JAみはら3月号312
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●モ モ【摘 蕾】花粉のある品種(あかつき・日川白鳳など)や樹勢の弱い樹は、開花4~7日前(蕾が丸く膨らんで赤みを帯びてきた頃)枝の背中部分の蕾を指でしごいて摘蕾してやると、摘果の手間がはぶけ、貯蔵養分の浪費を防ぎ、新梢の初期生育や果実肥大を良好にします。【防 除】・せん孔細菌病・縮葉病防除(開花直前の3月下旬から4月上旬)せん孔細菌病防除のため、ICボルドー412を30倍で防除してください。ICボルドーは袋を破る前によく揉んでから、バケツに入れます。それから少量の水を入れ、よく撹拌してからタンクに入れてください。直接タンクに薬液を入れるとしっかり溶けない場合があります。(薬害の発生につながります)発芽前の防除は最重要防除となりますので必ず実施してください。担当山名 智家庭菜園先月号に続き、今回も獣害対策について触れてみます。先月号では獣害の代表的な動物である「イノシシ」についてご紹介しましたが、今回は「モグラ」についてご紹介いたします。モグラは本州から九州にかけて広く生息し、目はほとんど見えませんが、嗅覚と聴覚が優れているため、臭いと音に敏感な動物です。田んぼや畑などに現れ、畦畔や畝に穴を掘って被害を与えます。畑では作物自体を食べることはありませんが、穴を掘る事で作物の根が傷ついて生長に影響を与えたり、モグラが作った通り道(トンネル)にネズミなどがやってきて作物がかじられる場合があります。【生態・習性について】まずモグラの生態・習性について少し触れてみます。①生 態寿命は3~5年で、年に1回、春もしくは秋に3~6匹の子供を産みます。エサは主にミミズや昆虫などを食べる肉食性の動物ですが、種類によっては植物も食べる雑食性のモグラもいます。②習 性8時間おきに活動と睡眠を行い、1日3回繰り返します。1日に食べるエサの量はモグラの体重の半分と言われ、人間に例えると相当な量になる大食漢です。12時間何も食べないと餓死してしまいます。巣は畑の外にある木の根元や、大きな石の下などに作り、巣とエサ場である畑を行き来するトンネルを1日で数10m掘ります。トンネルは頻繁に通る「本道」とめったに通らない「支道」で形成されています。【対策について】モグラ対策には撃退用機器や風車などの音や振動による対策、忌避剤や捕獲器などの対策があげられますが、その他にもモグラの侵入を防ぐ方法があります。まずは畝を作る時ですが、畑の縁(畔)から畝まで1m以上の間隔をとります。畦はモグラの本道がよくできる場所なので、ここから畝まで十分な距離があることで、モグラの侵入意欲をなくします。また通路が広ければ、モグラの通り道(モグラが通った道は地面が盛り上がる)も見つけやすい利点もあります。次に波型アゼシートを使った対策です。モグラが侵入してくる畝や侵入口(本道)に対し、波型アゼシートを埋め込み、モグラが通る道と畝を遮断します。畑の畔をぐるりと埋め込む、畝に対してはモグラの侵入口側、周囲全体、部分的に遮断するように埋め込む方法があります。埋める深さは10~15㎝程度、モグラは地表浅いところに穴を掘るので、10㎝以上埋め込めば侵入を防ぐことが出来ます。その他にも日々、圃場を観察し、モグラの通り道を見つけたらすぐに踏みつぶす、侵入口となる畔や通路を機械などで固く踏みしめるなどの対策もあります。また、チューインガムを使った対策も農業関係雑誌で挙げられていますので、参考までにご紹介させていただきます。モグラは目が見えないので、においによって食べ物を判断し、オレンジなどのフルーツ味を好むとの事。モグラの穴にガムを入れておき、通ったモグラが食べると、ガムを消化できず腸をつまらせて駆除するそうです。ガムは素手で持つと人間のにおいが移り、警戒されてしまうので、手袋を着用するなどの注意が必要です。波型アゼシートを使った対策方法【全体運】ストレスを感じやすい時期です。背伸びをせず、着実な一歩を重ねていくのが◎。気晴らしには陶芸がお勧め【健康運】睡眠が不足気味。質を高める努力が大事【幸運の食べ物】クレソン今月の運勢 双子座5/21~6/216JAみはら 2019.3

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