JAみはら2月号287
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5JAみはら 2017 FEBRUARY はるかの収穫と果実管理はるかの収穫は、完全着色を基本に1月下旬から収穫します。ただし、寒波の恐れがある場合は、外成り果を中心に、採収を早めてください。収穫後は、ス上がり軽減(粒化症)と食味・貯蔵性向上のため、7%程度予措します。軒下の風通しが良い場所でおこないます。目安のコンテナに札をつけて定期的に計測しながら予措の程度を確認してください。冬期の管理は進んでいると思いますが、改めて管理の進み具合や栽培されている園地の状態を確認しておきましょう。●粗皮削りなどの耕種的防除●土づくり●平坦地、水田転換園の排水対策耕種的防除の実施昨年も害虫ではヘタムシガ、カメムシ、カイガラムシ、モモのハモグリガ等の発生が多くみられました。これらの幼虫の多くは樹皮の割れ目や太い枝に繭や卵の状態で越冬します。病害虫の越冬密度を下げておくことは、生育期間中の病害虫の発生を抑えることにつながります。これら越冬害虫を減らす手段が、粗皮削りです。また晩腐病、べと病、縮葉病、さび病などの病気はカビの一種のものが多く、落ちた葉や果実で越冬します。落ちた葉、果実、罹病している小枝やせん定枝、ぶどうの巻きひげや結果母枝の枯死部分は丁寧に取り除き、園内に放置しないで穴を掘って埋めます。それからかびなどの病原菌は外傷から侵入します。せん定で作った切り口(特にノコギリによる)にはトップジンMペーストを塗っておきます。耕種的防除は病害虫防除の大切な作業です。モモのコスカシバ対策では虫糞をみつけたら、粗皮削り、穴を見つけたら針金などを差し込んで幼虫を捕殺します。またいぼ皮病の病斑は削り、日焼け防止剤として、ホワイトンパウダーを塗布します。◎土づくりは堆肥などの有機物の施用と苦土石灰の施用が主体となりますが、中耕や土作りがまだの園地では、先月に引き続き、有機物・石灰資材を施用後、中耕を行い、根が活動しやすい土壌条件を整えてください。◎排水対策の留意点水田転換の果樹園を回ると、明きょなど設置している畑は多く見かけますが、園外への集排水路が完備している園は少ない状況です。また、折角作ってあっても葉っぱやごみで埋まっているところもあります。冬場に見直してください。◎独立樹が生産・品質の安定に!せん定も最盛期から終盤に入ってきますが、取り組んでいて頭を痛めるのが密植状態です。コンテナー等を持って樹と樹の間を楽に通れるくらいの間隔にしたいものです。そして作業を楽にしていくために樹高を低くすることが大切ですが、高い位置の主枝を切り戻してもすぐに強い芽が出て樹形を乱している場合が多くあります。まず、第二亜主枝を短縮し、第一亜主枝(横枝)を充実させることから取り組んでください。◎冬季せん定は樹液の流動が始まる2月中旬ごろまでに済ませましょう。2月に入ると暖かい園地では、樹液の流動が始まります。樹液の流動までには、せん定を終えてください。樹液の流動が始まりますと、切り口の癒合が悪くなり、枯れこみを生ずることになります。石灰硫黄合剤の散布2月から3月にかけて石灰硫黄合剤を散布しておくと生育期の発生を減らすことができます。せん定後は葉がなく、樹の姿がよくわかり、散布量も少なくできるので是非取り組んでください。品種ごとの散布方法は別表のとおりです。ブドウの芽飛び対策 主枝形成中の若木や樹勢が強く徒長している樹の場合、発芽が揃わないことや、主枝延長枝の基部から中間部にかけて発芽しないことがあります。このような樹には、芽傷処理をして、発芽を促進します。 処理適期は、樹液流動が始まる直前の2月下旬~3月上旬です。 先端の二~三芽は発芽しやすいので処理せず、それ以外の発芽させたい芽に芽傷処理を施します。先端方向に見て芽の5㎜程先に、芽傷バサミ、せん定バサミ、金切りのこなどを用い、形成層に達する程度の浅い傷をつけます。先端から降りてくる発芽阻害成分を遮断する効果で発芽促進につながります。はるかの粒化症果実内がス上がっている。落 葉 果 樹担当 高橋 敏行(広果連) 品種時期対象倍数モモ・スモモ2/下~3/上縮葉病、黒星病7~10倍カキ3/下越冬病害虫7~10倍イチジク3中~下越冬病害虫7~10倍ブドウ3中~4上(発芽前)越冬病害虫7~10倍【全体運】ささいなことで落ち込みやすいよう。できる人と比較したりせず、自分らしさを大切に。露天風呂でリラックスを【健康運】生活リズムの乱れが体調に出やすい時期【幸運の食べ物】納豆今月の運勢 牡牛座4/20~5/20

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