JAみはら3月号276
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5JAみはら 2016 MARCHが発生し、結実性が劣るので注意します。)④植え付け後は抑草目的に黒ポリ被覆し、苗木が倒れないように支柱を立てて誘引します。落 葉 果 樹担当 高橋 敏行(広果連)●越冬病害虫防除冬、樹木が休眠している間に落葉を集め土中に埋めたり、粗皮削りで越冬病害虫の防除をしてきました。3月には発芽が始まります。(イチジクの発芽は4月)発芽前に、石灰硫黄合剤で越冬病害虫の防除を行います。生育ステージの早いウメは1月まで、スモモは2月下旬までが散布時期ですが、ブドウ等は、3月が散布時期となります。モモは縮葉病、黒星病の防除となります。ブドウは晩腐病の防除にベフランを混用します。ベフランを混用する場合、まずベフラン液剤25を溶き、その希釈液に石灰硫黄合剤を加用してください。品 種散布時期薬 剤倍 数モ モ2月下旬~3月上旬石灰硫黄合剤7倍ブドウ3月中~下旬ベフラン液剤25500倍石灰硫黄合剤10倍カ キ3月下旬~4月上旬石灰硫黄合剤10倍イチジク3月下旬石灰硫黄合剤10倍有機物の施用土づくりの基本に腐植の確保があり、その対応に有機物の施用が必要になります。腐植は10aの畑で年間100㎏消耗します。堆肥で補うのは土中の微生物の働きで分解されて腐植が出来上がるため、施用量の10%が腐植となりますので、1000㎏の施用が必要となります。冬期に施用してきましたが、まだの園は早めに施用しましょう。ブドウなど植栽本数が少ない品種では1本当り樹皮堆肥を60~80㎏、モモ、カキ、イチジクなどは30~50㎏が目安です。春草の除草とかん水春3月は芽吹きの時期です。その生育を促進させるには根の活動をスムーズにさせることが重要です。落葉果樹の根は地上部より早く地温が10℃位になると活動を始めます。春草が繁茂すると、養水分の競合、地温上昇の妨げとなります。少しでも地温を高めるため、発芽1ケ月前には除草してください。また、樹液流動開始期以降の土壌乾燥は、養分吸収、根の活動低下を招き、発芽の遅れ、芽の不揃いの原因となります。乾燥が続く場合は、暖かい日の午前中にかん水してください。施 肥施肥基準を見ますと、冬の施肥を元肥としているところも多いですが、収穫後の10月施用で、樹勢の回復、養分の蓄積を図ることをお奨めしています。さらにモモ、イチジク、カキには芽だし促進で、3月に硝酸入り化成肥料S604を成木1本当り400g(茶碗2杯分くらい)施用します。ブドウにはホウ素、マンガンが含まれたマグマンBを1本当り1~1・3㎏施用してください。●イチジク苗木の定植(3月上旬~中旬)植え付けの際、苗木は根を傷めないよう丁寧に扱い、枯死した根、折れた根は切除します。次に、あらかじめ準備しておいた植え穴に、根を放射状に十分広げて植え付けます。植え付けた苗木は、30~50㎝の所で切り返しますが、その芽は北向き(傾斜地なら傾斜に向いた芽)を残すと将来の枝の配置で便利となります。倒伏防止のため支柱を斜めにさして結束します。また、土壌病害を圃場に持ち込まないように、植え付け直後、トップジンM水和剤:500倍を1樹当たり1ℓ土壌灌注してください。その後は、敷きわらなどを行い、乾燥防止に努め、適宜かん水を行ってください。芽傷処理枝の更新をする際に、基枝に返りたくても、適当な位置に枝がない場合、芽傷を入れて、陰芽を吹かせ、更新枝を確保する方法があります。樹液の流動する直前の2月下旬~3月上旬頃に、発生させる芽の5㎜程度先にノコギリやせん定鋏で形成層に達する程度の傷を入れておくと陰芽が発生しやすくなります。●モ モ摘 蕾花粉のある品種(あかつき・日川白鳳など)や樹勢の弱い樹は、開花4~7日前(蕾が丸く膨らんで赤みを帯びてきた頃)枝の背中部分の蕾を指でしごいて摘蕾してやると、摘果の手間がはぶけ、貯蔵養分の浪費を防ぎ、新梢の初期生育や果実肥大を良好にします。防 除・せん孔細菌病・縮葉病防除(発芽直前の3月下旬から4月上旬)せん孔細菌病防除のため、ICボルドー412を30倍で防除してください。ICボルドーは、袋を破る前によく揉んでから、バケツに入れます。それ【全体運】好奇心が旺盛になっています。新しい趣味を始めたり、体験教室に参加したりすると良い刺激に。小旅行も幸運【健康運】適度に体を動かせば元気に過ごせそう【幸運を呼ぶ食べ物】ウド今月の運勢 牡牛座4/20~5/20

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