JAみはら5月号278
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4JAみはら 2016 MAY④せん定着花量が少ないと予想される樹は、開花期以降に花を確認してせん定します。せん定は、花が着いていない枝や立ち枝などを間引く程度のごく軽いせん定を実施しましょう。●開花期防除果実が小さい時期に傷がつくと、果実が大きくなるにつれて傷も目立つようになるため、開花期の防除は重要となります。園地の場所や品種によって開花する時期が違うので、よく確認して適期に防除を行いましょう。・コアオハナムグリ・ケシキスイ類コアオハナムグリやケシキスイ類は、花の花粉や蜜を求めて飛来し、子房(果実となる部分)に傷をつけます。開花が早い園地、いしじ、ネーブルなど開花の早い品種は、虫が集中して被害を及ぼします。防除が遅れないよう初期防除を徹底してください。・アザミウマ類アザミウマ類は長期にわたり発生が見られますが、開花期で被害を受けるとヘタ周辺にリング状の傷をつけます。・灰色かび病開花期に雨が多く湿度が高いと、花弁が落ちずに幼果に付着し、灰色かび病が発生します。被害を受けた果実は、カサブタ状の傷ができます。特に、花弁の落ちにくい温州みかん、清見などでは、注意が必要です。・黒点病・小黒点病被害果は、果皮に小さな黒い点が付き、外観が悪くなります。開花期に訪花害虫防除剤と合わせて黒点病防除剤を混用散布してください。また、発生源となる枯れ枝の除去を行ってください。・チャノホコリダニレモンでは被害が多く、成品率を低下させています。小さな害虫なので、目視で確認できず被害果が確認できる頃の防除は手遅れとなります。落弁期から幼果期に被害を受けるので、防除を徹底してください。・かいよう病昨年の台風による強風の影響でかいよう病の発生が多くなっています。新芽や幼果への感染を防ぐために防除を行いましょう。また、罹病している枝や葉も除去してください。●夏肥の施用地温が上昇すると根の活性が高まり、肥料の吸収効率が高まります。夏肥の目的は、樹勢の維持や果実の肥大促進と欠かすことが出来ない大事な肥料です。施用する時期が遅れないようにしてください。●かん水開花期から生理落果の時期に土壌が乾燥すると生理落果を増加させる場合があります。降雨が無い場合は、かん水を行ってください。●苗木の管理植え付けた1年生の苗木は、1腋芽1本に芽カキし、主枝候補枝を3~5本確保します。株元近くから発生した徒長的な枝を放置すると、その枝から上の発育が悪くなり、主幹、主枝の構成が難しくなるので早めに切除します。なお、主枝候補枝は6~8枚で摘心して、夏枝の発生を促します。●ブドウ新梢の管理展葉9枚頃を目安に、新梢の誘引を行い、展葉12枚を目安に摘心を行ってください。この誘引、摘心によって枝の伸長が抑制され、花穂に養分を集中させ、充実した花を咲かせます。花穂の整理花穂の整理は、樹勢に合わせて行ってください。樹勢が中庸な場合には1新梢1果房とし、強い場合には1新梢2果房として枝の強さを調整します。この時期の房数は、最終着房数の2割程度多く残します。種なし処理(1回目ジベ処理)品種により、処理濃度、処理適期が異なります。(表―1)落 葉 果 樹担当 高橋 敏行(広果連)表-1ジべレリン処理濃度:無種子化・果粒肥大促進品種名1回目2回目使用時期濃 度使用時期濃 度デラウェア満開予定日約14日前100ppm満開約10日後100ppm2倍体米国系品種満開予定日約14日前100ppm満開約10日後100ppm2倍体欧州系品種満開~満開3日後25ppm満開10~15日後25ppm巨峰系4倍体品種満開~満開3日後25ppm満開10~15日後25ppm※2倍体米国系品種:ベリーAなど※2倍体欧州系品種:瀬戸ジャイアンツ、シャインマスカットなど※巨峰系4倍体品種:ピオーネ、安芸クイーン、ゴルビーなど芽かきする芽かきする10~15㎝30~35㎝芽かきする・主枝候補の①~⑤の腋芽は1本にする・接ぎ木部より10~15㎝の腋芽を全部かぐ1年生苗木の処理方法【全体運】プライベートの充実に力を注ぐと、手応えを感じられる月。趣味や習い事など、好きなことを満喫してみて【健康運】スポーツに最適。スムーズに上達しそう【幸運の食べ物】ジャガイモ今月の運勢 牡羊座3/21~4/19

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