JAみはら2月号287
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6JAみはら 2017 FEBRUARY 倍●獣害被害対策について今回は、前回に引き続いて、獣害対策の中で、特に道具を用いた対策について述べてみますので参考にしてください。全ての対策道具に共通することですが、設置後は定期的に見回りを行い、進入された形跡がないか、柵に不具合が起きて機能していない箇所はないか…などを早めに発見して、改善を行い続けることが重要です。①ワイヤーメッシュ柵網目状に金属を溶接した柵です。設置する際は、ワイヤーメッシュ柵のタテ筋とヨコ筋を確認し、イノシシなどが柵をくわえて引っ張る行動に対応できるよう、タテ筋を外側に、支柱は、柵に対してほ場側になるように設置しましょう。さらに、柵を持ち上げられないように支柱を地面へしっかりと固定しましょう。2枚目以降の設置時、継ぎ目は、メッシュ同士を重ね合わせて固定しますが、ほ場の窪みや坂などに対応する際は、補強を兼ねて大きく重ね合わせながら設置しましょう。イノシシは、柵にぶつかるとそのまま柵沿いに歩き、柵の途切れた『すき間』から進入する習性があります。定期的に柵の見回りを行い、必要があれば改善しましょう。また、柵の上部を10㎝程度、ほ場の外側へ折り曲げると、イノシシの場合、柵を飛び越えられるか判断しづらくなるため、柵の飛び越え防止に繋がります。あらかじめ被害が多い箇所などは行ってみると被害の軽減につながります。特に、ほ場の隅などは柵の継ぎ目となり、強度が弱くなることから、侵入されやすい部分となります。そこで、テコの原理を利用するなどして柵自体を曲げてカーブ状にして設置すると強度を落とすことなく設置できます。②電気柵電線に、電気を流してイノシシやシカに対して、感電させてこの場所は「危険だ」と学習させて、追い払うタイプの柵です。設置する際、支柱は3~5m間隔で立て、ガイシは必ず、ほ場の外側へ向けて設置しましょう。イノシシを対象として設置する場合、「電気」が有効な部位は、「鼻とお腹」ですので、電線・ガイシの位置(高さ)は、それに合わせた高さ(地面から20㎝間隔)になるよう設置しましょう。また、複数段の電線を設置しますが、対象動物に応じて高さを調整し、きちんと電気が流れるように、50~100mおきに上下の電線をつなぎましょう。設置場所にアスファルトやコンクリートがある場合は、そこから50㎝程度離しましょう。電線に当たった時、動物の足がアスファルトなどの上にある状態では、通電する電流が弱まってしまうためです。また設置の際は、電線をピーンと張ってしまうと電気を通すスチール線がコードの奥に潜り込んでしまい、感電させる効果が下がってしまいます。そのため、なるべくピーンと張らずに多少余裕をもたせて張るようにしましょう。設置後は、電線に雑草が触れていると漏電して電流が弱まるので、定期的に見回りを行い、電圧の確認も行いましょう。家 庭 菜 園担当 成末 直美タテ筋が外側になるように設置ほ場の外側ほ場の内側窪みは大きく重ね合わせる標準的な設置図(イノシシの場合)4~5m20cm50m毎に上下を結線する3000~5000Vは確保する20cm50cmマイナスがアース20cm本体に屋根をかけておくとよいアースは1m以上離れた湿った場所に深く(30cm以上)埋め込む今月の運勢 双子座5/21~6/21【全体運】アクティブになり、未体験ジャンルにも前向きになれそう。考えるより、試すのが正解。ウインタースポーツ◎【健康運】適度に体を動かすことで、体力増進に【幸運の食べ物】牡蠣(かき)

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