JAみはら3月号312
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担当石川 祐介(広果連)柑 橘3月の中旬頃にもなると、冬の天候は終わりを迎えます。その後、天気が数日の周期で変わるようになり、何日も曇りや雨の日が続くような天候になります。この時期の長雨は、ちょうど菜の花が咲く頃であることから、「菜種梅雨(なたねづゆ)」と呼ばれます。表のように3月から気温は急に高くなります。貯蔵中の果実がある場合は、庫内の温度が上がり過ぎないように注意しましょう。●温州みかん・中晩柑類共通【間伐の実施】樹と樹の間隔がせまい園地では、せん定をする前に間伐します。樹に日光が当たりやすくなることで光合成能力が上がり、果実品質も向上します。また作業性が良くなることで、仕事の能率も上がります。※樹と樹の間隔は、人が歩いて枝に触れない程度はあけましょう。【せん定】枝が混み合った樹は、せん定しましょう。最初に大きな枝をせん定して整枝することが重要です。せん定により病害虫の発生を減らし、果実の品質を向上させます。温州みかん・中晩柑ともに全園地せん定実施を目標に作業をすすめていきましょう。 せん定で除去する枝内向枝・逆行枝…樹の内側に向いた枝。下垂枝・地すり枝…着果して地面につくような枝。平行枝・二又枝…発生した近くの枝同士が同じ方向を向いた枝。どちらかを切る。車 枝…一か所から複数発生した枝。1~2本に整理する。徒長枝…枝の背面から出た直立した強い枝。【春肥の施用】春肥は春芽の充実、幼果の初期肥大に重要です。3月下旬から4月上旬に、収穫量や品種に応じて適期適量施肥を行いましょう。【春マシン油の散布】冬マシンを散布していない園地は、ハダニの発生をおさえるため3月~4月上旬にハーベストオイル80倍(4月散布は100倍)を散布します。散布する際は、尿素を混用し散布します。【苗木の植え付け手順】注文した苗木がきたら、①根についている土を水で洗い、一晩根を水につけておきます。②翌日、根を広げながら土をかけて植え付けます。土は、接ぎ木部が見えるように行います。③植え付け後は、かん水を行い、根と土がしっかりなじむようにします。土が下がるので再度土を覆います。④植え付け後は、抑草目的に、黒ポリやアグリシートなどを被覆し、苗木が倒れないようにイボダケを用いて結束します。●中晩柑類【貯蔵管理・採収】気温の上昇とともに、貯蔵庫内の温度も高くなります。貯蔵中の果実も腐敗しやすくなりますので、引き続き腐敗果の点検をこまめに実施しましょう。貯蔵庫では、出荷が進むにつれ、入庫量が減3月1月2月3月最高気温 (℃)9.19.512.5平均気温 (℃)5.35.48.2最低気温 (℃)1.10.93.4降水量 (mm)365384月別の気温、降水量(生口島アメダス)間隔をあける立ち枝が多く、整枝が必要な樹立ち枝が少なく、ほとんど整枝は必要ない樹(みかんの作業便利帳より引用)苗木園にアグリシートを設置【全体運】珍しく優柔不断になりやすい月。1人で悩まず、信頼できる人に相談を。半身浴や足裏マッサージが幸運【健康運】平穏。ただし、食べ過ぎは体重増の原因に【幸運の食べ物】オレンジ今月の運勢 牡羊座3/21~4/194JAみはら 2019.3
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