JAみはら11月号284
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5JAみはら 2016 NOVEMBER極早生温州から早生温州の採収・出荷時期に入り中生・普通温州へと本格的なみかんシーズンの最盛期を迎えます。品質や着色時期をみきわめ、基準に達した果実から採収します。また、浮皮やクラッキング(ヘタ周辺のヒビ割れ)の発生に注意しながら、収穫作業を進めましょう。●温州みかん・中晩柑類共通管理秋肥の施用秋肥の施用は、樹勢回復、耐寒性の向上、翌春の着花・発芽量の確保を目的に行います。施肥時期が遅れると地温の低下により、根の活動が鈍くなり吸収力が低下します。施肥時期が遅れないように注意しましょう。夏秋梢の処理9月の降雨の影響により夏秋梢の発生が多くみられます。先月に引き続き、夏秋梢処理を徹底しましょう。温州みかん樹勢が強い樹(特に若木)は複数発生している夏秋梢の枝から、1枝1本に整理します。春芽を発生させる場合は、春枝と夏枝の節(境目)の上で切り返します。直立した強い夏秋梢は、樹形を乱すため、基部から間引きます。中晩柑類夏秋梢処理後に再び、晩秋芽が発生したら、その都度除去します。しらぬひやはるみは、貧弱な枝を間引き強い枝を残し充実を図ります。病害虫防除ハダニの発生がみられたら、着色不良により、商品価値の低下を招きますので、発生密度の低いうちに防除を行います。●温州みかん腐敗防止対策市場、小売店での腐敗果の発生は産地の信用を落とします。腐敗果を発生させないために、以下の点に注意し管理を行ないます。腐敗防止剤の散布腐敗果の発生を抑えるため、収穫前には必ず全園、腐敗防止剤を散布しましょう。(ベフトップジンフロアブル1,500倍…収穫7日前まで)収穫・選別の際の注意収穫は分割採収が基本です。着色基準に従い、熟度の進んだ外成りの果実から収穫します。また、浮皮やクラッキング(ヘタ周辺のヒビ割れ)の発生があったら採収を急いでください。収穫の時は、よく切れる収穫ハサミを用いて、軸長果にならないように必ず2度切りを行ないます。また、果実の取扱は丁寧に行い、ハサミ傷や打ち身などをなくし、腐敗果の発生を防ぎます。収穫した果実は、荷受け基準に沿って家庭選別を行います。選別する場所は明るくして、腐敗に繋がるはさみ傷や着色期のアザミウマ被害果は完全に排除しましょう。家庭選別用照明機器(セキスイLED照明機器テクテラス)のご紹介白熱灯・蛍光灯よりも省エネで明るい家庭選別用のLED照明機器です。暗い倉庫でも明るくし、傷や腐敗も良く見えます。家庭選別の際はぜひともご利用ください。特 徴・家庭選別用として、太陽光に近い自然な発光色です。・LEDランプと笠器具がセットで、そのまま設置できます。入り切りスイッチ付きでコンセントにさすだけです(工事費が不要)。・LEDランプカバー素材が、ポリカーボネート樹脂のため、衝撃等による破損が少ないです。病害虫防除アザミウマ類着色期にアザミウマ類の発生がみられたら防除を行ないます。樹勢回復対策収穫終了した園地は2~3回、尿素200倍を葉面散布してください。特に、マルチ被覆園や着果過多樹など樹勢が低下している園地は、樹勢回復を図ります。●中晩柑類樹上選果再度園地を見回り、小玉果や傷果、日焼け果を摘果します。腐敗防止剤の散布貯蔵中の腐敗果の発生を軽減させるため、収穫前には腐敗防止剤は必ず散布してください。マデックの散布中晩柑類は、樹上になるべく遅くまで成らせておくことで食味が向上しますが、品種によってはヘタの老化によ柑 橘担当 髙本 大輔(広果連)クラッキング(ヘタ周辺のヒビ割れ)【全体運】小さな失敗で、つまずく暗示。少しくらいうまくいかなくてもクヨクヨしないで。迷ったら、身近な人に相談を【健康運】軽く運動をすると、より元気になれます【幸運の食べ物】レンコン今月の運勢 牡牛座4/20~5/20営農コーナーAgriculture Information11月

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