JAみはら7月号280
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6JAみはら 2016 JULYう、急いで仕上げ摘粒してください。新梢管理いつまでも新梢が伸びているような樹では、葉で生産された光合成産物が果実に回らず、新梢の伸長に使われてしまいます。このような場合は、伸びている新梢を再度摘心し、養分を果実に転流させるようにします。また、棚面が暗くなっているようであれば、枝抜きを行いましょう。病害虫防除大粒系は晩腐病・灰色かび病防除でスイッチ顆粒水和剤3,000倍。フタテンヒメヨコバイ・コガネムシ類の防除でアドマイヤー顆粒水和剤を混用して袋掛け前の6月下旬頃に行い、袋掛け後7月半ば頃までにベと病、さび病対策でクレフノン100倍を加用したZボルドー800倍を、またはICボルドー66D 50倍を散布しましょう。袋かけ・笠かけ袋掛け、笠掛けをしますと、雨滴が直接果房に当りにくくなり、晩腐病など病気の発生が少なくなります。また裂果の防止やデラウェアの袋掛けは、灰色かび病などによるサビ果防止の効果も高まります。また掛ける袋数を決めておけば、結実量の調整も図れます。時期は、デラウェアはジベ2回目処理直後から、大粒系は摘粒が済み次第かけましょう。そうすることで、ボルドー液の散布も早く取り組めます。●イチジク新梢管理新梢を10~12枚で摘心します。その後発生する副梢は放置せず、新梢先端部から発生した副梢を1本のみ残し、2枚程度で再度摘心します。それ以外の副梢は全てかぎ取りましょう。マルチ梅雨明け後、樹冠下にワラなど有機物敷き、表層根の保護、乾燥防止に努めてください。病害虫対策収穫期にやむを得ず防除する場合は、農薬ごとに出荷できない期間(使用時期、収穫前日数)が定められていますので、確認をしてから取り組みましょう。さび病さび病が発生すると、早期落葉します。落葉の著しい樹では、果実肥大が悪くなります。収穫期に入る前に、トリフミン水和剤2,000倍(使用は収穫の7日前まで)で防除しましょう。イチジクモンサビダニ5月中頃から発生が増えてくるサビダニは高温乾燥の晴天が続くと、発生が多くなります。昨年、被害を受けた園地を中心に、サンマイト(水)1,500倍(使用は収穫の7日前まで)で防除しましょう。●カ キ摘 果引き続き仕上げ摘果を行ないます。20~25枚に1果を目安とし、強い新梢は2果、中程度の枝は1果とし、ヘタの大きい果実、母枝先端の結果枝の果実を残します。ただし、主枝、亜主枝の先端の果実は摘果しましょう。新梢管理直上枝や混み合っている枝は、2~3回に分けてせん除や捻枝を行いましょう。病害虫防除炭そ病…6月から9月に主に果実に発生。6月中下旬から降雨直後の防除。7月上旬、8月中旬、特に台風後の防除は欠かさずに。カキヘタムシガ…5月~6月に成虫になり、この成虫が産卵し、ふ化した幼虫が初夏から食害をはじめます。防除は6月、7月、8月とこまめに行いましょう。8月はカメムシの防除も兼ねて行いましょう。※防除暦を参考にしてください。●モ モ枝つり・支柱立て収穫期直前には、果実は急激に肥大し、枝が下垂します。枝つり、支柱立てを行い、肥大促進、品質向上を図るようにしましょう。新梢管理枝が過繁茂になったら、太枝の直上枝や果実周辺の徒長枝のせん除や、捻枝を行います。ただし、夏季せん定は、数回に分けて行ないます。除 袋除袋の時期は、果実全体の地色が抜け、縫合線付近や果底部付近にやや青味が残る頃が適期です。樹の上部から始めましょう。収 穫有袋果の収穫の目安は、果頂部周辺の青味がほとんど抜けてくる時期です。果実の成熟は、樹の上部から下部へ、1本の結果枝では、先端部の果実からすすみます。病害虫防除灰星病などの果実腐敗病の発生が多くなります。発病果実は、見つけ次第除去し園内に残さないようにしましょう。灰星病ロブラール500アクア 1,500倍(注)ロブラール500アクアは収穫前日まで使えますが、ハモグリガ防除でスミチオンを混用散布した場合は、スミチオンの収穫3日前が基準になります。※防除の際は、農薬の使用基準(特に収穫前日数)を必ず守ることと、履歴に記帳し、出荷の前には必ず提出してください。 詳しくは防除暦で確認ください。今月の運勢 双子座5/21~6/21【全体運】穏やかな気持ちで過ごせる期間です。物質的なことより、精神的な充足感を得られる事柄に意識を向けると幸運【健康運】ストレス解消を心掛ければ問題なさそう【幸運の食べ物】インゲン

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