JAみはら10月号283
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薬剤師はどんなことをしているの??がん薬物療法認定薬剤師ってなんだろう??16JAみはら 2016 OCTOBERJA尾道総合病院 がん薬物療法認定薬剤師 は、がん分野の専門的な知識を有し、がん薬物療法の最新情報を収集して、日々進歩し増え続ける抗がん剤の正しい知識や使用方法を医師、看護師などの医療スタッフに情報提供しています。現在、当院にはがん薬物療法認定薬剤師が2名います。 がん医療においても多職種がそれぞれの専門性を活かしてチームで取り組んでいくことが必要であり、一人でも多く患者さんが安心して抗がん剤治療を受けられるように各医療スタッフと協働しながら抗がん剤治療の適正使用や副作用対策が行われるように話し合っています。 お薬のことで気になることがあれば、気軽に相談してください♪■お問合せ先:JA尾道総合病院 薬剤部 TEL 0848-22-8111(代表)尾道総合病院における薬剤師の取組み がん医療は著しく進歩し、抗がん剤治療を受ける患者さんも年々増加しています。近年では、抗がん剤による吐き気などに対する予防薬も使用できるようになり、また、がん細胞のみに特異的に作用し副作用が比較的少ない分子標的治療薬が次々と登場してきました。以前に比べると、治療を受ける患者さんの身体的な負担は減ってきています。このようにがん医療が進歩しているために、個々の患者さんの治療内容や生活環境に応じた適切な薬剤選択や副作用予防・対策を行うことがより重要となってきています。◦治療内容の確認と無菌調製 化学療法センター内にある無菌製剤室に薬剤師3名を配置し、外来・入院患者さんの抗がん剤の投与量や治療スケジュールのチェック、抗がん剤の無菌調製を行っています。◦服薬指導 患者さんが安心して治療を受けられるように、投与スケジュールや起こりやすい副作用の説明、その対処方法について、薬剤部がオリジナルで作成した説明書を活用して、わかりやすく説明を行っています。◦副作用、処方薬の確認 副作用を軽減するための薬の提案、薬物相互作用の確認、患者さんの腎機能・肝機能に応じた投与量の確認などを行い、安全で適正な薬物療法の確保に積極的に関与しています。◦すいがん教室への参加 膵臓がんについて知ってもらうために、膵臓がん患者を対象とした「すいがん教室」を2.3ヶ月に1回開催しています。◦地域連携(薬薬連携) 保険調剤薬局と連携して、化学療法を行っている患者さんの情報を共有しています。

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