JAみはら10月号295
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7JAみはら 2017 OCTOBER●中晩柑類病害虫防除炭そ病秋季に降雨が多いと枯れ枝が感染源となり、炭そ病が発生します。薬剤防除と合わせて、枯れ枝の除去を行ないます。レモンの収穫レモンは果実の横径が55㎜(M級果)以上になった果実から収穫を始めます。この時期に収穫する果実は果皮が未熟で体質が弱く、軽度の衝撃でもヤケが発生します。収穫かごやコンテナの底にクッションを敷くなどして、衝撃を与えないようにしてください。また選別時も同様に、果実の取り扱いを丁寧に行います。レモン採収リングレモンの採収では、M以上(55㎜)の果実を収穫します。レモン採収リングは、直径56㎜の金属製の輪っかです。果実にあてがってその場で確認できます。夏秋梢処理かいよう病の感染防止、果実肥大の促進、翌春の充実した春芽の確保を目的に夏秋梢の処理を行います。処理後、晩秋芽が発生したら、その都度除去します。しらぬひやはるみの夏秋梢は、翌年の結果枝として利用するため、貧弱な枝を間引き、強い枝を残し充実させます。●落葉時期で樹勢判断来年の生産を担う花芽分化は7月、8月の夏から行われています。分化を促進させるのが、葉で作られる養分です。秋まで健全な状態で残っていることが大切です。通常、自然落葉は10月下旬から11月にかけて起こります。干ばつや病気などで根が弱っていると早期落葉の要因になり、反対にチッソが効くと遅くまで緑の残った葉で落葉しません。いずれも花芽の充実が不十分で、来年の作柄に影響します。●改植を品質の悪い樹、樹勢の落ちた樹、収量の上がらない老木などは改植に取り組んでください。モモやイチジクを改植する場合は、連作障害(いや地現象)が起こりますので新しい場所に植えるか、どうしても元あった場所に植える場合は、古株の根を除きできるだけ新しい土を植え穴に入れてください。それからどの品種も、適地の条件として、水はけのよい場所があげられます。さらにかん水用の水の確保ができるかどうかもポイントです。植付けの準備11月、12月は落葉果樹苗木の植付け時期です。(いちじくは3月ころ)そのため、1ヶ月前には植穴の準備をします。土づくり安定的に高品質果実を生産するためには、細根を多く確保するとともに、根が十分活動できる土壌環境を整えることが大切です。土壌改良土壌が酸性になると根の肥料吸収力が低下します。ちなみにカヤツリグサ、スギナ、ハハコグサ等が多い畑は酸性土壌のようです。そして酸性土壌は石灰分で中和します。ただし、石灰資材をまいてそのままにしておいたり、肥料や堆肥と一緒に施用するのは禁物です。石灰資材が空気や水に触れると硬くなりセメントのように固まってしまいます。石灰資材は施用したら土とよく混ぜることです。2週間ぐらいすると土壌の粒子になじみます。またチッソ分の多い肥料と一緒に施すと、アンモニアガスが発生し、ガス障害を受けることがあります。石灰資材の施用は時期をずらした堆肥の施用とのセットが効果的です。有機物の投入土壌中の有機物は、微生物の働きによって10a当たり年間約1tも分解されています。有機物が少なくなると、土の保水性や通気性、保肥力が弱くなり、気象変動、肥料の量の変化、土壌水分量などに対して敏感に反応してしまい、生育のバランスが崩れやすくなります。設計では10a当り1tですが、近年の異常気象に対応した強い土壌を作るために、良く完熟した堆肥を2t以上投入しましょう。密植園の間伐樹が込み合っていると、作業性が悪く、品質も向上せず、また、風通しが悪いので病害虫の発生が多くなるという弊害がでます。間伐が必要です。落葉してからだと、どこが混んでいたか分からなくなります。葉があるうちに実施してください。●元肥の施用品目ごとの施用時期・量は表1の通りです。来年の生育や開花・結実に影落 葉 果 樹担当 土居 義隆(広果連)今月の運勢 蟹座6/22~7/22【全体運】何かと感情的になりやすい時期。特に身近な人とつまらない口論をしがちなので、悪いと思ったら、すぐ謝って【健康運】まずまず。話題の健康法を試すとグッド【幸運の食べ物】サンマ

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