JAみはら9月号306
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う。気温は、平年並または高い確率ともに40%です。10月 天気は数日の周期で変わり、平年と同様に晴れの日が多いでしょう。担当髙本 大輔(広果連)柑 橘近年、秋雨の多い年が続いております。秋雨が多いと温州みかんの品質低下や中晩柑類では炭そ病被害など、品質や外観品位に大きく影響します。また、7月上旬の豪雨災害により柑橘園についても畑が崩れたり、農道が決壊したりなど大きな被害がみられました。できるところから管理を行いましょう。●温州みかん先月に引き続き、着果量に応じて摘果を進めます。【露地園地の仕上げ摘果】仕上げ摘果では、小玉果や傷果を摘果し、果皮が滑らかでおいしそうな果実を残します。適正葉果比まで摘果することで、残った果実に糖が集中します。ただし、摘果量が少ないと、翌年の着花が減少し、隔年結果の原因となります。収穫を開始する1カ月前までに仕上げ摘果を終わらせます。【着果が少ない樹(不作樹)の摘果】本年着果が少ない不作樹では、結果量によって仕上げ摘果・樹上選果で調整します。【マルチ被覆園の管理と摘果】透湿性マルチ(タイベック)の被覆園についても仕上げ摘果をおこないます。昨年は度重なる降雨の影響でマルチ下に雨水が浸入し、品質低下につながりました。マルチ被覆の効果をあげるためには、周りから余分な水分が被覆下に浸入しないように溝切り等で排水性を確保してください。品質の確認については、定期的な果汁分析により品質を確認し、果実品質基準に合わせた管理を行います。《基準より酸が著しく高い場合》マルチ被覆下にかん水を行う。《基準より糖が低い場合》晴天が続く時に、マルチを開放し、土壌を乾かす。【カルシウム・リン酸資材の散布】浮皮軽減と食味向上を目的に、カルビタpを散布します。散布時期は、8月下旬、9月中旬、10月上旬ごろを目安に3回実施します。【病害虫防除】腐敗防止剤の散布極早生の収穫時期は気温が高く、天候次第では腐敗果の発生しやすい時期となります。収穫出荷が始まる極早生温州は、収穫後の腐敗果の発生をおさえるために、収穫開始7日前までに、ベフトップジンフロアブル剤1,500倍(収穫7日前まで3回以内)を散布します。防除後は、栽培管理履歴書に記帳し、出荷開始前までに提出します。アザミウマ類アザミウマ類に温州みかんの着色期に加害されると、加害された部分は最初白っぽく、のちには褐色に変化し、さらにひどい場合は腐敗します(写真1)。着色時期の早い極早生温州や早生温州に被害をあたえます。その中でも、特に着色が早い園地では、集中して被害を受けることが多いので注意してください。また、隙間を好む性質があり果実と果実、果実と葉が重なった部分で加害が多発します。防除薬剤は、コテツフロアブル…6,000倍(収穫前日まで2回以内)、またはスピノエースフロアブル…6,000倍(収穫7日前まで2回以内)などで防除します。アザミウマ類は、クズやセイタカアワダチソウなどで増殖します。園地の周辺に群落があると発生密度が高まり被害が多発しますので取り除くようにします。●中晩柑類【摘 果】先月に引き続き、内裾成りの果実、小玉果や傷果、奇形果を中心に摘果します。【中晩柑類の初秋肥施用】樹勢維持、果実肥大の促進を目的に9月上中旬に初秋肥を施用します。また、緩効性肥料の「フルーツBB元気200」を9月上中旬に施用すると、11月の秋肥を施用しなくてすむため、施肥回数の省力化が図れます。【カルシウム剤の散布】中晩柑類の果皮強化を目的に、カルビタを8月下旬、9月中旬、10月上旬の3回散布します。【病害虫防除】炭そ病昨年のように秋季に降雨が多いと、枯れ枝が感染源となり、八朔や甘夏などを中心に、収穫期から貯蔵中に炭そ病(サビ果)が発生しやすくなります。薬剤散布と枯れ枝の除去により感染を防ぎます。かいよう病かいよう病に罹病しやすいネーブルやレモン等の品種は、台風襲来前に、コサイド3000を2,000倍とクレフノン200倍を混用散布します。また、防除と合わせて罹病した枝・葉・果実は除去します。●温州みかん・中晩柑類共通【かん水】温州みかん降雨がない場合、着色遅れや酸高の懸念があります。果実が軟化するころか表1品種系統時 期糖度(Brix)酸度(クエン酸含量)早生温州満開後100日(8月下旬頃)8.5度3.00%満開後120日(9月中旬頃)9.5度2.50%アザミウマ類の被害果(着色期)炭そ病(流れヤケ)被害果【全体運】レジャー運が活性化。気の合う仲間と遊びに出掛ければ、大いに楽しめます。クリエーティブな活動にもツキ【健康運】運動に励むのに最適。体力アップが可能【幸運の食べ物】サツマイモ今月の運勢 牡牛座4/20~5/205JAみはら 2018.9

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