JAみはら2月号311
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はるかの収穫と果実管理はるかの収穫は、寒波被害に合わないよう注意し、完全着色を基本に1月下旬までに収穫します。収穫後は、ス上がり軽減と食味・貯蔵性向上のため、強めの7%程度予措をします。軒下の風通しが良い場所で行います。目安のコンテナに札をつけて定期的に計測しながら予措の程度を確認してください。※かんきつ栽培等の詳細については、月刊誌フルーツひろしまをご覧ください(ご購入はお近くのJA営農センターへお願いいたします)。担当土居 義隆(広果連)落葉果樹暖冬になると病害虫も越冬しやすくなり、それに関連して年間の病害虫発生も多くなりますので、石灰硫黄合剤の散布を徹底しましょう。また暖冬により発芽が早まる場合がありますので、散布時期が遅くならないように注意しましょう。●石灰硫黄合剤を発芽前に散布2月から3月にかけて石灰硫黄合剤を散布しておくと生育期の病害虫の発生を減らすことができますので、発芽前に石灰硫黄合剤で越冬病害虫の防除を行いましょう。せん定後は葉がなく、樹の姿がよくわかり、散布量も少なくできるので是非取り組んでください。生育ステージの早いウメは1月まで、スモモは2月下旬までが散布時期ですが、その他の品種については表を参考に防除を行いましょう。(農薬の使用に当たっては、ラベルに記載されている使用方法を必ずご確認ください)●耕種的防除の実施病害虫の越冬密度を下げておくことは、生育期間中の病害虫の発生を抑えることにつながります。【粗皮削り】モモのコスカシバ対策では虫糞をみつけたら、粗皮削り、穴を見つけたら針金などを差し込んで幼虫を捕殺します。いぼ皮病の病斑は削り、日焼け防止剤として、ホワイトンパウダーを塗布します。【園内清掃】晩腐病、べと病、縮葉病、さび病などの病気はカビの一種のものが多く、落ちた葉や果実で越冬します。落ちた葉、果実、罹病している小枝やせん定枝、ぶどうの巻きひげや結果母枝の枯死部分は丁寧に取り除き、園内に放置しないで穴を掘って埋めます。それからかびなどの病原菌は外傷から侵入します。せん定で作った切り口(特にノコギリによる)にはトップジンMペーストを塗っておきます。耕種的防除は病害虫防除の大切な作業です。●冬期せん定樹液の流動が始まる2月中旬ごろまでに済ませましょう。せん定も最盛期から終盤に入ってきますが、密植状態だと徒長枝が多くなったり、陽当たりが悪くなり品質に悪影響を及ぼします。コンテナー等を持って樹と樹の間を楽に通れるくらいの間隔にしましょう。2月に入ると暖かい園地では、樹液の流動が始まります。樹液の流動までには、せん定を終えてください。樹液の流動が始まりますと、切り口の癒合が悪 くなり、枯れ込みを生ずることになります。●土づくり堆肥などの有機物の施用と苦土石灰の施用が主体となりますが、中耕や土作りがまだの園地では、先月に引き続き、有機物・石灰資材を施用後、中耕を行い、根が活動しやすい土壌条件を整えてください。●冬季かん水降雨が少なく土壌が乾燥するようであれば、2週間に1回程度を目安に、かん水を行いましょう。●排水対策の留意点水田転換の果樹園を回ると、明きょなど設置している畑は多く見かけますが、園外への集排水路が完備している園は少ない状況です。また葉っぱやごみで埋まっているところもあります。冬場に見直してください。●ブドウの芽飛び対策主枝形成中の若木や樹勢が強く徒長している樹の場合、発芽が揃わないことや、主枝延長枝の基部から中間部にかけて発芽しないことがあります。このような樹には、芽傷処理をして、発芽を促進します。処理適期は、樹液流動が始まる直前の2月下旬~3月上旬です。先端の2~3芽は発芽しやすいので処理せず、それ以外の発芽させたい芽に芽傷処理を施します。先端方向に見て芽の5㎜程先に、芽傷バサミ、せん定バサミ、金切りノコなどを用い、形成層に達する程度の浅い傷をつけます。●イチジクの定植準備イチジクの定植時期は春植えの場合、3月上中旬となりますので、今月中には植え穴を準備しておきましょう。排水面を考えると、畝立て栽培が理想的です。植え穴の大きさは、直径1m、深さ30品 種時 期対 象倍 数モモ・スモモ2月下~3月上旬縮葉病、黒星病7倍カ キ3月中~  下旬越冬 病害虫10倍イチジク3月中~  下旬越冬 病害虫10倍ブドウ3月中~  下旬越冬 病害虫10倍【全体運】物事を悪い方向に受け取りやすい傾向あり。意識してプラスに捉えて。気晴らしには神社や仏閣巡りがお勧め【健康運】不調を感じたら、十分な休息を心掛けて【幸運の食べ物】アサリ今月の運勢 蟹座6/22~7/227JAみはら 2019.2

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