JAみはら3月号288
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5JAみはら 2017 MARCH 了するとポリ個装か有孔ポリ包装で出荷まで貯蔵します。はるかは、ス上がり軽減と食味・貯蔵性向上のため、強めに7%程度予措します。選別時には、水腐れなどの腐敗を確認し取り除いてください。また、予措不足の果実は生理的ス上がり(粒化症)が発生しやすくなります。寒害を受けた場合もス上がりすることがありますので、出荷時に混入しないように注意してください。かいよう病の防除かいよう病は、気温の上昇にともない、枝などの越冬病斑から旧葉に感染し、菌密度が増え、梅雨時期や台風時に新梢や果実へと感染していきます。発芽前に、ICボルドー66D40倍を散布します。また薬害軽減のため、アビオンE1000倍を混用して散布します。なお、春マシンの散布後防除を実施する場合は14日以上間隔をあけて散布します。薬剤防除とあわせて、罹病枝や葉などを取り除くなど、耕種的防除もおこない菌密度を減らしましょう。※特に、枝上の病斑は長期にわたって樹上に存在し続けるため除去を徹底しましょう。●全 般越冬病害虫防除冬、樹木が休眠している間に落葉を集め土中に埋めたり、粗皮削りで越冬病害虫の防除をしてきました。3月以降発芽が始まります。(イチジクの発芽は4月)発芽前に、石灰硫黄合剤で越冬病害虫の防除を行いましょう。生育ステージの早いウメは1月まで、スモモは2月下旬までが散布時期ですが、表のようにブドウ等は、3月が散布時期となります。モモは縮葉病、黒星病の防除となります。ブドウは晩腐病のために防除にベフランを混用します。ベフランを混用する場合、まずベフラン液剤25を溶き、その希釈液に石灰硫黄合剤を加用してください。有機物の施用土づくりの基本に腐植の確保があり、その対応に有機物の施用が必要になります。腐植は10aの園地で年間100㎏消耗します。堆肥で補う場合は土中の微生物の働きで分解されて腐植が出来上がります。堆肥施用量の10%が腐植となりますので、1000㎏の施用が必要となります。冬期に施用してきましたが、まだの園は早めに施用しましょう。ブドウなど植栽本数が少ない品種では1本当り樹皮堆肥(袋入り豊穣堆肥など)を60~80㎏、モモ、カキ、イチジクなどは30~50㎏の施用量が目安です。春草の除草とかん水春3月は芽吹きの時期です。その生育を促進させるには根の活動をスムーズにさせることが重要です。落葉果樹の根は地上部より早く地温が10℃位になると活動を始めます春草が繁茂すると、養水分の競合、地温上昇の妨げとなります。少しでも地温を高めるため、発芽1カ月前には除草してください。また、樹液流動開始期以降の土壌乾燥は、養分吸収、根の活動低下を招き、発芽の遅れ、芽の不揃いの原因となります。乾燥が続く場合は、暖かい日の午前中にかん水してください。施 肥施肥基準を見ますと、冬の施肥を元肥としているところも多いですが、収穫後の10月施用で、樹勢の回復、養分の蓄積を図ることをお奨めしています。その中でモモ、イチジク、カキには発芽・伸長促進で、3月に硝酸入り化成肥料S604を成木1樹当り400g(茶碗2杯分くらい)施用します。ブドウにはホウ素、マンガンが含まれたマグマンBを1樹当り1~1.3㎏施用してください。●イチジク芽傷処理枝の更新をする際に、基枝に返りたくても、適当な位置に枝がない場合、芽傷を入れて、陰芽を吹かせ、更新枝を確保する方法があります。樹液の流動する直前の2月下旬~3月上旬頃に、発生させる芽の5㎜程度先にノコギリやせん定鋏で形成層に達する程度の傷を入れておくと陰芽が発生しやすくなります。●モ モ摘 蕾花粉のある品種(あかつき・日川白鳳など)や樹勢の弱い樹では、開花4~7日前(蕾が丸く膨らんで赤みを帯びてきた頃)枝の背中部分の蕾を指でしごいて摘蕾してやると、摘果の手間がはぶけ、貯蔵養分の浪費を防ぎ、新梢の初期生育や果実肥大を良好にします。防 除・せん孔細菌病・縮葉病防除(発芽直前の3月下旬から4月上旬)せん孔細菌病防除のため、ICボルドー412を30倍で防除してください。ICボルドーは、袋を破る前によく揉んでから、バケツに入れます。それ枝上に発生したかいよう病落 葉 果 樹担当 高橋 敏行(広果連)品 種散布時期薬 剤倍 数モ  モ2月下旬~3月上旬石灰硫黄合剤7倍ブ ド ウ3月中~下旬ベフラン液剤25500倍石灰硫黄合剤10倍カ  キ3月下旬~4月上旬石灰硫黄合剤10倍イチジク3月下旬石灰硫黄合剤10倍【全体運】人脈のネットワークを広げる好機。飲み会はもちろん、オフ会などにも積極的に参加して。情報収集も好結果に【健康運】疲労回復にはマッサージを。効果絶大!【幸運の食べ物】カラシナ今月の運勢 牡牛座4/20~5/20

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