JAみはら5月号290
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4JAみはら 2017 MAY ●温州みかんの隔年結果是正対策着花が多い場合は、翌年の着花量確保のため、以下の対策を実施します。①花 肥着花過多樹は、樹勢維持のため花肥を施用します。4月下旬~5月上旬に、10aあたり硫安を20㎏(1袋)施用します。②摘 蕾着花負担の軽減と、翌年の結果量確保のため、蕾が膨らみかけてから満開までを目安に、主枝先端や春芽が発生している周辺の花や樹冠外周の花を取り除きます。また、単性有葉花の花を落とすことで来年着花させる芽を確保します。③夏 肥肥料の吸収率が高い時期となります。夏肥を施用し、樹勢を維持し、連年結果につなげます。●温州みかん・中晩柑類共通せん定先月に引き続き、全園地せん定を目標に作業をすすめます。混み合っている枝の間引き、長く伸びすぎた枝の切り返し、枝先の整理をおこない、樹冠内部まで光が当たるようにします。開花期防除幼果の時期に傷がつくと、果実の肥大とともに、傷も目立つようになります。そのため、開花期の防除は外観品位を左右する重要な作業となります。園地の場所や品種によって開花する時期が違うため、よく確認して適期に防除をおこないます。・コアオハナムグリ・ケシキスイ類(訪花害虫)コアオハナムグリやケシキスイ類は、花粉や蜜を求めて飛来し、子房(果実となる部分)に傷をつけます。開花が早い園地、いしじ・ネーブルなど開花の早い品種は、虫が集中して飛来し、被害が多発することがあります。防除が遅れないよう初期防除を徹底します。・アザミウマ類アザミウマ類は長期にわたり発生し、柑橘類を加害します。開花期で被害をうけるとヘタ周辺にリング状の傷をつけます。・灰色かび病開花期に雨が多く湿度が高いと、花弁が落ちずに幼果に付着し、灰色かび病が発生します。被害を受けた果実は、カサブタ状の傷ができます。特に、花弁の落ちにくい、温州みかんや清見では、注意が必要です。・黒点病・小黒点病被害果は、果皮に小さな黒い点がつき、外観が悪くなります。開花期に訪花害虫防除剤と合わせて黒点病防除剤を混用散布してください。また、発生源となる枯れ枝の除去をおこなってください。・チャノホコリダニ・ミカンサビダニ前年発生園では、注意が必要です。チャノホコリダニはレモンで被害が多く発生し、成品率を低下させています。ミカンサビダニは、加害されると果実が褐色に変色します。小さな害虫なので、目視で確認できず被害果が確認できる頃に防除しても手遅れとなります。落弁期から幼果期に被害を受けるので、防除を徹底してください。・かいよう病かいよう病に罹病しやすい品種の増加により、発生が多くなっています。新芽や幼果への感染を防ぐために防除をおこないます。また、罹病している枝や葉も除去してください。夏肥の施用地温が上昇すると根の活性が高まり、肥料の吸収効率が高まります。夏肥の目的は、樹勢の維持や果実の肥大促進と欠かすことが出来ない大事な肥料です。施用する時期が遅れないようにしてください。かん水開花期から生理落果の時期に土壌が乾燥すると生理落果を増加させる場合があります。降雨が無い場合は、かん水をおこなってください。特に、いしじ温州では、生理落果が極端に多くなることがありますので、乾燥している場合はかん水を徹底します。また、苗木についても定期的にかん水を実施し、生育を促します。コアオハナムグリチャノホコリダニ被害果訪花害虫による果実への傷【全体運】人を当てにせず、自分のことは自力で励んだ方が手応えあり。新しい趣味を持つと、柔軟性が高まりそう【健康運】話題のスポーツが体質に合い、好影響大【幸運の食べ物】アジ今月の運勢 牡羊座3/21~4/19

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