JAみはら11月号308
4/16

11月担当石川 祐介(広果連)柑 橘今月から早生みかんの収穫・出荷となります。さらにいしじや晩生みかんの収穫も始まります。着色など基準に達した果実から採収します。 また、中晩柑類においても収穫開始まで仕上げ作業を行いましょう。●温州みかん・中晩柑類共通管理【栽培管理履歴書の提出】各品種、出荷前には栽培管理履歴書を提出してください。提出の後、確認証を発行し、荷受となりますのでよろしくお願いいたします。【秋肥の施用】秋肥は、樹勢の回復、耐寒性の向上、翌春の着花・発芽量の確保を目的に行います。施肥時期が遅れると地温の低下により、根の活動が鈍くなり肥料の吸収力が低下します。施肥時期が遅れないように注意しましょう。【夏秋梢の処理】温州みかん着果させる場合は、夏秋梢の先端を1本に間引き利用します。春芽を発生させる場合は、春枝と夏枝の節(境目)の上で切り返します。中晩柑類夏秋梢の処理は、かいよう病の感染防止、芽と果実の養分競合を避け果実肥大を促すため、翌春に充実した春芽を確保するため行います。デコポン、はるみは、夏秋梢を翌年の結実に利用するため、弱い枝を間引き強い枝を残し充実を図ります。【方 法】温州みかん春芽を発生させる場合は、春枝と夏枝の節(境目)の上で切り返します。樹勢が強い樹は複数発生している夏秋梢の枝から、1枝1本に整理します。直立した強い夏秋梢は、樹形を乱すため、基部から間引きます。中晩柑類夏秋梢処理後に再び、晩秋芽が発生したら、その都度除去します。しらぬひ(デコポン)やはるみは、貧弱な枝を間引き強い枝を残し充実を図ります。【病害虫防除】この時期にミカンハダニの被害をうけると着色不良の原因となります。発生がみられたら、密度の低いうちに防除を行います。●温州みかん【腐敗防止対策】消費者地での腐敗果の発生は産地の信用を落とします。腐敗果を発生させないために、以下の点に注意し管理を行います。【腐敗防止剤の散布】腐敗果の発生を抑えるため、収穫前には腐敗防止剤を散布しましょう。 薬剤…ベフトップジンフロアブル    1,500倍(温州みかん収穫7日前まで)【収穫・選別の際の注意】収穫は分割採収が基本です。着色基準に従い、熟度の進んだ外成りの果実から収穫します。また、浮皮やクラッキング(ヘタ周辺のヒビ割れ)の発生があったら採収を急いでください。収穫の時は、よく切れる収穫ハサミを用いて、軸長果にならないように2度切りを行います。また、果実の取扱は丁寧にして、ハサミ傷や打ち身などを無くし、腐敗果の発生を防ぎます。収穫した果実は、荷受け基準に沿って家庭選別を行います。選別する場所は明るくして、腐敗に繋がるはさみ傷や着色期のアザミウマ被害果を排除します。家庭選別用照明機器(セキスイLED照明機器テクテラス)について白熱灯・蛍光灯よりも省エネで明るい家庭選別用のLED照明機器を使用すれば、暗い倉庫の中も明るくなり、目にも優しく、傷・腐敗も良く見え、家庭選別も楽になります。(お近くの営農センターへお問い合わせください) 腱鞘炎を予防する収穫はさみ (ドクター・カット)のご紹介「ドクター・カット」は医師が開発した腱鞘炎を予防する園芸用はさみです。手持ち部分は弾力性のあるシリコン樹脂で覆い、手元に衝撃緩衝材を付けることで、従来品と比べて切断時の衝撃を大幅に抑制し、手指への負担を4分の1に軽減することができますので是非お試しください。(お近くの営農センターへお問い合わせください)みかんなどの収穫作業では、1日1人およそ5千個以上が収穫されます。2度切りするため、1日1万回以上摘む計算になります。その反復作業で、はさみの金属の打ち合いの衝撃により、手指の痛みやしびれなどが発症しやすくなります。【病害虫防除】アザミウマ類着色期にアザミウマ類の発生がみられたら防除を行います。特に、果実と果実が重なっているところに発被害が発生しやすい特徴がありますので注意します。【樹勢回復対策】収穫終了した園地は2~3回、尿素200倍を葉面散布してください。特に、マルチ被覆園や着果過多樹、フィガロン商品名:ドクター・カット【全体運】考え方が後ろ向きになりやすい期間かも。意識的に笑顔を心掛けましょう。また、感謝できることを探すと開運に【健康運】良好。運動で体を動かすと、なおグッド【幸運の食べ物】カボチャ今月の運勢 牡羊座3/21~4/194JAみはら 2018.11

元のページ  ../index.html#4

このブックを見る