JAみはら3月号276
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12JAみはら 2016 MARCH 高血圧とは、血管の中を血液が流れる際に、血管の壁にかかる圧力が高くなった状態で、収縮期血圧(心臓が縮んで血液を送り出したときの血圧。最大血圧)が140mmHg以上、拡張期血圧(心臓が拡張したときの血圧。最小血圧)が90mmHg以上のいずれかが該当する場合を言います。 一方でメタボリックシンドロームの診断基準による血圧の項目は、収縮期血圧が130mmHg以上、拡張期血圧が85mmHg以上となっており、高血圧の診断基準における正常高値の状態も含まれます。メタボリックシンドロームは複数のリスク要因が重なって動脈硬化を進行させるため、診断基準に差があり、油断は禁物です。 高血圧は自覚症状がほとんどなく自分では気づかないので、毎年健診を受けたり、家庭用血圧計を購入し、自宅で毎朝測ったりすることもお勧めします。Ⅲ度高血圧Ⅱ度高血圧Ⅰ度高血圧正常高値血圧正常高値血圧正常血圧正常血圧至適血圧正常域血圧正常域血圧正常域血圧正常域血圧降圧治療の対象拡張期血圧拡張期血圧収縮期血圧収縮期血圧高 血 圧1201301251351401601808080858590100110(mmHg)(mmHg)(mmHg)(mmHg)正常高値血圧正常血圧正常域血圧正常域血圧降圧治療の対象拡張期血圧収縮期血圧血 圧1251358085110(mmHg)(mmHg)(mmHg)元気な血管で元気に生活!減塩と肥満の解消が大切  塩分のとり過ぎは、血管を収縮させるホルモンの反応を高めるため、血圧を高くします。その為、高血圧の予防・治療には、減塩が第一です。 肥満、とくに内臓脂肪型肥満では腹腔内の脂肪組織から血圧を上げる成分がたくんさん分泌されてきます。ですから体重を適正にすると、血圧も正常に近付いてきます。 体重を適正にする方法として、運動が重要になってきますが、最近の研究報告では、 1回30分でわずか週2回程度の有酸素運動の実施でも降圧効果があるという結果や、1日8,000歩程度の身体活動を3カ月実施した場合でも軽症高血圧患者に対して降圧効果が得られたという報告もあります。運動を実施する上での注意点 ★かかりつけ医などに運動を行ってよいかを確認しましょう。★準備・整理運動は十分に行いましょう。★個人の基礎体力・年齢・体重・健康状態などを踏まえて少しずつ運動をしましょう。日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン2014」より作図厚生労働省:平成26年国民健康・栄養調査 参照 診察室血圧に基づく血圧の分類家庭血圧に基づく血圧の分類予防と改善●食塩摂取量●運動習慣の ある人「健康日本21(第2次)」8g/日「健康日本21(第2次)」  20~64歳:男性36% 女性33%65歳以上:男性58% 女性48%●食塩摂取量●運動習慣の ある人男性10.9g/日 女性9.2g/日20~64歳:男性20.9% 女性17.5%65歳以上:男性42.4% 女性35.7%20歳以上140mmhg以上男性36.2% 女性26.8%(厚生労働省:平成26年国民健康・栄養調査 参照)現 状現  状目  標今月の運勢 射手座11/23~12/21【全体運】注意力散漫気味。慣れた作業でミスを連発するなど、問題を起こしやすいので、冷静に。深呼吸で気合を入れて【健康運】無理は禁物。休憩と気分転換を徹底して【幸運を呼ぶ食べ物】フキのとう

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