JAみはら10月号307
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なお、中晩柑類では9月の初秋肥時に、フルーツBB元気200を施用した園地では、今回の秋肥をする必要はありません。【カルシウム剤の散布】温州みかんは、浮皮軽減、品質向上を目的にカルビタP(カルシウム+リン酸)の散布を、中晩柑類は果皮強化(ヤケ防止)を目的にカルビタを散布します。散布時期は9月中旬、10月上旬となります。【枝つり】垂れ下がっている枝は、果実の重みで枝が折れる場合があります。枝つりを行い、果実への日当たりを良くして着色の向上をはかりましょう。【病害虫防除】ミカンハダニ着色期の被害は、外観品位の低下を招きます。ハダニの発生がみられたら、発生密度の低いうちに防除を行います。特に、乾燥が続く場合は発生しやすくなりますので注意します。ミカンサビダニ気温が高く乾燥すると、ミカンサビダニが発生します。発生園は、防除を行います。【栽培管理履歴書の提出】今月から、荷受けが始まります。消費者の農産物に対する安全志向の高まりから、農薬の安全・適正使用が求められています。栽培管理履歴書を記入することは、自身の農薬の適正使用を証明することにつながります。出荷前には、農薬や施肥の実施を記録した栽培管理履歴書を提出し、出荷します。●温州みかん【極早生みかんの採収、選別、出荷】収穫前には、腐敗防止剤を散布します。着色基準に従い、食味の良い園地および樹から収穫を開始します。収穫する時は、ハサミで果皮を傷つけないために二度切りします。収穫した果実は、荷受け基準に沿って家庭選別を行います。選別場所は明るくして、生傷や着色期のアザミウマ被害果、日焼け果などを家庭選別で除去します。【夏秋梢の処理】不作樹では、春枝の先端から夏秋梢が発生しています。樹勢が強い樹(特に若木)は複数発生している夏秋梢の枝から、1枝1本に整理します。春芽を発生させる場合は、春枝と夏枝の節(境目)の上で切り返します。直立した強い夏秋梢は、樹形を乱すため、基部から間引きます。【病害虫防除】腐敗防止剤の散布今月から極早生みかんやレモンの収穫および出荷が始まります。出荷基準を確認し、収穫出荷を進めます。近年収穫時期に、高温で降雨の日が多く腐敗果のでやすい状況があります。少しでも腐敗果が出にくいよう、管理を徹底しましょう。アザミウマ類先月と同様に、着色期にアザミウマ類の発生がみられたら防除を行います。【樹勢回復対策】収穫が終了した極早生温州は、樹勢回復のため、尿素300倍を7~10日間隔で2~3回程度散布しましょう。特に、フィガロン乳剤を散布した園やマルチ被覆園は、樹勢が低下していますので必ず実施してください。●中晩柑類【病害虫防除】炭そ病秋季に降雨が多いと枯れ枝が感染源となり、炭そ病が発生します。薬剤防除と合わせて、枯れ枝の除去を行います。【レモンの収穫】レモンは果実の横径が55㎜(M級果)以上になった果実から収穫を始めます。この時期に収穫する果実は果皮が未熟で体質が弱く、軽度の衝撃でもヤケが発生します。収穫かごやコンテナの底にクッションを敷くなどして、衝撃を与えないようにしてください。また選別時も同様に、果実の取り扱いを丁寧に行います。レモン採収リングレモンの採収では、M以上(55㎜)の果実を収穫します。レモン採収リングは、直径56㎜の金属製の輪っかです。果実にあてがってその場で確認できます。今年の台風発生のペース30年間(1981~2010年)の平均では、年間で約26個の台風が発生し、約11個の台風が日本から300㎞以内に接近し、約3個が日本に上陸しています。担当土居 義隆(広果連)落葉果樹●落葉時期で樹勢判断来年の生産を担う花芽分化は7月、8月の夏から行われています。分化を促進させるのが、葉で作られる養分です。秋ハダニ親と卵果実上のサビダニはホコリのように見えます。果実上のアザミウマ今年の発生数1月12月13月14月05月06月47月58月8(8/28現在)9月?10月?11月?12月?年間20台風発生の平年値1月0.32月0.13月0.34月0.65月1.16月1.77月3.68月5.99月4.810月3.611月2.312月1.2年間25.6【全体運】心理的に不安定になりやすいかも。難しく考えず、気楽に構えるのがベストです。気分転換には散歩がお勧め【健康運】リラックスすることで体調に好影響あり【幸運の食べ物】マツタケ今月の運勢 牡牛座4/20~5/205JAみはら 2018.10

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