JAみはら4月号301
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らないよう、ブルーシート等を利用して適正な温度管理を行うことが大切です。特に夜間の高温は軟弱徒長となり、低温はカビの原因となるので注意しましょう。硬化期では、特に高温にならないように換気を行いながら、乾燥しているようであれば、かん水します。かん水は、午前中にしっかり行いましょう。床土の乾き具合に注意して、良く観察することが必要になってきます。管内の北部地域は夜間の低温、南部地域は日中の高温に注意しましょう。理想的な稚苗の姿は、草丈12~13㎝、不完全葉までの長さを3~3・5㎝、葉の枚数は2~2・5葉であり、軸が太く、根張りの良い苗に仕上げましょう。◎「恋の予感」の特徴として、育苗期の高温によりやや葉が伸びやすい傾向にあるため、育苗期の温度管理に注意が必要です。詳しくは稲作ごよみを参考にしてください。【季節予報】広島地方気象台 季節予報より4月 天気は数日の周期で変わりますが、平年に比べ晴れの日が多いでしょう。降水量は、平年並または少ない確率ともに40%です。5月 天気は数日の周期で変わり、平年と同様に晴れの日が多いでしょう。気温は、平年並または高い確率ともに40%です。担当髙本 大輔(広果連)柑 橘柑橘類では、今月上旬ごろから発芽が開始されます。●品種更新の考え方品種更新の際には、適地性と労力配分を考えることが重要です。  不適地では品種が本来持つ特性を発揮できないため、園地条件に適合する品種を選択します。また、優良品種でも労力が集中して適期に作業ができない場合があるので、品種構成を考慮して更新します。●品種更新の方法苗木による品種更新と接木による品種更新の方法があります。それぞれの長所・短所は表1のとおりです。●苗木での品種更新【苗木の植え付け手順】注文した苗木がきたら、①根についている土を水で洗い、一晩根を水につけておきます。②翌日、根を広げながら土をかけて植え付けます。土は、接ぎ木部が見えるくらいまでおこないます。 ※接ぎ木部まで土で覆うと深植えになり、特にレモンやしらぬひは自根が発生し、結実性が劣るため注意します。③植え付け後は、かん水をおこない、根と土がしっかりなじむようにします。土が下がるので再度土を覆います。④植え付け後は、抑草目的に、黒ポリやアグリシートなどを被覆し、苗木が倒れないようにイボダケを用いて結束します。また、苗木を早く生育させ、未収益期間を短くするために、10日間隔で葉面散布を実施しましょう。●接木での品種更新【接木の時期】接木の適期は3月~5月上旬です。早い時期におこなえば、発芽後の生育が良くなります。遅い時期になると生育は早い時期よりも劣りますが、活着率が高くなります。【穂木の管理】穂木を使用する場合は、充実した前年の春枝または夏枝を利用します。採取後は、すぐに葉を除去してポリ袋などに包み、冷暗所で接木する時期まで保管します。【接木の方法】接木の方法は、切り接ぎと腹接ぎがあります。樹勢の低下を防ぐため、力枝は必ず残します。接木が終わると、太い枝や幹に日焼け防止剤を塗布します。●せん定先月に引き続き、全園地せん定実施を目標に作業をすすめていきます。【温州みかん】昨年の着果量や樹の状況に応じてせん定を実施します。《着花が多いと予想される樹》春芽の発生を促すため、予備枝をとります。《着花が少ないと予想される樹》着花を確認してから軽いせん定にとめます。【中晩柑類】大玉生産、品質の向上(着色や外観品位)のため、せん定は必須です。せん定を実施し、春芽の発生を促し、高品質果実生産につなげます。混み合っている枝の間引き、長く伸びすぎた枝の切り返し、枝先の整理を苗木植え付け後接木の方法表1 品種更新の方法とポイント更新の種類長  所短  所改植更新(苗木による更新)経済寿命が長い。・未収益期間が長い。 (果実の結実や安定した果実品質になるまでの期間が長い。)接木による更新(高接ぎ更新)苗木更新に比べ果実の結実や安定した品質になるまでの期間が短い。更新にかかる経費が少ない。・経済寿命が短い。・しらぬひやはるみ等品種によって酸高果実になりやすいものがある。今月の運勢 双子座5/21~6/21【全体運】知的ジャンルにつき。専門書を読んだり、情報収集に励んだりすると、うれしい発見あり。グループレジャーも吉【健康運】運動不足になりがち。小まめに動くこと【幸運の食べ物】タケノコ6JAみはら 2018.4

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