JAみはら1月号286
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5JAみはら 2017 JANUARY 中晩柑類の出荷がスタートします。温州みかん同様、出荷基準に基づき、家庭選別を徹底し、腐敗果等の混入がないように注意しましょう。また、新年度に向けて樹作りも始まります。樹勢回復および土づくりの徹底は必須です。●温州みかん・中晩柑類共通管理土づくり土壌環境を適正にし、健全な根が発生しやすい条件を整えるための土づくりは重要です。気象変動に対応するため、また品質向上のため土づくりを徹底しましょう。有機物の施用細根量を増加させるために、堆肥などの有機物を10aあたり2t以上(1樹1袋)投入します。石灰質資材の施用昨年は、降雨の日が多く、土壌の酸性化が進んでいる恐れがあります。酸性土壌では、微量要素の欠乏・過剰症の障害が発生しやすくなります。土壌㏗の維持・矯正のために10a当り100㎏の石灰質資材を施用してください。過去3年の提出されたJA三原管内の柑橘園の土壌の㏗の診断結果になります。土壌㏗が5・5未満の酸性となっている園地が全体の半数以上です。しっかりと基準量を施用してください。中耕の実施有機物や石灰質資材の表層施用だけでは効果が不十分なため、中耕を行ない土壌と混和し、土壌中に酸素を補給し、根の環境を良くすることが重要です。密植園の間伐密植園では、作業性が悪いだけでなく、枝が混み合い防除薬剤がかかりにくいため、病害虫が発生しやすくなります。また、日照不足等の影響により果実品質も悪くなります。作業性や品質向上のため、密植園では間伐を実施します。越冬病害虫防除収穫が終了した温州みかんや中晩柑類の園で、カイガラムシ類やハダニの発生が多かった園地は、機械油乳剤95(マシン油乳剤)30倍で防除します。葉裏や幹など内部まで丁寧に散布してください。散布直後の降雨は、効果が低下するため好天の続く日に使用します。なお、散布の際は樹勢回復を目的に尿素200倍を混用してください。ただし、樹勢の低下した樹には使用しないでください。●温州みかん樹勢回復対策樹勢回復のため、気温が8℃以上の暖かい日を選んで、尿素200倍を2~3回葉面散布します。●中晩柑類越冬果実の防寒、防鳥対策しらぬひや清見など樹上越冬させる果実で防寒していない園地は、早急に防寒対策を行ってください。また防鳥対策として、防鳥ネットの設置や釣り糸を張るなど、鳥が園地に入りにくい環境を作りましょう。腐敗防止剤の散布貯蔵中の腐敗を防ぐため、腐敗防止剤を必ず散布してください。「はるか」は春先まで貯蔵して出荷するため腐敗が多くなります。腐敗防止剤を1月に散布して商品ロスを防ぎましょう。収穫と貯蔵管理貯蔵による商品性の低下を防ぐため、品種ごとの採収適期を見極め、寒波被害にあわないよう気象情報に注意し、採収を進めます。採収後は、貯蔵基準に沿って出荷時期まで大切に貯蔵します。また、出荷前には必ず栽培履歴を提出後、出荷を行ないます。貯蔵庫には温湿度計を設置しましょう。柑 橘担当 髙本 大輔(広果連)【全体運】行動力が高まり、未体験ジャンルにも果敢に取り組めそう。思い切って動くと幸運を呼び込めるので、積極的に【健康運】同じ姿勢を続けず、血行促進を図って【幸運の食べ物】セリ今月の運勢 牡牛座4/20~5/20営農コーナーAgriculture Information1月

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