JAみはら4月号289
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5JAみはら 2017 APRIL 5 月 天気は数日の周期で変わるでしょう。平年と同様に晴れの日が多い見込みです。気温は、高い確率50%です。柑 橘担当 髙本 大輔(広果連)柑橘類では、今月上旬ごろから発芽が開始されます。4月になり、新しい年度のスタートとなります。昨年度の果実の出来栄えや農作業の流れを考慮し、品種更新など農作業を組み立てていく時期になります。●品種更新の考え方品種更新の際には、適地性と労力配分を考えることが重要です。不適地では品種が本来持つ特性を発揮できないため、園地条件に適合する品種を選択します。また優良品種でも労力が集中して適期に作業ができない場合があるので品種構成を考慮して、更新します。●品種更新の方法苗木による品種更新と接木による品種更新の方法があります。それぞれの長所・短所は表1のとおりです。苗木での品種更新苗木の植え付け手順注文した苗木がきたら、①根についている土を水で洗い、一晩根を水につけておきます。②翌日、根を広げながら土をかけて植え付けます。土は、接ぎ木部が見えるくらいまでおこないます。※接ぎ木部まで土で覆うと深植えになり、特にレモンやしらぬひは自根が発生し、結実性が劣るため注意します。③植え付け後は、かん水をおこない、根と土がしっかりなじむようにします。土が下がるので再度土を覆います。④植え付け後は、抑草目的に、黒ポリなどを被覆し、苗木が倒れないようにイボダケを用いて結束します。苗木を早く生育させ、未収益期間を短くするために、10日間隔で葉面散布を実施しましょう。接つぎ木きでの品種更新接つぎ木きの時期接つぎ木きの適期は3月~5月上旬です。早い時期におこなえば、発芽後の生育が良くなります。遅い時期になると生育は早い時期よりも劣りますが、活着率が高くなります。穂木の管理穂木を使用する場合は、充実した前年の春枝または夏枝を利用します。採取後は、すぐに葉を除去してポリ袋などに包み、冷暗所で接つぎ木きする時期まで保管します。接つぎ木きの方法接つぎ木きの方法は、切り接ぎと腹接ぎがあります。樹勢の低下を防ぐため、力枝は必ず残します。接つぎ木きが終わると、太い枝や幹に日焼け防止剤を塗布します。●せん定先月に引き続き、全園地せん定を目標に作業をすすめていきます。温州みかん昨年の着果量や樹の状況に応じてせん定を実施します。《着花が多いと予想される樹》春芽の発生を促すため、予備枝をとります。《着花が少ないと予想される樹》着花を確認してから軽いせん定にとめます。中晩柑類大玉生産、品質の向上(着色や外観品位)のため、せん定は必須です。せん定を実施し、春芽の発生を促し、高品質果実生産につなげます。混み合っている枝の間引き、長く伸びすぎた枝の切り返し、枝先の整理をおこない、樹冠内部まで光が当たるようにし、春芽の発生を促します。●春肥の施用春肥は3月下旬から4月上旬に施用します。春芽の充実や幼果の生育など生育初期に重要な肥料となります。また春肥の吸収効率を高めるために、春草の除草をおこないます。●病害虫防除クワゴマダラヒトリ(ケムシ)芽や花を食害され、被害が甚大な園地では収穫量が減少します。園地ごとの発生状態を確認し、多発した場合はダーズバン乳剤1,000倍で防除します。かいよう病防除発芽後に散布する場合は、薬害の軽減のためICボルドー66D:40倍にアビオンE1,000倍を混用して散布します。なお、春マシンの散布後防除を実施する場合は14日以上間隔をあけて散布します。薬剤防除とあわせて、罹病枝や葉な表1 品種更新の方法とポイント更新の種類長 所短 所改植更新(苗木による更新)経済寿命が長い。・未収益期間が長い。(果実の結実や安定した果実品質になるまでの期間が長い。)接木による更新(高接ぎ更新)苗木更新に比べ果実の結実や安定した品質になるまでの期間が短い。更新にかかる経費が少ない。・経済寿命が短い。・しらぬひやはるみ等品種によって酸高果実になりやすいものがある。接木の方法切り接ぎ実施後クワゴマダラヒトリ【全体運】誰にでも優しく接することができ、周囲の人から慕われます。面倒見の良さを発揮して。半身浴や足湯にツキ【健康運】疲れをため込みやすい。気晴らしが必要【幸運の食べ物】カブ今月の運勢 牡牛座4/20~5/20

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