JAみはら1月号286
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7JAみはら 2017 JANUARY ●その他の品目どの品目も落葉が完全に終了してから、春先に樹液が動き始める前にせん定を終了させましょう。ウメは年内に終了させますが、その他の品種は2月頃までに終了させましょう。12月号に詳細を記しておりますのでご覧ください。倍気温が下がり、本格的な冬となりました。気温が下がると家庭菜園では、これまでよりも作物の生育が緩慢となるため、作物によっては保温が必要になります。簡単な保温方法についてご紹介しておきますので参考にしてください。①プラスチックフィルムをトンネル状に覆うと、保温力が高まります。※ただし、春先の気温が上昇し始める頃には、トンネル内の温度も上昇するので作物に影響を与えることがあります。日中の換気を行いトンネル内の温度調整を行いましょう。②寒冷紗や不織布などをトンネル状に覆うと、プラスチックフィルムほどの保温性はありませんが、露地よりも成長が良くなります。特に、低温性のコマツナ、シュンギク、ホウレンソウなどが適しています。●鳥獣被害対策について近年、鳥獣による農作物への被害が増加傾向にあります。今回は、特に被害が多いとされるイノシシ・シカの生態と対策について載せてみます。①イノシシの生態体長1~2m、体重約110㎏で、優れた嗅覚を持つ大きな鼻と短い首が特徴です。食性は、雑食性で人間が食べる食べ物も含めて、何でも食べます。警戒心が強く、人間を避けて行動するため、昼間は草深いところなどに潜み、夜間に田畑へ進入します。知能が高く、光や音、異臭を発する市販の防獣グッズは、危険がないことが判るとそれらの刺激に慣れるので、忌避効果が見込めなくなってしまうといわれています。出産は、春に1回行われ5頭産まれます。晩秋から冬にかけて、妊娠中の母イノシシの栄養状態が良いと母乳の出が良いため、産まれた5頭とも成獣となります。反対に飢餓状態だと5頭中1頭が成獣となります。つまり、晩秋から冬の間にイノシの餌となるものを減らし、「飢餓状態」にさせることが翌年の増殖を抑えることに繋がります。②シカの生態体長110~170㎝、体重40~110㎏で、雄シカは角を持っています。食性は、草食性で、下草・稲・樹木の枝葉や樹皮などさまざまな植物を食べます。夜行性で、雑木林があり山里を住処とします。秋に繁殖期を、初夏に出産を迎えます。繁殖率は非常に高く、4~5年で個体数は倍になります。●対策について①餌付け特に、イノシシは雑食性なので、人間が栽培する『作物』も食べてしまいます。この『作物』は、大きく分けると、人間にとって取られて『腹が立つもの』と『腹が立たないもの』があります。『腹が立たないもの』について例を挙げると…・田畑にまかれた生ごみ・落葉果樹の落果(摘果)したもの・稲刈り後のヒコバエ・畦畔やほ場内の青い草(秋に草刈りを行うと冬に青い草が再生します)・収穫後の野菜等の外葉など…これらは、人間が『食べないもの』なので、取られた! という意識にはなりくいものだと思います。普段、何気なく行っている行動が、実はイノシシやシカを呼び、餌付けまでしてしまっている可能性があるわけです。動物は学習するので、一度、人間のおいしい食べものを食べると、場所等を覚え、繰り返し出現するようになります。特にこれからの季節は、山の中の食べ物が不足するため、人間の食べ物を探しに出現する頻度が高くなることが予測されます。前述した、人間が『食べないもの』は、ほ場に放置するのではなく、・ほ場内の穴へ埋める・水稲収穫後、早期にすき込みを行う・収穫しない落葉果樹は伐採する…など、できるだけ『餌付け』をしないように心がけてみましょう。家 庭 菜 園担当 成末 直美ビニール○ビニールトンネルパイプ寒冷紗や不織布寒冷紗は育ちがややおそいが、かん水は上からできる。また、温度が上がってきても蒸れることがない。○ネットトンネル今月の運勢 蟹座6/22~7/22【全体運】勢いのあるときと落ち込んだときの差があり過ぎ。素早い気持ちの切り替えが運気回復の鍵。芸術鑑賞で気晴らしを【健康運】スポーツにつき。腕が上達しやすい【幸運の食べ物】あんこ

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