JAみはら3月号276
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4JAみはら 2016 MARCH柑 橘担当 石川 祐介(広果連)●中晩柑類の貯蔵管理今月は気温の変化が大きくなります。出荷が進むと貯蔵庫の果実量が減り、庫内に空間ができ乾燥しやすくなります。各品種に応じた温度・湿度管理を保つように努めてください。甘 夏予措は3%(果皮の厚い大玉は5%)程度を目安に行います。その後予措の進んだ果実からポリ個装、またはポリ包装で貯蔵する。清見の収穫・貯蔵クラッキングなど(果皮の老化で起こるヘタ周辺のひび割れ)果皮障害の発生に注意して収穫を進めます。収穫後、乾燥すると「こはん症」が発生しやすくなります。予借はおこなわず、果実を乾燥させないように貯蔵します。はるかはるかは、ス上がり軽減と食味・貯蔵性向上のため、強めに7%程度予措します。予借が不十分で果皮が硬い状態では選果の際などに生傷が発生しやすく腐敗につながる場合があります。果皮が透明に腐敗し見えにくいため、家庭選別時には注意して取り除いてください。また予借不足の果実は生理的ス上がり(粒化症)が発生しやすくなり、寒害を受けた場合もス上がりすることがあります。●間伐の実施樹と樹がくっついている園地では、せん定をする前に間伐を行います。樹を独立させて作業性や品質の向上を図りましょう。●温州みかんのせん定27年産が豊作だった樹や収穫が遅れた樹は、28年産の着花が少ないと予想されます。《着果が少ないと予想される園地》花を見てから軽いせん定に留める。《着花が多いと予想される園地》春芽の発生を促すため、予備枝をとる。●中晩柑類のせん定中晩柑では、大玉生産をするために、春芽の確保が重要です。寒さの心配がない園地からせん定を始めます。混み合っている枝の間引き、長く伸びすぎた枝の切り返し、枝先の整理を行い、樹冠内部まで光を当て新梢の発生を促します。また八朔など高い樹は、作業性の向上を目的に樹高短縮を行います。横枝がある位置まで切り下げ、2~3年かけて計画的に行います。しらぬひ樹勢が強い苗木は、下垂枝や混み合った部分の枝を間引き、充実した夏芽は結果母枝として利用し、弱い夏芽は春芽まで切り戻します。はるみ枝の先端に花をつけるので、成らす部分の夏秋梢は切り返しをせず軽い間引きを行い、成らせない部分は、切り返しを行います。混み合った枝は間引いて、風によるスレ傷を少なくします。近年、中晩柑の比率が増え、収穫や出荷で春先も忙しく、せん定が不十分となりがちです。しかしせん定作業ができていない樹は摘果などの管理に労力が多くかかり、防除も樹幹内部に薬剤が届かず効果的におこなえません。最も重要な作業のせん定を完全実施できるよう早めに取りかかりましょう。●春肥の施用春肥は新梢の充実、幼果の肥大促進に有効です。品種や予想収穫量に応じて適期適量施肥をおこないます。●春マシン油の散布ハダニが春先に多発すると旧葉の早期落葉や新葉の緑化遅れなどにより、生理落果の助長や果実初期肥大の鈍化など生育に悪影響を及ぼします。冬マシン油を散布していない園地は、3月上旬から4月上旬に97%高度精製マシン油:80倍(4月散布は100倍)を散布しましょう。●かいよう病防除昨年の台風によりかいよう病が多発しています。かいよう病の蔓延を防ぐためには、かいよう病斑の除去、発芽前の防除を徹底することが重要です。防除は、ICボルドー66D:40倍を散布します。薬害の軽減のためアビオンE1000倍を混用しましょう。なお、春マシン油の散布を行う場合は、銅の付着量が減少するため3月上旬にマシン油を散布し、14日以上間隔を空けてICボルドーを散布してください。●苗木の植え付け注文した苗木が入荷したら、①根についている土を水で洗い、一晩根を水につけておきます。②翌日、根を広げながら土をかけて植え付けます。土は接木部が隠れる程度にかけます。③植えた後に、かん水を行います。かん水を行うと、土が下がるので再度土を覆います。(接ぎ木部は出るようにします。特にレモンやデコポンは深植えにすると、自根【全体運】穏やかな心境で過ごせる期間。自分から積極的にサービス精神を発揮して、周囲との和を大切にすると幸運あり【健康運】次第に回復。スポーツを楽しむとグッド【幸運を呼ぶ食べ物】アシタバ今月の運勢 牡羊座3/21~4/19営農コーナーAgriculture Information3月

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