JAみはら5月号302
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り除きます。また、単性有葉花の花を落とすことで来年着花させる芽を確保します。○着花が少ない樹(園地)の管理について①芽かき・かぶさり枝の除去花と新梢の養分競合や光環境の悪化により生理落果が多くなります。結実率を高めるために、花周辺の新梢やかぶさり枝を除去します。●温州みかん・中晩柑類共通【せん定】先月に引き続き、全園地せん定を目標に作業をすすめます。混み合っている枝の間引き、長く伸びすぎた枝の切り返し、枝先の整理を行ない、樹冠内部まで光が当たるようにします。【開花期防除】幼果の時期に傷がつくと、果実の肥大とともに、傷も目立つようになります。そのため、開花期の防除は外観品位を左右する重要な作業となります。園地の場所や品種によって開花する時期が違うため、よく確認して適期に防除を行ないます。コアオハナムグリ・ケシキスイ類(訪花害虫)コアオハナムグリやケシキスイ類は、花粉や蜜を求めて飛来し、子房(果実となる部分)に傷をつけます。開花が早い園地、いしじ・ネーブルなど開花の早い品種は、虫が集中して飛来し、被害が多発することがあります。防除が遅れないよう初期防除を徹底します。開花期に傷をつける訪花害虫アザミウマ類アザミウマ類は長期にわたり発生し、柑橘類を加害します。開花期で被害をうけるとヘタ周辺にリング状の傷をつけます。灰色かび病開花期に雨が多く湿度が高いと、花弁が落ちずに幼果に付着し、灰色かび病が発生します。被害を受けた果実は、カサブタ状の傷ができます。 特に、花弁の落ちにくい、温州みかんや清見では、注意が必要です。黒点病・小黒点病被害果は、果皮に小さな黒い点がつき、外観が悪くなります。開花期に訪花害虫防除剤と合わせて黒点病防除剤を混用散布してください。チャノホコリダニ・ミカンサビダニ前年発生園では、注意が必要です。チャノホコリダニはレモンで被害が多く発生し、成品率を低下させています。ミカンサビダニは、加害されると果実が褐色に変色します。小さな害虫なので、目視で確認できず被害果が確認できる頃に防除しても手遅れとなります。落弁期から幼果期に被害を受けるので、防除を徹底してください。また、散布する際はカケムラなく丁寧に散布します。特に、昨年ミカンサビダニの被害が多くみられていました。防除を徹底し発生密度を低下させます。かいよう病かいよう病に罹病しやすい品種の増加により、発生が多くなっています。新芽や幼果への感染を防ぐために防除を行ないます。また、罹病している枝や葉も除去してください。【夏肥の施用】夏肥の目的は、樹勢の維持や果実の肥大促進と欠かすことが出来ない大事な肥料です。施用する時期が遅れないようにしてください。【かん水】開花期から生理落果の時期に土壌が乾燥すると生理落果を増加させる場合があります。降雨が無い場合は、かん水を行なってください。特に、いしじ温州では、生理落果が極端に多くなることがありますので、乾燥している場合はかん水を徹底します。また、苗木についても定期的にかん水を実施し、生育を促します。【苗木の管理】植え付けた1年生の苗木は、1腋芽1本に芽かきし、主枝候補枝を3~5本確保します。株元近くから発生した徒長的な枝を放置すると、その枝から上の発育が悪くなり、主幹、主枝の構成が難しくなるので早めに切除します。なお、主枝候補枝は6~8枚で摘心して、夏枝の発生を促します。コアオハナムグリケシキスイ訪花害虫による果実への傷(収穫期)単性有葉花花を落とすことにより、来年着花させる芽となる。アザミウマ類によるヘタ周辺の傷レモンのチャノホコリダニ被害果【全体運】積極性が高まる兆し。未経験の分野でも前向きにトライすれば、手応えがありそう。体を動かすことにもつき【健康運】体力アップを図る好機。より健康体に【幸運の食べ物】ゼンマイ今月の運勢 牡牛座4/20~5/207JAみはら 2018.5

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