JAみはら7月号304
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季節予報広島地方気象台 季節予報より7月 期間の前半は平年に比べ曇りや雨の日が少なく、後半は平年に比べ晴れの日が多いでしょう。気温は、高い確率50%です。降水量は、平年並または少ない確率ともに40%です。8月 平年と同様に晴れの日が多いでしょう。気温は、平年並または高い確率ともに40%です。担当髙本 大輔(広果連)柑 橘今月は梅雨明けとなります。梅雨明け後は、乾燥した日が続くことがあります。摘果や病害虫防除、水管理など基本管理を徹底し、高品質果実生産につなげます。●共通管理【病害虫防除】・黒点病黒点病の防除は、予防散布が基本です。梅雨の後半は大雨の回数も多くなりますので、前回実施の黒点病防除から、1ヶ月以内あるいは、雨量が250ミリをこえた時期に、黒点病防除の再散布を行ないます。また、摘果とあわせて感染源となる枯れ枝の除去を行ないます。・ミカンサビダニ近年ミカンサビダニの発生園が多くみられます。防除を徹底し、発生密度を減らします。散布時はカケムラのないよう丁寧に散布します。・ゴマダラカミキリカミキリムシは、特に柑橘類の主幹部(株元)に産卵します。孵化後、幼虫が樹冠内部に侵入し加害することで、樹勢低下や、被害が大きい場合は、枯死にいたります。早期に発見し、被害を防ぎます。特に、いしじ温州で被害を受けやすいので注意します。木クズが出ていれば、幼虫が侵入しているおそれがあります。園芸用キンチョールE(収穫14日前まで6回以内)を食入部にノズルを差し込み、殺虫します。・レモンのアザミウマ対策昨年、一部のレモン園地でアザミウマ類による被害果が多くみられました。レモンの果実と果実、果実と葉が重なっているところを中心に、発生がみられたら防除を実施します。●温州みかん園地、樹によって着果はバラついています。生理落果終了後、着果量を確認し、多い樹から摘果を進め、連年安定生産につなげます。【生産安定対策】・着果過多樹について着果量が多い樹は、隔年結果是正を目的に7月上旬までに、樹冠上部1/3全摘果を実施します。樹冠上部1/3以上の果実をすべて落とすことで、夏芽を発生させ、翌年の結果母枝を確保します。仕上げ摘果については、9月以降に2S以下と2L以上になる果実を摘果します。【温州みかん品質向上対策】・透湿性マルチの被覆近年、秋季に降雨が多く、品質が上がりにくい年が続いています。積極的にマルチを被覆し、品質向上をはかります。被覆時期は、土壌水分が十分ある梅雨明け直後です。なお、全面被覆ではかん水設備をお勧めします。部分被覆では着色は向上しますが、開いたところから雨水が侵入し、増糖効果は得られにくくなります。マルチ被覆園の荒もぎ摘果は通常どおり7月中旬ごろから内成り、裾成り果を中心に摘果します。・フィガロン乳剤の散布フィガロン乳剤は、根からの水分吸収を抑える効果があります。降雨の多い日が続く場合は、7月中旬から下旬に散布します。散布する際は、マグミーFe 600倍を混用します。ただし、干ばつ時や樹勢低下している樹は散布を見合わせてください。●中晩柑【摘 果】大玉生産と成品率向上を目的に、小玉果や内成り、裾成り果、奇形果、傷果などを中心に摘果します。【かん水】夏季のかん水は、果実肥大・減酸促進・樹勢維持のために重要な作業です。ミカンサビダニ被害果:昨年被害を受けた園地は、発生を確認する前からの防除を心がけましょう。タイベックマルチ被覆園:水分ストレスと光反射により糖度上昇と着色促進につながります。レモンのアザミウマ類による被害:果実と果実が重なっているところを確認し、アザミウマ類の発生がみられたら防除を徹底します。【全体運】周りからの受けが良く、気付けば人気者に。飲み会などに誘われたら、気軽にOKして大いに楽しみましょう【健康運】好き嫌いはNG。栄養バランスに配慮して【幸運の食べ物】インゲン今月の運勢 牡牛座4/20~5/205JAみはら 2018.7

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