JAみはら1月号286
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6JAみはら 2017 JANUARY ●ブドウ整枝せん定樹液流動が始まる前までにせん定を行います。1月末までに終了するようにしましょう。短梢せん定方式では、芽の向きを考えながら、1芽目または2芽目を残して切り返しせん定します。長梢せん定は、樹形を乱す枝を間引きながら、残す枝は枝の強さを見ながら5~7芽程度残して切り返します。母枝を多く残しすぎると、過繁茂、結果過多の原因となるため、なるべくせん定で枝数を整理しておきましょう。土作り健全な根が育ってこそ美味しいブドウが生産されます。健全な根を育てるため、有機物を投入し、土壌微生物の活性化、土壌の団粒化を促し根が住み易い環境づくりを行います。有機物の投入は、10aあたり2tを目標に完熟堆肥を施用します。越冬病害虫対策《粗皮剥ぎ》樹齢の進んだ樹では、粗皮が層になって残っています。粗皮の隙間の中には、カイガラムシなどが越冬しています。昨年、カイガラムシの被害を受けた園では、越冬害虫を駆除するため粗皮剥ぎをしましょう。《園内清掃》せん定枝や落葉、残果などをそのまま放置すると、翌年の病害虫の発生源となります。園外に持ち出し処分しましょう。●イチジク土作りイチジクの根域は浅く、保水性に優れ、かつ通気性が良く水はけの良い土壌を好みます。(緩衝力の強い土壌)土壌環境の悪化は、根の健全な生育を妨げ、土壌病害の発生や細根量の減少によるヤケ熟れ果の発生原因となります。かん水を行ってもヤケ熟れ果が多発した園地は、細根が減少したり、勢いが低下し十分吸水できない状態となっています。そのような園地は、土作りを徹底し、根が活動しやすい緩衝力の強い土壌に改良しましょう。石灰資材の施用イチジクは、中性から弱アルカリ性(㏗7・0~7・5)の土壌を好みます。10aあたり100㎏を基本に、苦土石灰またはカキ殻粉末などの石灰質資材を施用します。中 耕イチジクは2ヶ月以上に渡り毎日収穫を行うため、圃場の土は踏み固められています。根は、ごく浅いところに集中していますので、中耕を行います。ただし、根が浅く分布していますので、管理機等で中耕する場合は、2~3年かけて一樹周りを終了するように、計画的に中耕してください。客 土新根の発生を促し、根域を広げるためには、客土が最も効果的です。マサ土を2~3㎝の厚さに客土します。客土には、多大な労力を必要としますが、樹勢維持のため毎年少しずつ実施しましょう。ネコブセンチュウ対策ここ数年、ネコブセンチュウの被害が増えています。ネコブセンチュウに加害されると、文字通り根にコブができ、根の機能が著しく低下するため、樹勢衰弱、ヤケ熟れ果の発生原因の1つとなります。イチジクは永年作物であるため、一旦被害を受けると根絶するのは困難です。苗木からの伝播、野菜の間作などによる圃場への持ち込みに注意するとともに、予防的に防除することが大切です。すでに、寄生されている樹は、部分深耕により患部(根)を切断し、そこに堆肥を投入することで、翌春に健全な根の発生を促すことができます。合わせて、5月にネマトリンエース粒剤で防除してください。園内清掃せん定枝や落葉、残果などをそのまま放置すると、翌年の病害虫の発生源となります。園外に持ち出し処分しましょう。落 葉 果 樹担当 高橋 敏行(広果連)中晩柑類の採収後の管理品種名採収後の管理(予措・貯蔵)ネーブル貯蔵温度:6~8℃貯蔵湿度:85%こはん症防止に、カラーリング処理を行う粘性果防止のため、入庫過多、換気不足に注意するポンカン貯蔵温度:5℃貯蔵湿度:85~90%八  朔貯蔵温度:5~7℃貯蔵湿度:90%こはん症は10℃で発生、15℃で多発する乾燥に注意するは る み貯蔵前は積極的な予措は行わず、自然予措とする。貯蔵温度:6~8℃貯蔵湿度:85%コンテナ貯蔵の場合、5~6分目入りとし、上下に新聞紙を敷く今月の運勢 双子座5/21~6/21【全体運】信ぴょう性の低い情報に惑わされがち。口コミやうわさには安易に飛び付かないこと。開運にはヒーリング音楽を【健康運】ストレスを感じやすい月。笑いで発散を【幸運の食べ物】芽キャベツ

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