JAみはら7月号280
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5JAみはら 2016 JULY今月は梅雨明けとなります。柑橘類では、生理落果もほぼ終了し、新葉の光合成が盛んになるにつれ、果実肥大が進む時期になります。摘果や病害虫防除、水管理など基本管理を実施し、高品質果実生産につとめましょう。●共通管理①病害虫防除黒点病黒点病防除は、予防散布が基本です。梅雨の後半は大雨の回数も多くなりますので、前回実施の黒点病防除から、1ヶ月以内あるいは、雨量が250㎜をこえた時期に、黒点病防除の再散布を行ってください。ミカンサビダニ高温乾燥で発生が多くなります。昨年多発した園地では、カケムラのないように丁寧に散布しましょう。●温州みかん①荒もぎ摘果摘果の目的は、隔年結果の軽減と果実品質の向上、玉揃いをよくすることです。本年は、裏年ですが中には着果の多い樹もみられます。摘果が遅れないように着果過多樹から取りかかりましょう。②透湿性マルチの被覆マルチの被覆は、気象条件に左右されずに、温州みかんの糖度上昇と着色促進を目的に行います。糖度のあがりにくい緩傾斜地、平地の園地では積極的にマルチの被覆を行い、品質向上につとめましょう。被覆時期は、土壌水分が十分ある梅雨明け直後です。なお、全面被覆ではかん水設備をお勧めします。部分被覆では着色は向上しますが、開いたところから雨水が侵入し、増糖効果は得られにくくなります。マルチ被覆園の荒もぎ摘果は通常どおり7月中旬ごろから内成り、裾成り果を中心に摘果しましょう。●中晩柑①摘 果生理落果終了後から、荒もぎ摘果を行います。小玉果や内成り果、奇形果などを中心に着果過多にならないようにしっかり摘果しましょう。②かん水夏季のかん水は、果実肥大・減酸促進・樹勢維持のために重要な作業です。梅雨明け後、乾燥する日が続くようであればかん水を行いましょう。かん水の目安は7日間隔で、20~30㎜程度で実施してください。特に、しらぬひやはるみなど酸高になりやすい品種は積極的に行いましょう。③中晩柑の夏肥施用(2回目)樹勢維持、果実肥大を促すため中晩柑類は夏肥の施用を行いましょう。ただし、フルーツBB元気200を5月下旬に施用していた場合は施肥する必要はありません。梅雨時期に入り、天候が気になる時期です。気象庁の予報では、7月は平年並みで、曇りや雨の日が多い予想になっています。梅雨の晴れ間を利用して、適期作業につとめましょう。排水とかん水(共通)どの果樹も雨で長い期間水に浸かっていますと根は傷んで活力は低下します。特に、イチジク園の滞水は大敵です。園地を見回り、いつまでも水が溜まるような場所や、園地では排水路を整備します。反対に晴天が続くようでしたらかん水を実施しましょう。●ブドウ着果制限水回り(果実の緑色が淡くなり、硬かった果肉が柔らかくなる時期)が始まると、果粒の肥大が急速に進みます。着果量(着房量)が多いと、1房当りの糖の配分量が減り、低糖、肥大不足、着色不良の原因となります。適正着果量になるように、摘房してください。摘 粒一房内の粒の肥大が進むと、摘粒が不十分な場合は、裂果につながります。水回り前には、摘粒が完了するよ柑 橘担当 髙本 大輔(広果連)落 葉 果 樹担当 高橋 敏行(広果連)黒点病被害果樹上の枯れ枝が伝染原になります。果実の外観不良を招きます。ミカンサビダニ被害果サビダニは肉眼では確認できないくらい小さなダニです。被害がではじめてからでは手遅れになります。タイベックマルチ被覆樹【全体運】人気運が高まり、みんなから頻繁に声が掛かりそう。レジャーの誘いには気軽に応じて。趣味に励むのもグッド【健康運】疲労回復には休息が必須。適度に休憩を【幸運の食べ物】梅今月の運勢 牡牛座4/20~5/20

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