JAみはら8月号293
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5JAみはら 2017 AUGUST●温州みかん①品質向上対策天候や樹体の状況等を見極めて品質向上対策を実施し、おいしいみかんに仕上げましょう。○透湿性マルチの被覆透湿性マルチの被覆目的は、糖度上昇と着色促進です。被覆時期は、梅雨明け直後です。被覆が遅れないようにしましょう。なお、干ばつで降雨が無く、過度に乾燥する場合は、減酸や果実肥大に影響するため、かん水が必要となります。肥大状況や天候を確認し、必要な場合はかん水を実施します。○フィガロン散布による品質向上品質向上(熟期促進)を目的に、①満開50~90日後、②満開70~110日後の2回、フィガロン乳剤3,000倍とマグミーFe(または葉面マグ)600倍を混用散布します。ただし、高温乾燥状態が続いている場合や樹勢衰弱園での散布は避けてください。また、樹勢維持のためフィガロン乳剤の年間使用回数は2回以内としてください。②摘 果○マルチ被覆園の仕上げ摘果極早生・早生は8月中旬から、中生、晩生は9月上旬から仕上げ摘果を開始します。なお、果実の肥大が鈍る場合は摘果時期を早め、降雨が多くストレスがかかり難い場合は摘果時期を遅らせます。仕上げ摘果では、傷果、小玉果(2S以下)、大玉果(2L以上)を摘果し、熟期に近づくとともに樹冠外周に果実が垂れるように着果させます。○露地園地の摘果について園地や樹によってバラつきがみられます。着果量に応じて、摘果を進めます。豊作樹で果実が多く成っている場合は、摘果作業を続けてください。着果が少ない樹は、荒もぎ摘果は行わず、結果量によって仕上げ摘果や樹上選果で調整します。○荒もぎ摘果摘果必要量の2~3割程度(着果過多樹では5割)を目安に内成り、裾成り果を中心に荒もぎ摘果します。荒もぎ摘果の時期は、極早生は8月上旬、早生は8月中旬、中生は8月下旬ごろから開始します。着果量の多い樹では摘果を1旬早めて行ってください。○仕上げ摘果果皮が滑らかになってから仕上げ摘果に取り掛かります。傷果、小玉果(2S以下)、大玉果(2L以上)を摘果し枝先の果実を残して、樹冠外周に下垂するよう着果させます。仕上げ摘果のポイントは、収穫する1カ月前までに確実に適正葉果比まで摘果することです。仕上げ摘果の時期は、極早生は8月下旬に葉果比20まで摘果し、早生は9月上旬に葉果比25まで摘果し、中生は9月中旬に葉果比25まで摘果します。適正葉果比まで落とさないと、小玉果が多くなり、糖度が上がらず、翌春の着花量も減少し、隔年結果の原因となります。●中晩柑類①摘 果先月に引き続き、小玉果、内成り果、裾成り果、傷果、腰高果、奇形果等を摘果します。また、大玉でも天成り果や直花果は、果皮が厚く品質が劣るので、結果枝の基部から切除します。「はるか」については、着色不良になりやすい内成り、裾成り果と粒化症になりやすい天成り果を摘果し、5葉程度の有葉果を残すようにします。また、トゲも傷果の原因となるため摘果と合わせて果実周辺の芽を切除し、成品率向上に努めましょう。●温州みかん・中晩柑類共通①病害虫防除この時期の防除は、ミカンハダニ、ミカンサビダニ、黒点病を重点に実施します。高温乾燥が続くと、ダニ類など害虫の発生が多くなります。発生初期の防除を基本とし、散布ムラがないよう丁寧に散布してください。黒点病の防除は、前回の黒点病防除から30日後、または累積降雨量200~250㎜を目安に散布を行います。収穫時期が近い品種もあります。農薬散布の際は、収穫前日数など登録内容を確認し実施します。○かいよう病かいよう病に罹病しやすいレモンやネーブル、はるみなどの品種は、台風襲来前に「コサイド3000」と「クレフノン」を混用散布します。②かん水○温州みかん降雨がない場合、10日間隔で5㎜程度のかん水を行います。少ない水量で有効な方法としては、点滴かん水やかん注器の利用があります。フィガロン乳剤散布する際は、樹勢や天候を見極めて散布しましょう。内成り、裾成りの小玉果は摘果して落とします。【全体運】注意力が散漫気味。慣れている作業でも油断は禁物です。リラックスするには趣味や好きなことに励むとグッド【健康運】ストレスをため込みがち。適度に休息を【幸運の食べ物】アユ今月の運勢 牡牛座4/20~5/20

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