JAみはら7月号304
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梅雨明け後、乾燥する日が続くようであればかん水を行ないます。かん水の目安は7日間隔で、20~30㎜程度で実施してください。特に、しらぬひやはるみなど酸高になりやすい品種は積極的に行ないます。【中晩柑の夏肥施用(2回目)】7月上旬から中旬にかけて樹勢維持、果実肥大を目的に中晩柑類は夏肥の施用を行ないましょう。ただし、フルーツBB元気200を5月下旬に施用していた園地には実施する必要はありません。担当土居 義隆(広果連)落葉果樹梅雨時期に入ると天候が不安定になり作業が遅れがちになりますので、早めの作業を心がけましょう。また近年、梅雨明け前後に大雨が続き、その後乾燥する傾向にあります。土壌水分のあるうちから敷きワラや堆肥の施用などを行ない、乾燥防止に努めましょう。●全 般【排水とかん水(共通)】どの果樹も雨で長い期間水に浸かっていますと根は傷んで活力は低下します。特に、イチジク園の滞水は大敵です。園地を見回り、いつまでも水が溜まるような場所や園地では、溝切りを行なうなど排水路を整備します。反対に晴天が続くようでしたらかん水を実施しましょう。●ブドウ【着果制限】水回り(果実の緑色が淡くなり、硬かった果肉が柔らかくなる時期)が始まると、果粒の肥大が急速に進みます。着果量(着房量)が多いと、1房当りの糖の配分量が減り、低糖、肥大不足、着色不良の原因となります。適正着果量になるように、摘房してください。掛ける袋数を決めておけば、結実量の調整も図れます。【摘 粒】一房内の粒の肥大が進むと、摘粒が不十分な場合は、裂果につながります。水回り前には、摘粒が完了するよう、急いで仕上げ摘粒してください。【新梢管理】いつまでも新梢が伸びているような樹では、葉で生産された光合成産物が果実に回らず、新梢の伸長に使われてしまいます。このような場合は、 伸びている新梢を再度摘心し、養分を果実に転流させるようにします。 また、棚面が暗くなっているようであれば、木漏れ日が入る程度に枝抜きを行ないましょう。【病害虫防除】大粒系は晩腐病・灰色かび病防除でスイッチ顆粒水和剤3、000倍アザミウマ類・フタテンヒメヨコバイ防除でアドマイヤー顆粒水和剤10、000倍を混用して袋掛け前の6月下旬頃に行ない、袋掛け後7月半ば頃までにベと病、さび病対策でクレフノン100倍を加用したZボルドー800倍を、またはICボルドー66D 50倍を散布しましょう。【袋かけ・笠かけ】袋掛け、笠掛けをしますと、雨滴が直接果房に当りにくくなり、晩腐病など病気の発生が少なくなります。また裂果の防止やデラウェアの袋掛けは、灰色かび病などによるサビ果防止の効果も高まります。また掛ける袋数を決めておけば、結実量の調整も図れます。時期は、デラウェアはジベ2回目処理直後から、大粒系は摘粒が済み次第かけましょう。そうすることで、ボルドー液の散布も早く取り組めます。●イチジク【新梢管理】新梢を10~12枚で摘心します。その後発生する副梢は放置せず、新梢先端部から発生した副梢を1本のみ残し、2枚程度で再度摘心します。それ以外の副梢はすべてかぎ取りましょう。【マルチ】梅雨明け後、樹冠下にワラなど有機物を施用し、表層根の保護、乾燥防止に努めてください。【病害虫対策】さび病さび病が発生すると、早期落葉します。落葉の著しい樹では、果実肥大が悪くなります。そうか病対策も兼ねて収穫期に入る前に、トリフミン水和剤 2、000倍(使用は収穫の7日前まで)で防除しましょう。●カ キ【摘 果】引き続き仕上げ摘果を行ないます。20~25枚に1果を目安とし、強い新梢は2果、中程度の枝は1果とし、ヘタの大きい果実、母枝先端の結果枝の果実を残します。ただし、主枝、亜主枝の先端の果実は摘果しましょう。【新梢管理】直上枝や混み合っている枝は、2~3回に分けてせん除や捻枝を行ないましょう。【病害虫防除】炭そ病…6月から9月に主に果実に発生します。6月中下旬から降雨直後の防除。7月上旬、8月中旬、特に台風後の品 種葉 数(枚)房 数(房)長梢3.3㎡(短梢主枝2m)たり房数1房当り粒数(粒)デラウェア12~15125~3075~8515~20220~253ベリーA18~20120~2260~7020~252キャンベル14~20120~2260~7020~252種なしピオーネ10~12010~203512~251今月の運勢 双子座5/21~6/21【全体運】趣味や楽しみを持つなど、ライフスタイルの充実に意識を向けるとうれしい変化が。図書館での情報収集も刺激大【健康運】スポーツの腕が上達しそう。励んでみては【幸運の食べ物】イチジク6JAみはら 2018.7

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