の石灰質資材を施用してください。中耕の実施有機物や石灰質資材の表層施用だけでは効果が不十分なため、中耕をおこない土壌と混和します。土壌中に酸素を補給し、根の環境を良くすることが重要です。間伐の実施樹と樹が混み合っている園地では、せん定をする前に間伐をします。樹を独立させることで作業性や品質の向上につながります。病害虫防除収穫が終了したみかんや中晩柑類の園で、カイガラムシやハダニの発生が多かった園地は、機械油乳剤95(マシン油乳剤)30倍で防除します。葉裏や幹まで丁寧に散布してください。散布直後の降雨は、効果が低下するため好天の続く日に使用します。なお、散布の際は樹勢回復を目的に尿素200倍を混用してください。※樹勢の低下した樹には使用しない。●温州みかん樹勢回復対策樹勢回復のため、気温が8℃以上の暖かい日を選んで、尿素200倍を2~3回葉面散布します。●中晩柑類越冬果実の防寒、防鳥対策防寒していない園地は、早急に防寒対策を行ってください。また防鳥対策として、釣り糸を張る、防鳥網を設置するなど鳥が園地に入りにくい環境を作りましょう。腐敗防止剤の散布貯蔵中の腐敗を防ぐため、腐敗防止剤を必ず散布してください。また、ハダニの防除薬剤も混用して散布しましょう。「はるか」は春先まで貯蔵して出荷するため腐敗が多くなります。腐敗防止剤を1月に散布して商品ロスを防ぎましょう。収穫と貯蔵管理中晩柑は樹上で成熟させてから収穫することが基本となります。ただし、寒波被害に遭遇することが予想される場合には収穫を急ぎます。収穫後は、適正に貯蔵管理を行うために果実の大小や着色の良い果実と悪い果実と仕分けてください。貯蔵庫内への入庫量は、1坪当たり800~1,000㎏程度とし、棚で貯蔵する場合は、果実2~3個重ねまでとします。入庫する量が多すぎると、過湿や酸欠になりやすく、入庫する量が少なすぎると貯蔵庫内が乾燥しやすくなります。コンテナで貯蔵する場合は、入れ目は7分目程度とし、貯蔵庫内の空気が循環するようにコンテナとコンテナの間隔は10~15㎝程度空け、コンテナと地面の間に枕木を置き通気性を良くします。貯蔵庫が乾燥しすぎる場合は、通路に打ち水や濡れムシロを敷き湿度を保ちます。貯蔵庫の換気は、1日1回を基本に貯蔵庫の中と外の温度が近い時間帯に行います。また、貯蔵中は腐敗果の点検を行い腐敗果の発生を最小限に抑えてください。やむをえず貯蔵庫外で貯蔵を行う場合は、貯蔵シート(もぎたてパックなど)を用いて湿度保持と温度の急激な変化防止に努めます。ミカンハダニヤノネカイガラムシ【全体運】柔軟性が高まり、みんなと上手に付き合える時期。周囲のサポートも期待できそう。海外に関する事柄に福あり【健康運】気付かず、疲労をためがち。休息も大事【幸運を呼ぶ食べ物】キャベツ今月の運勢 牡牛座4/20~5/20営農コーナーAgriculture Information1月

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