JAみはら9月号306
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ら、かん水を行います。10日間隔で5㎜程度のかん水を実施します。中晩柑類果実肥大を促すため、先月に引き続き降雨がない場合はかん水を実施します。土壌が乾燥する前に、7~10日間隔で20~30㎜程度のかん水を実施します。【病害虫防除】ミカンハダニ着色期での被害は着色不良の要因となり商品価値を低下させます。発生が見られたら密度の低いうちに防除を行います。ミカンサビダニ近年ミカンサビダニの被害が一部の園地で問題となっています。ミカンサビダニが発生していた園地では、9月下旬から10月上旬にイオウフロアブル400倍を散布します。ミカンサビダニは黒い果実が見え出して防除しても手遅れとなりますので注意してください。また、散布の際は散布ムラをなくし丁寧に防除するよう心がけましょう。【台風対策】台風情報に注意し、接近の恐れがある場合は対策を講じます。事前対策・排水溝の整備、防風網やネットの整備。・マルチ抑え、高接ぎ・苗木を支柱で結束。・かいよう病防除、水の確保。事後対策・塩分が葉に付着した場合の水洗い  6時間以内に水荒井する。水量は成木園で10a当たり2t以上必要、鉄砲ノズルまたはスプリンクラーで水洗いをする。・倒れた樹の引き起こし  根が乾燥しないうちに早めに引き起こし支柱を立てて株元に土寄せを行う。・落葉のひどい樹  日焼け防止に樹幹保護剤(ホワイトンパウダー)を塗布する。担当土居 義隆(広果連)落葉果樹9月は台風の来襲が多い月です。近年台風も大型化する傾向にありますので、強風対策に万全を期しておきましょう。特にイチジク等、根の浅い品種は風で倒伏したり、風すれ果の多発、枝折れも発生します。支柱の補強や排水溝の整備、防風網の設置等対策は早目に行いましょう。【自然落葉が始まるまで葉は健全に】収穫の終了した樹は、落葉期までの間、花芽の充実、来年産の貯蔵養分を蓄える重要な時期です。健全な葉を保つため、施肥や病害虫防除も大切です。●ブドウ管内のブドウの収穫は、今月中・下旬に概ね終わります。【枝管理】収穫後、枝の先端付近から副梢が旺盛に発生する場合があります。この場合、本来、貯蔵養分として樹に蓄えられるべきものが消費されるため、翌年の作柄へのマイナス要因となります。副梢が発生した場合は、捻枝、摘心、かぎ取り等を行います。【病害虫防除】特にベと病やコガネムシ・フタテンヒメヨコバイの防除を行います。収穫後に、べと病対策でZボルドー800倍に薬害防止でクレフノン100倍を加用散布。害虫駆除でスミチオン水和剤40の1,000倍を混用散布しましょう。●イチジク【収穫時の注意】9月上旬に収穫のピークを迎えます。イチジクは傷みが早く、収穫適期幅の短い果実です。毎日、適熟果を収穫します。収穫は、果実温の低い早朝に行い、果実を重ねないよう収穫カゴに丁寧に入れます。なお腐敗果は、ショウジョウバエ、黒かび病など病害虫の発生要因になりますので園外へ持ち出し処分します。【枝管理】イチジクは収穫前一週間程度で急激に果実が肥大し成熟します。成熟期に枝が込み合い、光量が不足すると、着色不良果となります。混み合っている部分の枝の間引き、不要な副梢の摘心、あるいは切除を行い、樹冠下に木漏れ日が入る程度の光量を確保します。【かん水】イチジクは、葉が大きく蒸散量が多いうえ、収穫期には果実肥大に伴い多くの水分を必要とします。晴天が続く場合は、適宜かん水を行います。●カ キ【汚染果対策】着色期以降に園内の日当たりが悪く、多湿だと着色不良果や汚染果の発生原因になります。園内の除草や徒長枝の処理、結果枝の枝つり、枝支えを行います。【病害虫防除】うどんこ病・たんそ病ストロビーDF3,000倍(収穫14日前まで)カメムシ類アグロスリン水和剤1,500倍(収穫前日まで)(注)混用したらストロビーの基準が優先します。【収 穫】果実が濡れている状態で収穫すると黒変しやすいので、果実が乾いてから収穫します。【脱渋(アルコール法)】0・05㎜のポリ袋の底に木綿(50g位)を入れます。その中に果実を5㎏位入れ、次は、アルコール(35%焼酎)80~150㏄を果実にかからないように周辺から木綿にしみこませます。10月の半ばころまで80㏄を基準にその後気温の低下とともに徐々に増やしていきます。アルコールを入れたらポリ袋の中の空気を十分抜き、口をゴムなどでくくってレモンのミカンサビダニ被害果【全体運】珍しく感情的になりやすいかも。人の行動に口出しすると、トラブルを招くので、ご用心。笑顔を心掛けて【健康運】運動不足気味。小まめに動けば好変化が【幸運の食べ物】アシタバ今月の運勢 双子座5/21~6/216JAみはら 2018.9

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