JAみはら12月号297
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20JAみはら 2017 DECEMBER JA尾道総合病院JA尾道総合病院保健師渡辺 倫世健康診断の結果が良くても要注意!血糖値スパイク(食後高血糖)について秋も深まり、食べ物がおいしい季節になってきました。今回は、自覚症状に乏しく、健康診断でも見つかりにくい血糖値スパイク(食後高血糖)についてお話します。 糖尿病ではないのに、食後の短時間だけ血糖値が急上昇し、その後急降下することです。「すぐに正常値に戻るなら良いのでは…?」と思われるかもしれませんが、この血糖値の乱高下自体が、血管にストレスを与え、血管を痛めつけ、動脈硬化を促進させるとともに、老化を進めることがわかってきました。 健康診断では、朝食を摂らずに午前中に血液検査をする「空腹時血糖値」の測定が行われるため、健診結果が正常でも、血糖値スパイクが起きている可能性があります。血糖値スパイクを防ぐためには血糖値スパイクとは食 事運 動●野菜など→タンパク質(肉・魚など)→炭水化物(白米・パンなど)の順で食べる 食物繊維の働きにより食後の血糖上昇をゆるやかにします。●朝食は抜かない 空腹時間が長くなると血糖が上昇しやすくなります。●早食い・大食いをしない 糖が取り込まれるスピードに体が追い付かず血糖スパイクを起こしやすくなります。●炭水化物の重ね食べをしない (ラーメンとチャーハン、焼きソバと白米など)炭水化物を 摂りすぎると血糖が上昇しやすくなります。●食後の運動が効果的 上昇した血糖を消費することができます。●有酸素運動だけでなく、筋トレも効果あり! 筋肉はたくさん糖分を消費してくれます。●座ったり、寝転んだりする時間を短くしましょう※運動については、ご自分の体調に合わせて習慣づけるようにしましょう。200180血糖値mg/dl160140120100806789101112131415161718192021222324血糖値スパイク正常時〈イメージ図〉健康な人の場合、食事をしても血糖値が140mg/dlを超えることはほとんどありません。

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