JAみはら6月号291
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5JAみはら 2017 JUNE除や摘果、施肥等計画的に進めましょう。●共通管理病害虫防除・黒点病昨年は梅雨時期の度重なる降雨の影響により黒点病が多発しました。黒点病対策を徹底し、被害果の発生軽減をはかります。黒点病は、枯枝が感染源となり降雨によって果実へ感染します。防除が遅れないように、天候に注意しながら防除を徹底しましょう。なお、黒点病防除剤散布後200~250㎜の降雨があると再散布が必要となります。・ミカンハダニハダニの密度を下げるために、防除します。薬剤のかけムラがないように葉裏まで丁寧に散布します。・カイガラムシ類近年増加傾向にありますので防除を徹底しましょう。防除の際は、薬剤が内部まで十分かかるように丁寧に散布します。夏肥の施用夏肥の施用目的は、樹勢の維持、新梢の充実、幼果の肥大につながる大切な肥料です。施肥時期は5月下旬からとなっています。まだ、施用していない園は、基準量を確認し施用しましょう。苗木の管理先月に引き続き芽かぎや摘心を実施し、樹冠拡大をはかりましょう。また、適宜アブラムシやアゲハ、ミカンハモグリガの防除を行いましょう。あわせて窒素系液肥を混用し生育促進をはかります。柑橘類の薬剤による摘果について柑橘類の摘果を実施する際、薬剤を利用した摘果もあります。使用する際は、登録内容や散布時期、気象状況などを確認して使用します。●温州みかん隔年結果是正対策本年着果の多い樹については、以下の対策を実施し、翌年の生産量確保につとめましょう。・夏肥の施用肥料の吸収率が高い時期になります。夏肥の施用により樹勢の強化が図られ、光合成日照不足による生理落果を防ぐため果実が着いていない新梢を枝ごと除去します。・樹冠上部1/3全摘果着果量が多い場合は、隔年結果是正を目的に、樹冠上部1/3全摘果を実施します。摘果の方法は、6月上旬から7月上旬頃の早期に、樹冠上部1/3以上の果実を全て落とすことで、夏芽を発生させ、翌年の結果母枝を確保します。仕上げ摘果は、9月以降に2S以下と2L以上になる果実を摘果します。かん水いしじ温州では、特に開花後から幼果期に土壌が乾燥すると生理落果が助長されます。梅雨入りが遅れるなど降雨がない場合はかん水を行いましょう。●中晩柑類荒もぎ摘果生理落果の終わる6月下旬頃から開始します。小玉果や直花果、内なり果、傷果、奇形果などを中心に落とします。しらぬひ・はるみの摘果しらぬひ・はるみでは、樹勢維持、減酸促進を目的に早期摘果を実施します。しらぬひは、主枝の先端を摘果し、残りの果実は、100葉に1果になるよう摘果します。摘果する果実は、扁平果や奇形果、直花果を中心に摘果し、5枚以上の有葉果を残します。はるみも同様に、7月中旬頃までを目安に、樹冠の上部1/3を全摘果し、残りの果実は80葉に1果になるように摘果します。はるみは、他の品種に比べ隔年結果しやすいため、主枝別や接ぎ穂別など大きい単位の枝別摘果を実施し、収量確保につとめましょう。年次別梅雨入り・明け日梅雨入り梅雨明け平成28年6/47/18平成27年6/27/24平成26年6/27/20平成25年5/277/8平成24年6/87/17平  年6/77/21ネーブルの黒点病被害果ヤノネカイガラムシ寄生枝樹冠上部摘果実施後の樹【全体運】趣味や習い事を楽しむと、新たな発見や驚きがあるかも。おいしいお茶や料理を堪能するのにも向いています【健康運】耳寄りな情報を入手。体調改善が可能に【幸運の食べ物】マダコ今月の運勢 牡牛座4/20~5/20

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