JAみはら12月号309
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はヘタ部が老化して果実が落果しやすくなります。ヘタ部の老化を遅らせ果実の落果を防ぐためマデックEW3,000倍を散布します。【越冬果実の防寒・防鳥】デコポン、清見など越冬果実は防寒・防鳥対策が必要です。温暖化傾向であっても寒波が来ると一夜にして多大な被害を受けます。寒波が来てからでは手遅れになるので早い時期から行いましょう。防寒は、三重袋、サンテ、サニーセブンなどをそれぞれの園地条件、労力に合わせて行います。①外成り果は三重袋、内成り果はサンテ掛けとする。②樹全体をサニーセブンで被覆し、外成り果はスレ傷防止に袋掛けまたはサンテ掛けとする。防鳥対策資材の紹介(糸掛け器 小太郎)かんきつの樹に糸をかけて、カラスやヒヨドリによる被害を軽減します。手で簡単に切れるミシン糸を使用していますので、手軽に扱うことができます。(商品についての詳細はお近くの営農センターまでお問い合わせください)担当土居 義隆(広果連)落葉果樹●共通管理【かん水】冬場は降水量が少なく湿度が低いので土壌が乾燥しやすくなります。休眠期の土壌の乾燥は、根痛みの原因となりますので乾燥が長く続くようであれば、かん水を行いましょう。【排水対策】本年は、7月上旬の多雨により排水不良園では、根傷みが生じ早期落葉など品質収量に影響した園地もあったことと思います。排水不良園は、比較的作業の少ないこの時期に、排水溝の設置、整備を行いましょう。【棚の点検・補修】近年、棚の老朽化した園地が多くみられます。支柱や針金などの傷みが無いか、アンカーが浮いていないか確認し、問題のある部分は補修しましょう。【園内清掃(落ち葉・せん定枝など)】病害虫の発生予防落葉、未収穫の果実などを園内に放置すると、翌年の病害虫の発生源となります。果樹の病気はカビ菌由来のものが多く、高温多湿が発生を助長します。園内の菌密度を増やさないことが次年度の発生を抑える防除のスタートとなります。落葉、ミイラ果、せん定枝などは、集めて園外に持ち出してください。【密植園の間伐】樹が光合成をするためには、樹全体、下枝の葉にも光が当たることが大切です。隣の樹と横に伸びた枝が触れ合う前に間伐します。密植園だと徒長気味の枝が増えたり、風通しが悪くなり病気の発生につながりますので、まずはせん定の前に間伐を行いましょう。【せん定】落葉果樹は、落葉後20日程度経過し、樹液流動が停止してから翌春の樹液流動が始まる前までにせん定を行います。せん定を早く開始すると、貯蔵養分を枝とともに切り捨てることとなります。特に秋の気温が高く落葉時期が遅れる場合は樹液流動停止期をしっかりと確認し、せん定を開始してください。反対にせん定時期が遅れても切り口から樹液が流出して、切り口の癒合が悪くなったり発芽が遅れますので、通常2月頃までが適期となります。ただしウメなどは自発休眠が12月に終わると、根が動き出しますので12月のうちにせん定を済ますのが樹にとって良いようです。またモモは、冬季せん定より9月中旬頃の秋せん定で、残した枝の充実や、切り口の癒合が確実なのでより良いようです。せん定を行うにあたり(1)結果習性の確認①結果枝タイプ今年伸びた枝の葉の付け根に花芽ができ、翌年そこに花を咲かせ着果するもので、モモ、ナシ、ウメ、リンゴ等があります。②結果母枝タイプ今年伸びた枝の葉の付け根から翌年に伸びる枝に花を咲かせ着果するもので、ブドウ、カキ、クリ、イチジク、キウイフルーツなどがあります。※花芽とは、生長して花になり後に実となる芽のことです。生長して葉や枝になる芽は葉芽と呼びます。(モモ・ウメ)・花芽と葉芽が別々に形成・結果枝の先端は葉芽で、その下に葉芽や花芽が単芽、副芽で存在します。(カ キ)・今年発生し伸びた枝の先端とそれに続く数芽が花芽になります。・来春その先の数芽から発生した新梢の基部から3~5の蕾が着きます。・せん定の時、枝の半分を切るような切り方をすると、花芽がなくなり来年蕾を付ける新梢が発生しません。(イチジク)・春に発芽伸長する新梢の各葉腋に基部から先端に向かって順次花芽分化(着果)します。・頂芽が優勢となる性質があり、頂芽は腋芽に比べて大きく、発芽が1週間ほど早く、果実の熟期も1番早くなります。勢いの弱い頂芽は残しておく方が良いです。(キウイフルーツ)今年実を着けた芽から出る新梢には花芽を持ちません。結果母枝にする枝は、基芽から7~8先の芽まで残します。(2)樹を構成する枝①主幹…地際の土台となっている幹部分②主枝…2~3本【全体運】マイナス思考になりやすく、周囲ともめそう。意識的に笑顔を心掛けて。気分転換にはハーブを使った料理を【健康運】ストレッチなど、ゆったりした運動が◎【幸運の食べ物】シュンギク今月の運勢 牡牛座4/20~5/209JAみはら 2018.12

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