JAみはら2月号299
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7JAみはら 2018 FEBRUARYコの部分)のハサミ傷による腐敗が出やすいため注意しましょう。しらぬひ(デコポン)用の採果鋏の紹介ハサミの先端部分が果梗部の凹部にスムーズに入る設計となっています。先端の切刃でキズがつきにくい様に丸く仕上げています。甘夏の収穫と貯蔵甘夏は1月下旬~2月上旬に収穫します。収穫後は、3%(果皮の厚い果実は5%)程度予措し、ポリ個装か有孔ポリ包装で貯蔵します。はるかの収穫と果実管理はるかの収穫は、完全着色を基本1月下旬から収穫します。ただし、寒波の恐れがある場合は、外成り果を中心に、採収を早めてください。収穫後は、ス上がり軽減(粒化症)と食味・貯蔵性向上のため、7%程度予措します。軒下の風通しが良い場所でおこないます。目安のコンテナに札をつけて定期的に計測しながら予措の程度を確認してください。落 葉 果 樹担当 土居 義隆(広果連)●石灰硫黄合剤を発芽前に散布2月から3月にかけて石灰硫黄合剤を散布しておくと生育期の発生を減らすことができますので、発芽前に石灰硫黄合剤で越冬病害虫の防除を行いましょう。せん定後は葉がなく、樹の姿がよくわかり、散布量も少なくできるので是非取り組んでください。生育ステージの早いウメは1月まで、スモモは2月下旬までが散布時期ですが、その他の品種については表を参考に防除を行いましょう。(農薬の使用に当たっては、ラベルに記載されている使用方法を必ずご確認ください)●耕種的防除の実施病害虫の越冬密度を下げておくことは、生育期間中の病害虫の発生を抑えることにつながります。これら越冬害虫を減らす手段が、粗皮削りです。モモのコスカシバ対策では虫糞をみつけたら、粗皮削り、穴を見つけたら針金などを差し込んで幼虫を捕殺します。いぼ皮病の病斑は削り、日焼け防止剤として、ホワイトンパウダーを塗布します。また晩腐病、べと病、縮葉病、さび病などの病気はカビの一種のものが多く、落ちた葉や果実で越冬します。落ちた葉、果実、罹病している小枝やせん定枝、ぶどうの巻きひげや結果母枝の枯死部分は丁寧に取り除き、園内に放置しないで穴を掘って埋めます。それからかびなどの病原菌は外傷から侵入します。せん定で作った切り口(特にノコギリによる)にはトップジンMペーストを塗っておきます。耕 種的防除は病害虫防除の大切な作業です。●土づくり土づくりは堆肥などの有機物の施用と苦土石灰の施用が主体となりますが、中耕や土作りがまだの園地では、先月に引き続き、有機物・石灰資材を施用後、中耕を行い、根が活動しやすい土壌条件を整えてください。●排水対策の留意点水田転換の果樹園を回ると、明きょなど設置している畑は多く見かけますが、園外への集排水路が完備している園は少ない状況です。また葉っぱやごみで埋まっているところもあります。冬場に見直してください。●冬季せん定冬季せん定は樹液の流動が始まる2月中旬ごろまでに済ませましょう。せん定も最盛期から終盤に入ってきますが、密植状態だと徒長枝が多くなったり、陽当たりが悪くなり品質に悪影響を及ぼします。コンテナー等を持って樹と樹の間を楽に通れるくらいの間隔にしましょう。2月に入ると暖かい園地では、樹液の流動が始まります。樹液の流動までには、せん定を終えてください。樹液の流動が始まりますと、切り口の癒合が悪くなり、枯れこみを生ずることになります。作業を楽にしていくために樹高を低くすることが大切ですが、高い位置の商品名:デコチョン鋏はるかの粒化症果実内がス上がっている。品 種時 期対 象倍 数モモ・スモモ2月下~3月上旬 縮葉病、 黒星病7倍カ キ3月中~下旬越冬病害虫10倍イチジク3月中~下旬越冬病害虫10倍ブドウ3月中~下旬越冬病害虫10倍今月の運勢 蟹座6/22~7/22【全体運】物事を邪推しやすく、素直になれない気配。ゆっくり息を吐き、気持ちを静めましょう。いい香りをかぐのも◎【健康運】健康法に凝り過ぎてしまいがち。ほどほどに【幸運の食べ物】豆腐

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