JAみはら3月号300
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4JAみはら 2018 MARCH今月から気温が上昇してきます。貯蔵中の果実がある場合は、腐敗の増加が懸念されます。農作業では、中晩柑類の収穫・出荷、防除、せん定など忙しい時期となります。計画的に進めましょう。●温州みかん・中晩柑類共通間伐の実施樹と樹がくっついている園地では、せん定をする前に間伐をおこないます。樹を独立させて作業性や品質の向上をはかりましょう。せん定せん定不足の園が増えています。せん定不足になると病害虫の発生の助長や品質低下につながります。特に、温州みかんではナシマルカイガラムシの発生園がみられます。せん定を実施し、薬剤のかかりやすい樹づくりに仕上げます。中晩柑類についても、大玉生産、品質の向上(着色や外観品位)のため、せん定は必須です。春芽の発生を促し、高品質果実生産につなげます。全園地せん定実施を目標に作業をすすめていきましょう。温州みかん昨年の着果量や樹の状況に応じてせん定を実施します。《着花が多いと予想される樹》せん定は早めに開始します。春芽の発生を促すため、予備枝をとります。《着花が少ないと予想される樹》着花を確認してから軽いせん定にとめます。中晩柑類混み合っている枝の間引き、長く伸びすぎた枝の切り返し、枝先の整理をおこない、樹冠内部まで光が当たるようにし、春芽の発生を促します。また、八朔や甘夏など樹高の高い樹は、作業性の向上を目的に、樹高短縮をおこないます。横枝がある位置まで切り下げ、2~3年かけて計画的にすすめます。しらぬひは、下垂枝や混み合った部分の枝を間引き、充実した夏芽は結果母枝として利用し、弱い夏芽は春芽まで切り戻します。はるみは、枝の先端に花をつける性質があるので、成らせる部分の夏秋梢は切り返しをせず、軽い間引きをおこないます。成らせない部分は、切り返しをおこないます。混み合った枝は、間引きせん定により枝数を減らし、風スレ果の発生を軽減させます。せん定で除去する枝内向枝・逆行枝…樹の内側に向いた枝。下垂枝・地すり枝…着果して地面につくような枝。平行枝・二又枝…発生した近くの枝同士が同じ方向を向いた枝。どちらかを切る。車枝…一か所から複数発生した枝。1~2本に整理する。徒長枝…枝の背面から出た直立した強い枝。春肥の施用春肥は春芽の充実、幼果の初期肥大に重要です。3月下旬から4月上旬に、収穫量や品種に応じて適期適量施肥をおこないましょう。春マシン油の散布冬マシンを散布していない園地は、ハダニの発生をおさえるため3月~4月上旬に97%マシン油乳剤80倍(4月散布は100倍)を散布します。散布する際は、発芽促進を図るため、尿素を混用し散布します。苗木の植え付け手順注文した苗木がきたら、①根についている土を水で洗い、一晩根を水につけておきます。②翌日、根を広げながら土をかけて植え付けます。土は、接ぎ木部が見えるようにおこないます。③植え付け後は、かん水をおこない、根と土がしっかりなじむようにします。土が下がるので再度土を覆います。④植え付け後は、抑草目的に、黒ポリやアグリシートなどを被覆し、苗木が倒れないようにイボダケを用いて結束します。●中晩柑類貯蔵管理・採収気温の上昇とともに、貯蔵庫内の温度も高くなります。貯蔵中の果実も腐敗しやすくなりますので、引き続き腐敗果の点検をこまめに実施しましょう。貯蔵庫では、出荷が進むにつれ、入庫量が減り、庫内が乾燥しやすくなります。適切な温度・湿度管理に努めてください。清見の収穫は、クラッキング(ヘタ周辺の果皮のヒビ割れ)など果皮障害の発生に注意し進めます。収穫後は、乾燥させるとこはん症が発生しやすくなるため、湿度保持を心がけます。甘夏は、3~5%予措し、予措が完了するとポリ個装か有孔ポリ包装で出荷まで貯蔵します。はるかは、ス上がり軽減と食味・貯蔵性向上のため、強めに7%程度予措柑 橘担当 髙本 大輔(広果連)間引きする枝発生したレモンの自根※接ぎ木部まで土で覆うと深植えになり、特にレモンやしらぬひでは自根が発生し、結実性が劣るため注意します。【全体運】優しい雰囲気になり、人気運が高まる予感。誰にでも親切にすることで、ますます運気アップへ。温泉にツキ【健康運】体力を付ける好機。手軽な運動を始めて【幸運の食べ物】ひじき今月の運勢 牡羊座3/21~4/19営農コーナーAgriculture Information3月

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