JAみはら2月号275
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6JAみはら 2016 FEBRUARYん定バサミなどを用い、形成層に達する程度の傷をつけます。家 庭 菜 園担当 成末 直美気温が下がり、この時期に植えられる野菜が限られてきますが、この時期に植えられる野菜について紹介します。●コマツナコマツナは、年間通して栽培でき、また比較的栽培しやすい野菜の1つです。この時期は、気温が上がりにくいのでトンネル等、保温対策をする方が早く成長します。コマツナは、耐寒性が強く、生育温度は5~35℃、適温は15~30℃程度と言われています。ほ場の準備と種まき1坪あたり、完熟堆肥の投入と、苦土石灰、JA三原やさい有機189を300gずつ施用し、しっかり耕します。幅1m程度のうねを作り、長い棒などを利用して種の播き溝を作ります。しっかりと水を撒いた後に、播き溝に種をできるだけ均一に播きましょう。(この時期は、保温が必要です。)間引き間引きは、発芽して双葉のころ、特に混みあった箇所を中心に行いましょう。その後、本葉2枚くらいになったころ、4枚くらいになったころにそれぞれ行いましょう。最終的に株間が7~10㎝くらいになるようにしましょう。収 穫間引き菜は、随時食べることができますが、収穫の時期としては草丈20㎝程度が目安です。このころになると、本格的に収穫を行いましょう。この時期は、気温が低いので比較的生育期間が長くなりやすいです。生育の様子を見ながら必要であれば随時追肥を行いましょう。追肥は、1坪あたりJA三原やさい有機129を1にぎり程度与えましょう。コマツナは、1年を通して栽培が可能です。また、含まれている栄養素は、カロテンやビタミン類、カルシウム、鉄などが豊富に含まれています。また、アクが少ないため様々な料理に活用できるので、ご家庭でも手軽に使える野菜の1つではないでしょうか。鳥獣害対策近年、鳥獣による農作物への被害が増加しています。今回は、特に被害が多いとされるイノシシ・シカの生態と対策について紹介します。①イノシシの生態体長1~2m、体重約110㎏で、優れた嗅覚を持つ大きな鼻と短い首が特徴です。雑食性で人間が食べる食べ物も含めて、何でも食べます。警戒心がとても強く、人間を避けて行動するため、昼間は草深いところなどに潜みながら夜間は、田畑へ進入します。知能が高く、光や音、異臭を発する市販の防獣グッズは、危険がないことが判るとそれらの刺激に慣れるので、忌避効果が見込めなくなってしまうといわれています。出産は、春に1回行われ5頭産まれます。晩秋から冬にかけて、妊娠中の母イノシシの栄養状態が良いと母乳の出が良いので、産まれた5頭とも大人のイノシシとなります。反対に栄養状態が悪いと大人のイノシシになれるのは、5頭中1頭となります。つまり、晩秋から冬の間にイノシの餌となるものを減らすことによって「飢餓状態」にさせることが翌年の増殖を抑えることに繋がります。②シカの生態体長110~170㎝、体重40~110㎏で、雄シカは角を持っています。草食性で、下草・稲・樹木の枝葉や樹皮などさまざまな植物を食べます。夜行性で、雑木林があり山里を住みかとします。秋に繁殖期を迎え、初夏には出産します。繁殖率は非常に高いので、4~5年で個体数は倍になります。対策について①餌付け特に、イノシシは雑食性なので、人間が栽培する『作物』も食べてしまいます。一般に「被害」といわれているのは、人間が手をかけて育てているものが対象となっていますが、以下のものはどうでしょうか?・田畑にまかれた生ごみ・落葉果樹の落果(摘果)したもの・稲刈り後のヒコバエ・畦畔やほ場内の青い草(秋に草刈りを行うと冬に青い草が再生します)・収穫後の野菜等の外葉など…これらは普段、人間が食べないもので、特に大切にしているものではありませんので、圃場や家の近くに無造作に置かれていることが多いと思います。これがまさに「餌付け」です。人間が食べないものを無造作に置いてあれば、圃場や家の近くまでイノシシがやってきます。そこで「圃場へ入れる。」「ここへ来たら餌がある。」と学習してしまうわけです。人間が『食べないもの』は、ほ場などに放置するのではなく、・ほ場内の穴へ埋める・水稲収穫後、早期にすき込みを行う・収穫しない落葉果樹は伐採する…など、できるだけ『餌付け』をしないように心がけることから始めましょう。今月の運勢 双子座5/21~6/21【全体運】行動力が高まりアクティブに動き回れるはず。過去に駄目だったことにも再トライ可能。攻めの姿勢にツキ【健康運】健康法に凝り過ぎそう。気にし過ぎは×【幸運を呼ぶ食べ物】シジミ

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