JAみはら1月号298
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7JAみはら 2018 JANUARY今月から中晩柑類の出荷がスタートします。出荷基準に基づき、家庭選別を徹底し、腐敗果等の混入がないように注意しましょう。また、樹上越冬果実もありますので、気象予報を確認し、寒波被害にあわせないよう採収を進めます。新年度に向けて樹作りも始まります。樹勢回復および土づくりの徹底は必須です。●温州みかん・中晩柑類共通管理土づくり土壌環境を適正にし、健全な根が発生しやすい条件を整えるための土づくりは重要です。土づくりを実施することで、細根の発生を促し、樹勢強化や品質向上につながります。土づくりを徹底しましょう。有機物の施用細根量を増加させるために、堆肥などの有機物を10aあたり2t以上(1樹1袋)投入します。石灰質資材の施用酸性が強い土壌では、微量要素の欠乏・過剰症の障害が発生しやすくなります。土壌PHの維持・矯正のために10a当り100㎏の石灰質資材を施用してください。このグラフは、過去4年の提出されたJA三原管内の柑橘園の土壌のPHの診断結果になります。土壌PHが5・5未満の酸性となっている園地が全体の半数以上です。グラフを見るとなかなか改善されていないのが分かります。しっかりと基準量を施用してください。また、夏期に実施している土壌診断を利用し、定期的に土壌の状況を確認しましょう。中耕の実施有機物や石灰質資材の表層施用だけでは効果が不十分なため、中耕を行ない土壌と混和し、土壌中に酸素を補給し、根の環境を良くすることが重要です。密植園の間伐密植園では、作業性が悪いだけでなく、枝が混み合い防除薬剤がかかりにくいため、病害虫が発生しやすくなります。また、日照不足等の影響により果実品質も悪くなります。作業性や品質向上のため、密植園では間伐を実施します。越冬病害虫防除本年は、温州みかんを中心に一部の園地でナシマルカイガラムシの発生がみられました。発生園については、収穫終了後、機械油乳剤95(マシン油乳剤)30倍を散布し、発生密度を減らします。また、ヤノネカイガラムシ発生園やハダニの発生が多かった園地も同様に、収穫が終了した温州みかんや中晩柑類の園で、防除を実施します。防除する際は、葉裏や幹など内部まで丁寧に散布してください。なお、散布の際は樹勢回復を目的に尿素200倍を混用してください。ただし、樹勢の低下した樹には使用しないでください。●温州みかん樹勢回復対策樹勢回復のため、気温が8℃以上の暖かい日を選んで、尿素200倍を2~3回葉面散布します。●中晩柑類越冬果実の防寒、防鳥対策しらぬひや清見など樹上越冬させる果実で防寒していない園地は、早急に防寒対策を行ってください。防鳥対策では、防鳥ネットの設置や釣り糸を張るなど、鳥が園地に入りにくい環境を作りましょう。腐敗防止剤の散布貯蔵中の腐敗果の発生を防ぐため、収穫前には腐敗防止剤を必ず散布してください。‘はるか’は春先まで貯蔵して出荷するため腐敗が多くなります。腐敗防止剤を1月に散布して商品ロスを防ぎましょう。収穫と貯蔵管理貯蔵による商品性の低下を防ぐため、品種ごとの採収適期を見極め、寒波被害にあわないよう気象情報を確認しながら、採収を進めます。採収後は、貯蔵基準に沿って出荷時期まで大切に貯蔵します。柑 橘担当 髙本 大輔(広果連)間伐実施園果実に寄生したナシマルカイガラムシ【全体運】フットワークの軽さが幸運の呼び水に。保留されていたことが動き始める予感。少し遠出の旅行も吉【健康運】規則正しい生活が運気アップのポイント【幸運の食べ物】シュンギク今月の運勢 牡牛座4/20~5/20営農コーナーAgriculture Information1月

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