JAみはら2月号311
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~40㎝程度とし、掘り出した土と、苦土石灰、ヨウリン、堆肥等を混和し、埋め戻しておきましょう。植栽間隔は、開心自然形の場合、畝間6m×樹間6mを標準としてください。担当山名 智家庭菜園今回は獣害対策について、ふれてみたいと思います。「獣害」とは、イノシシやシカ、サルなどの野生動物によって被る様々な害の事を言い、主には農作物の被害などが挙げられます。県内でもイノシシによる農作物の被害が多く、ニュースにもなったように、中山間だけでなく、広島市内などの市街地にも現れるようになってきました。今回は、イノシシの被害防止対策に使用される「柵」についてご紹介しますので、ご参考ください。❶ワイヤーメッシュ柵金属を網目状に溶接した柵で、ビル工事などにも使用されています。ネット柵よりも丈夫で価格も手頃、設置も容易なため広く使われています。ほ場へ設置する際は、柵のタテ筋とヨコ筋を確認し、イノシシが柵をくわえて引っ張らないよう、タテ筋がほ場の外 側になるように設置しましょう。支柱は、ほ場の内側になるように設置しましょう。なお、設置した柵の下にすき間があると、イノシシがくぐり抜けてしまったり、掘り起こしてすき間を大きくしてしまうので、支柱を地面へしっかり固定することや、高さのある柵を使い、下から60㎝程度ほ場の外側になるようにL字に折り曲げ、地面に沿わせるように設置・固定する、設置した柵の下へトタン板を追加で設置するなどの対策を図ると効果的です。2枚目以降の設置は柵が重なるようにして設置・固定しましょう。柵と柵の間にすき間が出来ると、イノシシが侵入する場合もあるので注意しましょう。特に、ほ場の四隅は柵の端と端を合わせるため強度が弱く、侵入されやすくなるので、柵を曲げて設置すると良いでしょう。また、ほ場のくぼみや傾斜に設置する場合は、補強として大きく重ね合わせるようにして設置しましょう。トタン板を使用する場合も同様に、柵と柵の間、ほ場の四隅、傾斜に注意して設置しましょう。❷電気柵電線に電気を流して動物を感電させ、危険なものだと学習させて追い払う柵です。ほ場へ設置する際、支柱は3~5mおきに立て、支柱につけるガイシがほ場の外側になるように設置しましょう。ガイシをほ場の内側に向けて設置してしまうと、イノシシが電線に触れずに支柱を押し倒してしまう場合があるためです。電線は地面から20㎝と40㎝の2段張りが基本になります。イノシシに電気が有効な部分は「鼻とお腹」のため、それらに当る高さとなるためです。傾斜に設置する場合は支柱の数を増やし、電線と地面の間隔が広がらないようにしましょう。少しでも広いすき間が出来ると、イノシシやうり坊の侵入口になります。設置場所にアスファルトやコンクリートなど、舗装された道がある場合は、そこから50㎝以上離れたところへ設置しましょう。電気は電線に触れたところから体を通り、足から地面に抜けて初めて感電します。イノシシの場合は鼻から足になりますが、足が舗装された道の上にある状態では効果が弱まるため、注意しましょう。また電流を流す本体のアース線の設置も忘れずに行いましょう。設置後も、雑草などが電線に触れていると漏電して効果が弱まるので、定期的に見回りを行い、管理しましょう。タテ筋が外側になるように設置ほ場の外側ほ場の内側窪みは大きく重ね合わせる苗木の植付け図支柱支柱にしっかり固定する植付前に植穴を掘り 完熟堆肥15㎏ 石灰3㎏ ヨウリン2㎏と混ぜておく接木部敷わら又はマルチ30~40cm程度1m程度基本的な電気柵の設置傾斜などに電気柵の設置する場合【全体運】気分が変わりやすい時期です。気まぐれになり、対人面でもめないよう、ご用心。芸術鑑賞をすると開運効果が【健康運】適度に体を動かして、ストレス解消を【幸運の食べ物】ハッサク今月の運勢 獅子座7/23~8/228JAみはら 2019.2

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