JAみはら4月号301
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開花期が天候不順で、降雨や低温で昆虫の活動が低下しそうな場合は生理落果が助長されますので、積極的に受粉を行なってください。【受粉時期】園全体が、5分咲きと満開時期の2回行なってください。暖かく風の無い日の午前9時頃~午後4時頃までに行なってください。【受粉方法】あらかじめ花粉のある品種から、開花直前~直後の花粉を採取し、毛バタキに花粉を付けて、受粉する品種の樹の花に付けてください。ベタついてきたら毛バタキを交換してください。【防 除】3月下旬~4月上旬(開花直前)・せん孔細菌病・縮葉病ICボルドー41230倍4月上旬(発芽期・開花期)・せん孔細菌病・灰星病デランフロアブル600倍4月下旬~5月上旬(展葉2~5枚)・ホモプシス腐敗病・黒星病・灰星病ベルクート水和剤2,000倍・モモハモグリガ・アブラムシ類・シンクイムシ類スタークル顆粒水溶剤2,000倍農薬の使用にあたっては、ラベルに記載されている使用方法を十分に確認の上、ご使用ください。担当山名 智家庭菜園●獣害被害対策について段々とあたたかい季節となりました。今回は獣害対策についてご紹介します。獣害による被害といえば、代表的なのがイノシシやシカですが、今回は「モグラ」についてご紹介いたします。モグラは北海道を除き、本州~九州にかけて、広い地域に生息しており、中には離島に生息する種類も確認されています。嗅覚と聴覚に優れており、においと音に敏感ですが、視覚は弱く、光をわずかに感じる程度です。地中の中に穴を掘って生活しており、一年中活動しています。モグラによる被害のほとんどは地中の中に作る通り道(トンネル)によるもので、畑では土を盛り上げ、作物の根が傷ついて枯れたり、モグラが作った通り道にネズミなどがやってきて作物が食べられたりします。【生態について】①繁 殖年に一回、春に繁殖を行い、一回に平均で4頭の子を産みます。寿命は3~5年です。②食 性モグラのエサというとミミズを思い浮かべる人が多いかと思いますが、モグラは雑食性で、虫の幼虫や根菜類・イモ類や球根などを食べる動物でもあります。③活動習性1日のほとんどを巣で過ごし、8時間おきに1日3回、採食行動をとります。巣は畑の外にある木の根元や、大きな石の下などを好んでつくり、巣とエサ場を行き来します。行き来するトンネルは1日で数十メートル掘り、頻繁に通る「本道」とめったに通らない「支道」で形成されています。【対策について】モグラ対策として、撃退用機器や風車などの音や振動による対策、忌避剤や捕獲器などによる対策が挙げられますが、今回はモグラの侵入を防ぐ圃場作りについてご紹介します。まずウネづくりですが、畑の縁(アゼ)からウネまで1m以上の間隔をとります。アゼはモグラの本道がよくできる場所ですが、ここからウネまで十分な距離をとることで、モグラの侵入に苦労し、意欲をなくさせます。また通路が広ければ、モグラの通り道(地面の盛り上がり)も見つけやすい利点もあります。次に波型アゼシートを使った対策についてです。モグラが侵入してくるウネや侵入口(本道)に対し波型アゼシートを埋め込み、モグラの通り道とウネを遮断します。畑の縁(アゼ)にぐるりと埋め込んだり、ウネに対しては、モグラの侵入口側、周囲全体、部分的に遮断する埋め方などがあります。埋める深さは10~15センチ程度、モグラは地表浅いところに穴を掘るので、10センチ以上埋め込めば侵入を防げます。その他にも日々、圃場を観察し、モグラの通り道を見つけたらすぐに踏みつぶしたり、侵入口となるアゼや通路を機械などで固く踏みしめるなどの対策も効果的です。波型アゼシートの埋め込み方ウネづくりと波型アゼシートの張り方【全体運】アクティブに動き回れる期間。未体験の世界にも果敢に挑んでみて。攻めの姿勢が成功のポイントになります【健康運】ゆったり過ごすことで、体調キープ可能【幸運の食べ物】数の子今月の運勢 獅子座7/23~8/228JAみはら 2018.4

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