JAみはら2月号275
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4JAみはら 2016 FEBRUARY柑 橘担当 石川 祐介(広果連)中晩柑類は収穫・貯蔵・出荷と忙しい時期になります。また、土壌改良や生産基盤整備など28年産に向けた準備も計画的におこないましょう。●共通管理土づくり有機物の施用土づくりは植物の根が活動できる環境に整えることです。その環境を良くするためには有機物の施用が重要となります。堆肥などの有機物の施用は、微量要素を含めた養分の供給や土壌の通気性や排水性など物理性の改善をはかる資材として重要となります。1樹1袋を目安に施用してください。石灰質資材の施用各園地の土壌㏗に応じて石灰質資材を必要量施用して、土壌の㏗矯正をおこないます。かんきつ園の土壌は降雨や施肥により徐々に酸性化して、酸性化が進行すると根の伸長が低下して養分吸収のバランスが崩れます。毎年10a当り100㎏の石灰質資材を施用してください。中耕の実施表層に施用した石灰成分は降雨により流亡しやすく、土壌の下部まで移行しにくいため、施用後に中耕をおこないます。また土壌中に酸素を補給し、保水性を高める効果もあります。密植園の間伐樹が大きくなって密植になると日照不足になり、果実品質の低下を招きます。防除時も薬剤がかかりにくく病害虫発生の原因となり、採収、摘果、施肥などすべての作業で効率が悪くなってしまいます。間伐で適正な樹間距離を取り、労力軽減と高品質果実生産を目指しましょう。せん定温州みかん28年産は着花が少ないと予想されます。《着果が少ないと予想される園地》花を見てから軽いせん定に留めます。《着花が多いと予想される園地》春芽の発生を促すため、予備枝をとります。中晩柑類大玉生産のためには、着花量を抑え、春芽の発生を促すことが重要です。厳冬期が過ぎたら、暖かい園地からせん定を開始してください。混み合っている枝は間引き、長く伸びすぎた側枝の切り返し、枝先の整理を行い樹冠内部まで光を当て新梢の発生を促します。苗木植え付けの準備苗木の植えつける1か月前には、植える場所に土壌改良剤や石灰質資材を土と混和させておきましょう。●中晩柑類中晩柑類の貯蔵管理商品ロスを防止するため、貯蔵庫の換気、腐敗果の点検をこまめに行いましょう。なお、換気は、外気温が貯蔵庫温度に近い時間帯に行います。デコポンの収穫採収時は、果実を傷めないように丁寧に取り扱います。特に、ハサミ傷による腐敗が出やすいため、専用のハサミ(デコチョン)を使用しましょう。甘夏の収穫と貯蔵甘夏は1月下旬~2月上旬に収穫します。収穫後は、3%(果皮の厚い果実は5%)程度予措し、ポリ個装か有孔ポリ包装で貯蔵します。【全体運】自分が思った通りに動くことで、運をつかめそう。直感やひらめきを大切に。気力アップには深呼吸が効果的【健康運】運動不足の解消が健康に過ごすポイント【幸運を呼ぶ食べ物】カラシナ今月の運勢 牡羊座3/21~4/19営農コーナーAgriculture Information2月

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