JAみはら5月号302
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5月担当大美 寛水 稲●本田の準備田植の前に田の土を水とこねて柔らかくし、凸凹をなくす作業を「代かき」といいます。代かきでは、田面が均平になるように丁寧に行なっておくと、後に使用する肥料や除草剤の効果を均一にすることが期待できます。ただし、過度の代かきは土壌が酸素不足になって苗の活着を悪くし、その後の生育に悪影響を与えることがあるので注意しましょう。肥料については、「稲作ごよみ」の中で肥効の長さ別に、慣行型、省力型、一発型に区分しておりますので、参考に散布を行ないましょう。施用量は、圃場の条件に合わせて、基準量から加減して行ないますが、基盤整備後一年目や、堆肥を多く施した圃場では、基肥を減肥する必要があります。施肥は、生育にムラが出ないよう均等に散布しましょう。箱苗では、「苗箱処理剤」を使用する事で、長期間に渡って病害虫を予防する事ができます。使用前には必ず、使用時期と使用量、対象病害虫を再度確認してください。また、散布後は、葉に付着した薬剤を払い落とし、軽く散水して薬剤が箱からこぼれないようにしましょう。 毎年、「苗箱処理剤」と「除草剤(1キロ粒剤)」を間違える事故が発生しています。散布前にはしっかり確認して使用ください。●田植え後の管理田植えの理想的な日和は、『晴天であまり風の強くない日』です。地域や品種に合わせて適期に行ないましょう。植え付けの目安は、深さ2㎝程度で1株3~4本です。深植えは分げつや根の活着遅れの原因になるので注意しましょう。南部では、近年、夏季の高温による「白未熟粒」や「乳白粒」等による品質低下が問題となっています。ケイ酸の補給や、出穂前後の水管理も大事ですが、特に早植えにならないようにしましょう。除草剤は、体形処理、一発処理、藻類表層剥離対策を「稲作ごよみ」に掲載しています。使用する除草剤によって、使用量や使用時期が違いますので、十分注意して使用しましょう。除草剤の効果を充分に発揮させるためには水管理が最も大切になってきます。◎除草剤散布後、3~4日間は3~5㎝の湛水状態を保つ。◎河川等の水質汚染防止の為、散布後7日間は「落水」や「かけ流し」は行なわない。◎水持ちの悪い圃場へ粒剤の使用は有効ですが、差し水を行う時には水尻を止めてゆっくり行なう。◎降雨が予想される時や、風が強い日は除草剤の効果が低下することがあるので、天気予報等を確認し注意する。除草剤の初期剤は、田植直後または、植代後~移植7日前までに使用します。水が落ち着いた状態になってから散布しましょう。また、初中期一発剤は、一発処理と体系処理で使用する適期が違いますので、ご注意ください。田植え後の水管理は、植え傷みや寒害を防ぐために、やや深水(3~5㎝)で管理します。その後、根の活着後は浅水管理をして分げつを促し、気温の下がる日には、深水管理をしましょう。また、ガスが湧く圃場は、間断かんがいしてガス抜きをしましょう。補植を行なう場合は、除草剤の処理層を足跡で壊さないよう除草剤散布前に済ませ、散布後は補植を極力控えましょう。肥料で、慣行型を選択された方は、田植え後20日までに中間追肥が必要となります。稲の状態をよく観察して、基準量を参考に加減しましょう。【季節予報】広島地方気象台 季節予報より5月 天気は数日の周期で変わり、平年と同様に晴れの日が多いでしょう。気温は、平年並または高い確率ともに40%です。6月 平年に比べ曇りや雨の日が多いでしょう。降水量は、平年並または多い確率ともに40%です。担当髙本 大輔(広果連)柑 橘今月は、柑橘の開花時期になります。着花量や開花状況を確認し、今後の管理を行ないます。また、気温の上昇とともに病害虫の発生がみられる時期となります。開花期は、柑橘類の外観を左右する重要な防除時期となります。我が園地の状況を確認し、防除をすすめていきましょう。●温州みかんの生産安定対策○着花が多い樹(園地)の管理について①花 肥着花過多樹は、樹勢維持のため花肥を施用します。4月下旬~5月上旬に、10aあたり硫安を20㎏(1袋)施用します。②摘 蕾着花負担の軽減と、翌年の結果量確保のため、蕾が膨らみかけてから満開までを目安に、主枝先端や春芽が発生している周辺の花や樹冠外周の花を取【全体運】ゆったり過ごせる期間です。好きなことに意識を向け、のんびり自分の時間を満喫しましょう。散歩もお勧め【健康運】栄養バランスに配慮すると、さらに好転【幸運の食べ物】トリガイ今月の運勢 牡羊座3/21~4/196JAみはら 2018.5

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